「地方移住するからには農業をやりたい」は危険!?
農業を仕事にすると「自然に囲まれて仕事ができる」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際はとても大変な仕事です。
想像以上の作業量と労働時間が待っており、憧れだけで始めた方は挫折してしまうような厳しい現実があるのです。
農業を始めるためには、技術やノウハウの習得だけでなく、農地や機械なども必要となります。それらを手に入れるためには、ある程度の資金力も欠かせません。
また、資金を投入したからといって、必ずしも結果が出るわけではないのが農業の難しいところです。
稲作を例に挙げると、「約300坪で半年ほどかけて米を収穫しても、純粋な売上になるのは10万円ほど」という場合も珍しくないそうです。
農業は、決して生半可は気持ちではできない仕事です。
もし「地方で自然と関われるような、のんびりとした仕事がしたい」という憧れがあるのならば、農業は向いていないかもしれませんので、改めてよく考えてみましょう。
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地方移住で就農した失敗談
地方移住をきっかけに農業を始めた方はたくさんいらっしゃいますが、失敗して挫折する方もいらっしゃるそうです。
どのような失敗をしたのか紹介いたしますので、失敗から成功のポイントを学んでいきましょう。
決意が甘い
農業を始めるときに抱いた想いの熱量が低いと、途中で挫折するリスクがとても高くなります。
農業に従事すると、たくさんの苦難やアクシデントが待っています。情熱があれば乗り越えられますが、決意が甘いと乗り越えるどころか、目標を見失ってしまう方が農業に失敗した例はたくさんあります。
天候に左右される農業は、自分の思い通りにいかないことがしょっちゅうです。「どうして農業を仕事にしたいのか」、常に自分自身と向き合うことが大切です。
▼後悔しない移住先選びのポイント・準備期間の目安などはこちら
計画性がない
農業はある程度の売上を出すには一定の時間がかかるので、売上があまり出ない期間を生活していくためにも資金が必要となります。
それを理解していないと、事業が続けられなくなり、情熱があろうとも挫折せざるを得ない状況に陥ってしまう方が実際にいらっしゃったそうです。
経営プランに隙がないよう「どのくらいの資金がかかるのか」を調べ、農業を長く継続できる計画を練ることが必要でしょう。
▼その他、地方での仕事についてはこちら
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農業にはどんな移住支援がある?
現在、自治体では地方移住支援制度として、農業を始める方を支援する動きが広まっているようです。
たとえば、「北海道和寒町」と「鳥取県日南市」の例を紹介いたします。
農業経営の後継者・新規参入農業者・新規参入農業研修をはじめる人を対象に、補助金を支給
(新規参入農業者の場合、3年間で100万円)
研修期間を経て就農すると800万円の助成
以上のように、就農して助成金や補助金を受けられる自治体は、他にもたくさんあります。気になる方は以下のコラムやホームページを参考にしてみてくださいね。
【参考】
【参照】
▼その他、移住支援についてはこちら
自分の目指す農業のイメージを固めよう!
地方移住をして農業を始めるには、確固たる意志が必要です。農業を始める前には、必ず「自分の目指す農業とは何か」「なぜ農業を仕事にしたいのか」と向き合うようにしましょう。
熱意が変わらない場合は、移住支援制度を活用して農業を仕事にすると、大きなメリットが得られます。農業はやりがいのある仕事なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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