【ゲストハウスの仕事】ゲストハウスとは?
ゲストハウスとは、低価格で必要最低限の設備とサービスを提供する宿泊施設です。滞在中はセルフサービスが基本で、宿泊プランは素泊まりが一般的でしょう。
都市部やリゾート地など、観光客が訪れるエリアに立地していることが多く、宿泊中に他の旅行者と交流しやすいことも特徴。リビングやキッチンなどゲストが集える共有スペースを設けている施設が目立ちます。
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【ゲストハウスの仕事】仕事の1日の流れ
一般的なホテルや旅館とは異なる特徴を持つゲストハウスですが、そこで働くスタッフの1日はどのように進むのでしょうか。タイムスケジュールの例を紹介します。
【8時~】
早番スタッフが出勤し、夜勤スタッフから業務の引き継ぎを受ける。
朝の見回りや簡単な清掃、チェックアウトの対応などを行う。
【10時~】
チェックアウトの対応が終わったら本格的な清掃開始。ベッドのシーツを交換したり、共有スペースに掃除機を掛けたりする他、水回りの清掃も行う。施設によっては清掃専門のスタッフが来ることも。11時ごろになると遅番スタッフが出勤。
チェックインが始まる15時ごろまでに清掃や宿帳の整理、レジの締め作業などを済ませ、早番スタッフは交代で休憩を取る。チェックイン前の荷物預かりなどにも対応する。
【15時~】
チェックイン開始。手続きや施設の説明の他、観光案内をすることも。チェックインの合間にインターネットやメールによる予約・問い合わせに対応する。
【16時~】
早番スタッフと夜勤スタッフが入れ替わる。業務の引き継ぎを行い、早番スタッフは退勤。遅番スタッフは簡単な清掃や、洗濯などをしつつチェックインや問い合わせなどに対応。遅番スタッフは19時ごろまでをめどに、交代で休憩を取る。
【21時~】
遅番スタッフが退勤。通常のチェックインは21時をめどに締め切ることが多いため、夜勤スタッフにこれからチェックインする予定のお客様情報を引き継ぐ。
【22時~】
施設によっては消灯時間や門限が決まっている。スタッフは館内の見回りや伝票整理などをしながらバックヤードなどで待機することが一般的。深夜のチェックインや緊急事態に対応、交代で仮眠・休憩を取る。
【~翌朝8時】
早番スタッフとの交代時間までフロントで早朝のチェックアウト対応や観光案内などをする。施設によっては簡単な朝食を提供することも。
早番スタッフの出勤後、業務を引き継いで夜勤スタッフは退勤する。
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【ゲストハウスの仕事】求人内容の傾向
ゲストハウスの求人情報には、どのような傾向があるのでしょうか。募集される職種や仕事内容などの例を見てみましょう。
職種
ゲストハウスで働く職種は施設によってさまざまですが、一般的に多い職種はフロントスタッフや運営管理、清掃などです。
施設によっては運営スタッフが受付などのフロント業務から清掃までを担当することもあります。
雇用形態
ゲストハウスの雇用形態は、アルバイトから正社員までさまざまです。
ただし、ホテルや旅館の求人に比べると、アルバイト・パートの求人が多い傾向が見られ、中にはゲストハウスのアルバイトから正社員や管理者にステップアップできるケースもあるようです。
また「フリーアコモデーション」という働き方もあります。ヘルパーとも呼ばれる制度で、賃金が発生しない代わりに無償で寝泊まりする場所や食料などを提供してもらえるのだそう。「旅をしながら暮らしたい」という人に人気があるようです。
給与体系
給与体系は一般的な企業と同じく、時給制か月給制のいずれかがほとんどです。
パートやアルバイトであれば時給制、正社員であれば月給制と考えて良いでしょう。ただし、有料の寮やまかないを利用する場合は、給与天引きなのか別途支払うのかによって支給額が変わることも。ゲストハウスごとの規定をよく確認してくださいね。
勤務時間
ゲストハウスにおいても、ホテルや旅館と同じく24時間体制で宿泊客をサポートするスタッフが必要です。勤務時間はシフト制が一般的ではないでしょうか。
ただし、職種や雇用形態によっては働く時間・曜日が固定されている場合もあるので、応募の前に確認してくださいね。
仕事内容
ゲストハウスの仕事内容は、他の宿泊施設同様、チェックイン・チェックアウトなどのフロント業務から施設内の清掃など多岐に渡ります。
一般的なホテルと大きく違う点は、ゲストとスタッフの距離が近いことでしょう。多くのゲストハウスにはゲスト同士が交流できるスペースがあり、交流を目的に利用する旅行者も少なくありません。
交流スペースではゲスト同士が話すだけでなく、スタッフが観光スポットを教えたり、海外のお客様には日本の文化について説明したりすることもあります。訪れたゲストが楽しい思い出を作れるように手伝うことも、ゲストハウスで働くスタッフの大切な仕事なのですね。
応募資格
例外もありますが、特別な資格やスキルがなくてもゲストハウスで採用されるチャンスはあります。ただし、観光地や首都圏など、外国人観光客が多く訪れるゲストハウスでは、英語や中国語などの語学スキルがある人材を必要としていることも。
未経験者を歓迎しているゲストハウスも多くありますが、中にはホテルで働いた経験や、接客業の経験がある人を優遇するケースもあるようです。
また、応募の際は年齢制限を設けていない施設がほとんどですが、体力を使う仕事のため20代〜30代のスタッフが多く活躍している傾向が見られます。
福利厚生
ゲストハウスは、福利厚生として寮やまかないを提供していることが多く見られます。遠方のリゾート地などにあるゲストハウスは「就職したい!」と思っても住む場所や生活の面で不安を感じやすいかもしれません。
しかし、求人情報の福利厚生欄をよくチェックすれば、無料や格安で利用できる寮・まかないがあり、安心して暮らせるケースも多いもの。
住み込みで働き、日常的に人と接することによってコミュニケーションスキルがアップしたり、ゲストハウス経営を直に学んだりすることもできるでしょう。
ゲストハウスの仕事に向いている人の特徴
どのような仕事にも向き不向きがあるように、ゲストハウスの仕事にも向き不向きがあります。ゲストハウスで働くことに向いている人の特徴を紹介します。
- 人と交流したい人
- 日本が好きな人
- 語学を活かしたい人
- イベントが好きな人
- 離島などに移住したい人
ゲストハウスに宿泊する人は誰かとの交流を楽しみにしていることが多いので、スタッフも積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
また「日本の文化を伝えたい」「イベントを企画して提案したい」「移住して地域を盛り上げたい」という人も、ゲストハウスの仕事に向いているでしょう。
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ゲストハウスは、普段出会う機会が少ないさまざまな人と交流しやすい場所です。そうした環境で働くことで、自分の価値観や視野も広がるのではないでしょうか。
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