売り手市場の長期化によって転職エージェントの需要は高まっています。その背景から、様々な企業が転職エージェントのサービス提供を行うようになりました。企業にとってメリットが大きい転職エージェントですが、その種類は多岐に渡るため、選び方がわからないという採用担当者もいることでしょう。自社に適した転職エージェントの選び方と、宿泊業者の転職エージェントの選び方をご紹介します。

転職エージェントの選び方で採用活動に差が出る！

転職エージェントのサービスを提供する企業は、数多く存在します。

企業と求職者の仲介役となってくれる転職エージェントを利用すれば、採用活動を効率化・短期化することができるため、採用活動に力を入れている企業や、求人広告のみでは募集が集まらないという企業からの人気が高いサービスです。

しかし、正しい選び方がわからないため、利用に踏み切れないという企業もあるのではないでしょうか。

学んだ転職エージェントの選び方を活かし、利用を始め、採用活動を効率化していきましょう。

転職エージェントとは何か？

まず、転職エージェントについての基礎知識を改めてご紹介します。

転職エージェントとは、人材紹介会社が提供するサービスの一環です。多くの企業が、求人情報を検索するサイトとあわせ、「転職エージェント」と銘打ち、人材紹介を行っています。

紹介者の内定・入職まで利用料がかからないという企業も多く、ノーリスクで採用活動を進められるということが最大のメリットとも言えるでしょう。

昨今の売り手市場の長期化から、利用企業は続々と増えていますので、興味があればすぐにでも動き出すのが得策です。

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転職エージェントの選び方のポイント

採用活動の効率化・短期化に期待が持てる転職エージェントですが、選定する際にはどのようなことに着目をすれば良いのでしょうか。転職エージェントの選び方のポイントを5つご紹介します。

総合型・専門型

総合型とは、取り扱う求人に業界・職種の垣根がないサービスを指します。一方で専門型は読んで字のごとく、業界などに特化し、人材紹介を行うサービスです。

総合型の転職エージェントであれば、求人数の多さに比例し求職者も集まりやすい傾向にありますが、アドバイザーは他業界・他職種問わず求職者に企業を紹介するため、競合他社が多いと言い換えることもできます。

企業によっては、選考を進める中で求職者から話を聞き、「なぜこの企業とうちの企業がバッティングしたんだ？」と思ったということもあるようです。

専門型であれば、そんな悩みは生まれませんが、同じ枠内で比較がなされるため、求職者の目もシビアになることでしょう。

総合型は紹介が多いが内定までに時間がかかる可能性を孕んでいる、専門型は紹介は少ないが内定までは早い、ということを選定時の1つの指標にしても良いかもしれません。

登録求職者数・内定者数

転職エージェントを決定する肝とも言えるのが、登録している求職者数と内定者数でしょう。

企業が求めるのは、「優秀な人材の早期入社」ですよね。もちろん、転職エージェントもこれに助力すべく、露出を増やす、求人数を増やすなどして求職者の確保を行い、スピード内定を目指しています。

登録求職者数・内定者数の多いことは誇るべき実績となりますので、自社WEBサイトや求人サイトで公表している企業も多いはずです。ぜひ転職エージェントを検討する参考にしてみてください。

登録している求職者の属性

前述から、総合型・専門型の転職エージェントであれば求職者の属性が大きく変わることはおわかりいただけたかと思います。しかし、転職エージェントはこれだけでは終わりません。さらに細部化されます。

総合型であれば、求職者の属性はそこまで大きな違いはないかもしれませんが、専門型であれば、年代・性別・居住地・スキルなど、登録求職者の属性がサービスごとに大きく分かれます。

求職者の属性は、転職エージェントを提供する企業へ問い合わせれば回答をくれるはずですので、ある程度候補が絞られたら問い合わせてみるのも良いかもしれません。

サポート体制の有無

転職エージェントごとにサポート体制は大きく異なります。

紹介できる人材がいなくとも定期的に連絡をくれる企業もあれば、必要最小限の連絡に留めるという方向性の企業もあります。

また転職エージェントがサポートするのは企業だけではありません。入社後、求職者の状況確認を利用企業に行うのと同様に、入社後に求職者のアフターフォローを行う転職エージェントもあります。

