スーパー銭湯とは
スーパー銭湯とは、どのような施設を指すのでしょうか。まずは銭湯とは何かについてご紹介していきます。
厚生労働省から発表されている「公衆浴場法概要」によると、銭湯の定義は以下のようになっています。
公衆浴場は、「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」と定義されているが、これらの営業を行う場合には公衆浴場法に基づき都道府県知事の許可を得なければならない。
また、公衆浴場法の適用を受ける公衆浴場には「一般公衆浴場」と「その他の公衆浴場」があり、その定義は以下の通りです。
【一般公衆浴場】
地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設で、物価統制令(昭和21年3月勅令第118号)によって入浴料金が統制されているいわゆる「銭湯」の他、老人福祉センター等の浴場がある。
【その他の公衆浴場】
保養・休養を目的としたヘルスセンター・健康ランド型のもの、ゴルフ場やアスレチックジム等スポーツ施設に併設されるもの、工場等に設けられた福利厚生のための浴場、サウナ、個室付き公衆浴場、移動入浴車、エステティックサロンの泥風呂等がある。(以下略)
つまり、娯楽施設としての要素が大きいスーパー銭湯とは、その他の公衆浴場に分類される施設を指すのです。
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銭湯と温泉の違い
銭湯と温泉には、どのような違いがあるのでしょうか。
先ほどご紹介したように、銭湯は「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」です。
スーパー銭湯ではなく銭湯として営業する場合、入浴料金が統制される点が特徴的だと言えるでしょう。
一方、温泉の定義は環境省が管轄する「温泉法」によって決められており、「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスで、摂氏25℃以上又は指定の物質を有するもの」を指します。
銭湯には衛生の観点から水質についての取り決めはあるものの、必ずしも温泉成分を含んでいる必要はありません。
しかし、温泉を名乗る以上、温泉法が定める基準を満たす温度と成分を有していなければならないのです。
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スーパー銭湯にはどんな施設がある?
スーパー銭湯の大きな特徴として、豊富な入浴施設やさまざまな娯楽施設が併設されている点が挙げられます。
例えば、サウナやジャグジー、岩盤浴など、ただお湯に浸かるだけではなく、バラエティに富んだ方法で利用客を楽しませる施設を目玉にしているスーパー銭湯も多いのだとか。
他にも、レストランやフィットネス施設、コワーキングスペース等が併設されていることもあります。
入浴以外の方法でリラックスしたり、仕事の休憩ついでにサウナで癒されたりと、幅広い用途で利用することができるでしょう。
施設の規模が大きい場合も多いため、アミューズメント感覚で訪れることができる点が、スーパー銭湯の魅力ではないでしょうか。
スーパー銭湯と銭湯、温泉には微妙な違いがある
スーパー銭湯と銭湯、温泉には、それぞれ微妙な違いがあります。また、銭湯は厚生労働省、温泉は環境省と、管理している管轄も別です。
似ているように見えて、意外と異なっている点が多いのですね。