ホテルの仕事をテレワークにすることは不可能?
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、感染防止策としてテレワークや在宅勤務を選択する企業が増えました。
出社せずに働くことで、通勤の負担がなかったりプライベートの時間が確保しやすかったりするメリットがあり、新型コロナウイルスの流行が落ち着いた現在でも、テレワークを継続する企業は多くあります。
ただし、テレワークや在宅勤務は、業種や職種によって向き不向きがあります。テレワークの良さは、会社から離れた場所でも、どこにいても業務を進められることです。
いわゆる常に机に向かって仕事をするデスクワークであれば、向いていることが多いでしょう。
しかし、その場にいなければ業務にあたれない仕事や、人間が動かなければならない仕事は、テレワーク・在宅勤務は不可能です。
そのため、お客様と対面する必要のあるホテルの仕事は、テレワークや在宅勤務が不向きといえます。
フロントや料飲といった接客業務や、客室清掃などをイメージすれば、不向きであることが想像しやすいでしょう。
しかし、完全に不可能というわけではありません。
ホテルの職種や業務の特徴を考慮して、向いている仕事のみ導入するなどすれば、一部をテレワーク・在宅勤務にすることは可能でしょう。
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テレワークが可能なホテルの職種
ホテルには、一般企業と同じように事務的な仕事をしている部署が存在します。
- マーケティング
- 営業
- 広報
- 経営企画
- 人事
- 総務
- 経理
一般企業では、上記のような職種をテレワーク・在宅勤務にしているケースは少なくありません。
接客の現場に立つ必要がほとんどないため、テレワークへの切り替えがしやすいかもしれません。
ホテルの本社勤務スタッフの仕事内容については、以下の記事でも詳しく紹介しています。向いている職種を選択する参考になさってください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
テレワークが活用できるホテルの仕事
テレワークを導入するのであれば、まずは向いている職種からがおすすめです。
しかし、さらに対象を増やしたいという場合があるかもしれません。その場合は、接客のポジションが担当している仕事の中でテレワークに向いている業務を対象にするのがよいでしょう。
お客様と対面する機会の多いフロントスタッフやベルスタッフの仕事にも、テレワークに向いていると言われるデスクワークの時間は存在するものです。
- シフト作成
- 宿泊プラン策定
- アンケート調査
これらの業務はバックヤード業務と呼ばれるもので、お客様対応が落ち着いた隙間時間や夜勤の時間帯にこなすことが多い仕事です。
お客様対応が最優先になることで、集中して業務にあたることが難しいと言われることがあります。
たとえば、これらの業務の処理に集中する1日を設け、その日はテレワークをするというようなことができれば、担当者をテレワークにすることはできるでしょう。
うまく運用すれば、業務効率があがるかもしれません。
ホテルの仕事でテレワークを導入する場合の注意点
ホテルでも、テレワークを導入することは不可能ではありません。しかし、ホテルがテレワークに向いていないというのは事実です。導入する場合の注意点を紹介します。
ホテルのサービスの質を落とさない
職種や業務内容によっては、ホテルにもテレワークに向いている仕事はあります。
しかし、お客様の満足度を最優先するホテルの場合は、お客様との距離が近いことが重要になることがあります。
お客様の顔が見えることや迅速な対応ができることは、お客様満足度に直結します。
テレワークにしたことで、提供するサービスの質が落ちたり、提供できるサービスの範囲が限定されたりすることがあれば、導入しないほうが賢明かもしれません。
コミュニケーションの取り方を工夫する
ホテルの場合は、オフィスがホテル内にあったりオフィスとホテルの距離が非常に近かったりするというように、一般企業とは異なる特徴があります。
全ての部署がホテル内やホテル近隣に集約されていれば、他部署との連携は容易です。
たとえば、宿泊部門で清算のミスがあった場合、経理担当者がホテル内にいることで、すぐに正確な対応ができるでしょう。
しかし、経理担当者がテレワークをしている場合は、対応可能な範囲や対応スピードに限界があるかもしれません。
他部署との距離が近いことでサービスを迅速に提供できるというのは、出社することのメリットでしょう。
テレワーク・在宅勤務を導入する場合は、導入することによって発生する距離感を埋めるコミュニケーションの取り方の工夫が必要でしょう。
テレワークをする曜日を指定したり、同職種内で交代制にしたりなどもよいかもしれません。
ホテルの仕事でもテレワークの導入を前向きに検討しよう
ホテルはテレワークに向いているとは言えませんが、職種や業務によっては導入は可能です。
運用のルールをしっかり定めることや適切な管理が必要ですが、成功すればホテルに大きなメリットをもたらすことでしょう。採用の観点でも、よい効果が見込めそうです。
今回解説した内容を参考に、テレワークの導入を前向きに検討してくださいね。
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