初めて転職エージェントを利用するという企業であれば、サポートが手厚いエージェントを選ぶのが良いかもしれません。

対応するアドバイザーの質

自社の担当となる転職アドバイザーにより、採用活動は大きく左右されます。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると、求めていない人材であっても紹介を進めてくるアドバイザーや、対応が遅いアドバイザー、無理のない範囲の依頼にも応えてくれないアドバイザーなどが担当となれば、せっかくの登録も無駄になってしまいます。

入社後まで料金が発生しないサービスが多いため、採用コストが無駄になるということは考えずらいですが、むしろ採用が非効率化してしまうということもあるでしょう。

対応アドバイザーは変更もできるようですが、転職エージェントによりある一定の質や方針が定められているはずですので、複数のアドバイザーに不安を感じる転職エージェントであれば利用を見直しても良いかもしれません。

転職エージェントの選び方で覚えておくべきこと

転職エージェントの選び方を詳しくご紹介しましたが、選定したエージェントをいざ利用しようと思っても、利用方法がわからなければ戸惑ってしまいますよね。

転職エージェントの利用開始前に覚えておいていただきたい知識を2つご紹介します。

利用開始～内定までの流れ

まずは、利用開始から内定までの一般的な流れを押さえておきましょう。

• ・転職エージェントサービスを選定する
• ・転職エージェントサービスの利用を申し込む
• ・アドバイザーへ募集求人の情報共有を行う
• ・アドバイザーから求職者の紹介をもらう
• ・自社にて選考を実施する
• ・内定
• ・入社
• ・手数料を支払う

求める人材を転職アドバイザーに伝えれば、企業は特段動く必要はありません。ただし、紹介が少なければ、アドバイザーに状況を伺ってみるのも良いでしょう。

利用料（手数料）

利用料（手数料）は転職エージェントサービスを提供する企業により異なります。しかし、相場は採用者の想定（理論）年収の35％と言われることが多いようです。

このパーセンテージは消費税が考慮されていない場合がほとんどですので、採用者の想定年収が300万円であれば、105万円＋税、400万円であれば140万円＋税を支払う必要があります。

一見高いと感じる採用担当者もいるかもしれませんが、求人広告は採用が決まらずとも利用料を支払わなければなりません。採用コストだけがかかり、採用者はゼロとなる可能性も大いにあります。

価値観は企業それぞれですので、自社でかけている採用コスト・費用対効果などを照らし合わせて検討してみてくださいね。

ホテル・旅館の転職エージェントの選び方は？

慢性的な人手不足が続く宿泊業では、「すぐにでも良い人材がいれば採用したい！」と考えるホテル・旅館も多いのではないでしょうか。

そんなホテル・旅館の転職エージェントの選び方で重要なのは、採用スピードです。

前述の通り、総合型の転職エージェントであれば、採用までに時間がかかる傾向にあります。アドバイザーが求職者に、業界・職種問わず紹介をするからです。

一方、ホテル・旅館に特化した転職エージェントであれば、多くの求職者が「必ず宿泊業に就きたい！」と考え登録を進めているうえ、競合も業界内のみになります。ですので、お互いの条件が合えば採用・勤務開始までの時間は短くなることでしょう。

転職エージェントの選び方ひとつで採用スピードは変わる！

転職エージェントは、非常に便利なサービスですが、自社に適したものでなければ採用スピードが早くなるとは限りません。

しかし、自社に適した転職エージェントを利用すれば、採用活動を効率化・短期化することができ、企業によっては採用コストの削減にも期待が持てることでしょう。

ご紹介した転職エージェントの5つの選び方を押さえながら、ぜひ自社にぴったりの転職エージェントを探してみてくださいね。

ホテル・旅館などの宿泊業であれば、当サイト「おもてなしHR」の転職エージェントの利用をおすすめします。

登録の求職者数は、2018年末より約10倍と右肩上がりで成長中ですので、きっと貴ホテル・貴旅館の求める人材をご紹介できます。もちろん、内定まで費用は一切発生しませんので、興味があればぜひ気軽に問い合わせてみてくださいね。