従業員が退職を決意するきっかけとは?
従業員が会社を辞めようと決意を固めたとき、本音を語ることは多くありません。
辞めたいと言っている人を無理に引き止めることはできませんが、可能な限り人材の流出は防ぎたいものですね。何がきっかけで退職を決意するのかを把握し、対策を考えましょう。
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退職を決意するきっかけで多い理由
退職を決意するきっかけ大まかに分けると以下の6つのタイプがあります。必ずしもこれらに当てはまる理由で退職するとは限りませんが、どのようなきっかけが多いのか見ていきましょう。
人間関係
退職の理由で一番多いとされているのが、人間関係の悩みです。
理不尽な上司によるパワハラ・セクハラや、同僚との足の引っ張り合いにマウンティング合戦などにうんざりししている人が多いのですね。
本当に良い企業とは、仲間同士が切磋琢磨し、お互いを高めあうことができる企業でしょう。幼稚な人間関係しか生まれない企業に見切りをつけて辞めるのです。
長時間労働・休日の少なさ
長時間労働や休日が少ないという理由で退職するパターンも多いです。拘束時間が長すぎると、プライベートを楽しめないどころか、家事や休息の時間を確保することもできません。
ある企業の元社員は、月末は深夜までの残業が当たり前になっており、買い物や洗濯もままならない、ゆっくりお風呂に入る時間も無いという理由で退職を決意したそうです。
待遇面の不満
業務の大変さに見合わない低い給与やボーナス、福利厚生に不満があるといった、待遇面の不満も退職のきっかけになります。
また、役職が上がって仕事の量や責任が増したのに、給与が上がらないという理由で、昇格したばかりのタイミングで辞める人も居ます。
仕事にやりがいを感じない
毎日毎日、同じことの繰り返しばかりで成長の糧にならない、業務にまったく面白さを見いだせない、自分には向いていないなど、仕事に対するやりがいを感じられなくて辞める人も居るでしょう。
情熱を持って仕事をしたいと考えるタイプの人ほどこうなりがちで、ひとたび「やりがいが無い」と判断すればあっさり辞めてしまうの傾向にあります。
本人や家族の病気・ケガ
従業員本人や、家族の病気・ケガが退職のきっかけとなる場合もあります。
やむを得ない事情ではありますが、辞めずに休職するという選択肢もあるはずです。その中で退職を選ぶのであれば、病気やケガは単なる引き金であり、以前から辞めることを考えてた可能性があります。
また、人間関係や長時間労働によって心の健康を損なって辞める人も居ます。
ポジティブな理由
起業や独立、夢の仕事に転職するなどポジティブなきっかけでの退職もあります。
喜ばしいことですが人材確保の観点からすれば、自社内では従業員の希望を叶えることができなかったと考えられるのではないでしょうか。
会社の規模や事業内容によって、できること・できないことはありますが、日頃から従業員が希望を述べやすい環境を整えることが必要です。
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会社を辞めたがっているサインを見逃さないように
退職を考えている人は、言動に以下のようなサインが現れることがあります。これらが必ずしも退職のサインというわけではありませんが、人材を管理する立場の人は日頃の様子に目配りをしましょう。早い段階でサインに気が付けば、人材の流出を防げる可能性があります。
身なりを整えている
普段はオフィスカジュアルなのに急にスーツを着てきたり、髪を切って来るなどの行動は、他社の面接を受けているサインかもしれません。
女性社員であれば、ネイルやメイクがナチュラルになっている、落ち着いたカラーに髪を染め直すといったことが考えられます。身なりの変化に気が付いたら、それとなく声を掛けて様子を探ってみましょう。
特定の人とランチに行くことが増えた
特定の人と頻繁にランチに行ったり、一緒に休憩に入ることが増えた場合は退職の相談をしている可能性があります。
退職の相談は、誰にでもできることではありませんよね。信頼できると思った相手に打ち明けているのかもしれません。単に仲良くなっただけというパターンもありますが、交流関係の変化に気が付いたら様子を見るようにしましょう。
口数が少なくなる
急に口数が減ったり、以前はよくをこぼしていた仕事の愚痴を全く言わなくなったら要注意です。
退職について考え込み、無口になっている可能性があります。また、親睦を深めると退職を切り出しにくくなると考え、飲み会に来なくなるというケースもあるでしょう。
頻繁に目が合う
上司や管理職の立場の人と頻繁に目が合うことも、退職のサインである可能性が考えられます。退職の相談を持ちかけるチャンスをうかがっているのかもしれません。
目が合った時点でそれとなく、悩み事や困りごとが無いか聞いてみてくださいね。
退職の決意を告げられたらどうするか?
上長や管理者に退職したいと伝えた時点で、意志は固いと思った方が良いでしょう。会社に残ってほしい人材であれば、引き止めはしても良いですが無駄に終わる可能性は高いです。
辞める理由を解決できる方法を探ったり、労働条件の改善の提案で一時定期に踏みとどまってくれるかもしれませんが、実現できなければ引き延ばすだけのことになってしまいます。
無理な慰留を行えば、限りある時間や職業選択の自由を奪うことになり、パワハラ等で訴えられるリスクもあるのです。
せっかく育てた人材を手放したくないと考えるのはもっともですが、ある程度の引き止めをしても意志が変わらないようであれば、お互いのために気持ちよく見送ってあげましょう。
退職の意志が固まる前に手を打とう
従業員の退職を防ぐためには早い段階でサインに気が付き、抱えている問題を引き出すことが重要です。
もちろんそれができたからといって、本人の生き方をどうにかできるものではありません。しかし企業として、人材の流出は可能な限り防ぐべきですよね。兆候がある従業員を見つけたら、お互いが納得できる落としどころを探すつもりで接してみましょう。
また、採用を決める段階である程度長い期間働いてくれるかどうかを見極めることも大切です。おもてなしHRなどの専門性の高い採用支援サービスを活用し、適性の高い人材を探しましょう。