仕事を辞めたいときの適切な対処方法とは?
仕事をしていれば誰でも「辞めたい!」という思いに駆られることはあるものです。
苦労して入社したことや再就職先が見つかるか分からないこと、周囲の目などが気になるといったことで、辞めるに辞められずもんもんとした日々を過ごしている人は少なくないでしょう。
衝動的に会社を辞めるのは良くありませんが「辞めたい……辞めたい……。」と悩みながら毎日の仕事をこなすのもつらいもの。
人はどのようなときに仕事を辞めたくなるのでしょうか。仕事を辞めたくなったときの対処方法と併せて解説します。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
仕事を辞めたくなるとき5選
仕事を辞めたくなるのは精神的・肉体的につらいときや納得できない事態に直面したときでしょう。どのような場面で「辞めたい!」と感じやすいのか見てみましょう。
人間関係がややこしいとき
職場の悩みの大半は人間関係の悩みと言われています。
職場で派閥ができていたり、馬が合わない人が居たりすると、仕事そのものは好きでも空気が重く、憂鬱になりますよね。中間管理職で上層部と部下の板挟みになっているといった悩みを抱える人も居るでしょう。
特に、宿泊業や飲食店など、従業員同士の関わりが多い業種では人間関係の悩みが深くなりがちです。人間関係のややこしさが邪魔をして業務がスムーズに進まなかったときなどに強く「辞めたい!」と思うのではないでしょうか。
業務量が適切でないとき
タスクオーバーが明らかなのに次々と仕事を振られて残業が当たり前になっている。割り当てられる業務が少なすぎて何もやることがない。これらはいずれも適切な業務量とは言えません。
無理することが大前提になっていたり、反対に毎日時間を持て余したりしていれば、辞めたくなるのも無理はないでしょう。
評価や給与・手当などに納得できないとき
精一杯仕事に打ち込んで結果を出しても給与に反映されない、管理者手当が低く時給換算すると、平社員のほうが割が良いといったことで辞めたくなるパターンもあります。
またボーナスの査定や昇給の評価に納得できない、年功序列で実力のない人が先に出世したなどがきっかけで退職を考える人も居るでしょう。景気に左右されやすいホテル業界では給料のカットなど、待遇面の悪化で心が折れることも考えられます。
仕事にやりがいを感じないとき
入社前のイメージと実際の業務にギャップがあったり、他に仕事が見つからず、仕方なしに入社した企業だったりすると、情熱を持って仕事に取り組むのは難しいもの。また、接客業では理不尽なクレームを受けた、イレギュラー対応が多発したといったときに辞めたくなるのではないでしょうか。
給料が高い、人間関係が良好といった長所がある職場なら頑張る理由がありますが、続けていてもやりがいを見いだせないと「辞めたい」という思いが生まれてくるかもれません。
プライベートで問題を抱えているとき
仕事とプライベートは表裏一体の関係です。プライベートで大きな悩みを抱えているときや、ショックな出来事があったときは「仕事どころではない!」という気持ちになりますよね。
また、家族の介護が必要になった、配偶者の転勤が決まったなどの事情で、辞めざるを得ないのでは……?と悩むこともあるでしょう。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
仕事を辞めたい!と感じたときにどうするか
仕事を辞めたい!と感じたときは、本当に辞めるべきかどうかを冷静に判断する必要があります。以下のステップで考えを整理しましょう。
辞めたいと感じた理由を洗い出す
転職活動を始めたり、退職願を提出したりといった具体的な行動を起こす前に、辞めたいと感じた理由を明確にしましょう。まずやることは「辞めたい」と感じた理由を紙に書いて洗い出す作業です。
深刻な悩みから小さな不満まで、正直な気持ちを書きましょう。誰にも見せないものなので、遠慮せずに書いてOKです。
悩み・不満レベルに順番を付ける
仕事を辞めたい理由をすべて書き出したら、悩んでいること・不満に思っていることに順位を付けましょう。
解決しない限り辞めたい気持ちが消えないこともあれば、ほとんど無視して良いと思えることもあるはずです。
大きな悩み・不満を掘り下げて考える
悩み・不満のレベルが高い項目が分かったら、次はそのことについて深く掘り下げる作業に移ります。考えるポイントは以下の3点。
- 1.自分に原因がないか
- 2.転職すれば解決するのか
- 3.転職せずに解決する方法はないのか
特にしっかり考えたいのは1番目に挙げた「自分に原因がないか」という点です。辞めたい理由を突きつめて考えてみたら、原因は自分にあった……という場合、転職しても同じことで悩むリスクが高いでしょう。また、自分が原因とまでは言えなくとも、自分の努力や工夫で改善できることもあるはずです。
反対に、明らかに自分が原因でない場合や、努力・工夫で改善の見込みがない場合でも「自分でどうにかできないことは気にしない」という心構えができて楽な気持ちになれるかもしれません。
「辞めたい!」というネガティブな気持ちのままに、転職に踏み切るのはリスクが高いことです。今回紹介したステップに従って、まずは冷静に考えましょう。
仕事を辞めたほうが良い場合・辞めない方が良い場合
辞めたい原因を突き止めたら、次は本当に辞めるべきかどうかを考えましょう。以下は会社を辞めたほうが良い場合と、まだ辞めない方が良い場合の目安です。
悩み・不満の尺度は人それぞれなので、参考として見てくださいね。
仕事を辞めたほうが良い場合
一般的に、早く辞めたほうが良いのは勤務先が明らかな問題を抱えている場合です。
人手不足のしわ寄せが一般社員に来て長時間残業が常態化していたり、給料の支給が遅れたりしているケースでは、転職したほうが幸せに働けるはず。ハラスメントに対する意識が低く不快な思いをすることが多い職場なども離れることを検討したほうが良いでしょう。
対人関係の悩みは線引きが難しいものです。対人関係によって業務に支障が出ているかどうかがひとつの目安ではないでしょうか。ただし、自分の立ち回りや周囲への相談で改善の見込みがある、もしくは「気にするのをやめる!」と割り切れるなら、しばらく様子を見ていても良いかもしれません。
また、傍から見れば小さなことのように思える悩み・不満でも、そのことで追い詰められて心身に不調をきたしている場合も、辞めたほうが良いでしょう。
仕事を辞めない方が良い場合
仕事を辞めない方が良いのは、辞めたい理由を明確にできない場合です。具体的な悩みや不安がなくても「なんとなく仕事に飽きてきた」「同期がどんどん転職しているから」といったことで辞めたい気持ちが芽生えることもありますよね。
何か新しいことをやってみたいと考えるのは決して悪いことではありませんが、こうした理由で離職すると、次に何をしたらいいのか分からなくなりがちです。転職したとしても、転職先でしばらく働いた後に同じ理由で辞めたくなるのではないでしょうか。
また、明確な理由があって辞めたい場合でも、転職のリスクが高すぎる場合はいったん立ち止まりましょう。転職後の収入が大幅に減りそう、希望にマッチする求人がないという場合には、良い求人情報が出るのを待った方が良いかもしれません。
仕事を辞めたくなったときは転職エージェントに相談しよう
仕事を辞めたくなったときには、転職エージェントへの相談もおすすめです。転職のプロに相談することで自分の市場価値を把握し、応募できる求人の目安を知ることで今の会社を辞めるか・辞めないかの判断がつきやすくなるでしょう。
宿泊業界への就職・転職はおもてなしHRにご相談ください。