開湯920年以上の歴史をもつ赤湯温泉とは
山形県は温泉王国とも呼ばれ、多くの温泉地が点在しています。今回は南陽市に位置する赤湯温泉をご紹介します。はじめに赤湯温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
赤湯温泉の概要とアクセス
山形県南部、南陽市に位置する赤湯温泉は、920年以上もの古い歴史を誇る温泉地です。烏帽子山にある公園の麓に温泉街は広がり、足湯や共同浴場、ワイナリーなど街歩きが楽しめます。宿では、米沢牛をはじめ山形の旬の食材をふんだんに使用した料理を提供しています。
赤湯温泉へのアクセスは、東京から山形新幹線で約2時間半、赤湯駅下車となります。また山形空港から車で約1時間10分のところにあります。
赤湯温泉の歴史と現状
赤湯温泉の開湯は約900年前まで遡り、1093年に奥州統一を任じられた平安時代の武将にお供してた弟が鳥帽子山のふもとから湧く温泉を発見したと伝えられています。
戦で傷を負った家来たちが湯に浸かるとたちまち傷が癒え、温泉が血で赤く染まったことに由来して「赤湯」と呼ばれるようになりました。その後、米沢藩の時代では、殿様が入る箱湯として守られ、藩の湯治場として繁栄します。
赤湯温泉は2013年で開湯920年を迎え、奥州街道の宿場町として栄えた面影が今もなお残る、歴史深い温泉地です。
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赤湯温泉の泉質と温泉街・観光資源について
赤湯温泉の良質な湯は「あたたまりの湯」とも呼ばれ、人々の心と身体を癒し続けています。ここでは、赤湯温泉の泉質と温泉街や周辺の観光スポットについてご紹介します。
赤湯温泉の泉質について
赤湯温泉の泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、肌に優しい湯です。「あたたまりの湯」とも呼ばれ、ポカポカと身体の芯から温まります。効能としては、きりきず、やけど、糖尿病、軽症高血圧、神経痛に効くとされています。
参照:赤湯温泉旅館協同組合
赤湯温泉の温泉街や周辺の観光スポット
赤湯温泉のある南陽市ではさまざまな花々を楽しむことができます。桜の名所として知られる烏帽子山では、ソメイヨシノやシダレザクラなど約千本の桜が咲き誇り、多くの人で賑わいます。
双松にあるバラ園では約340種類ものバラが咲き、園内はバラの香りに包まれます。南陽市はぶどう栽培が盛んなことでも知られ、赤湯には4つのワイナリーがあります。それぞれ飲み比べをしながら街歩きを楽しむこともできます。他にも足湯や飲泉所、公衆浴場などもあり、一日を通して楽しめるでしょう。
また、赤湯温泉は飲食店が多いのも特徴の一つで、中でも麺の町としてバラエティーに富んだラーメン店が立地し、浴衣姿の観光客で賑わいます。
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赤湯温泉にあるホテル・旅館での働き方や暮らし方
赤湯温泉にあるホテルや旅館での働き方、南陽市での暮らしをご紹介します。
赤湯温泉の旅館やホテルで働く
赤湯温泉は14軒の旅館やホテルが点在しています。明治元年の和風老舗旅館や平屋造りの宿、ペット宿泊可の宿など個性豊かな宿泊施設があります。
宿の中には、つかず離れずのおもてなしを心がけお客様に心地良いひとときを提供しており、一人ひとりに寄り添ったおもてなしを学ぶことができます。また、女将たちが作った子ども用の布わらじなど、館内に温かみのある装飾をしてお客様に心配りをしている宿もあります。
ワイナリーが多くある赤湯温泉では、ワインの知識を深めることもでき、専門分野を活かして働くこともできます。各旅館では、山形牛を利用したすき焼きをそれぞれ工夫し、ソムリエがその料理に合うワインを選び提供する企画を実施し、赤湯温泉を盛り立てています。
果樹栽培が盛んな南陽市での暮らし
赤湯温泉のある南陽市は、ぶどうやさくらんぼなどの果樹栽培が盛んなまちです。中でもぶどうは県内でも指折りの産地となっており、ワインづくりが行われ、旬の味わいを楽しむことができます。
山形県の中では比較的雪の少ない地域ですが、冬用のスタッドレスタイヤはあった方が安心でしょう。市内にスーパーやコンビニなども揃っているので日常生活においての買い物も便利な地域です。
移住者への支援制度の一環として、「子育て世代定住促進交付金」があり、子育て世帯を対象に市内に持家住宅の新築又は購入をする際に交付金を助成しています。他にも、移住世帯が持家住宅のリフォーム工事を行う場合の費用を支援しています。
自然の恵みを感じられる赤湯温泉
古い歴史をもつ赤湯温泉は、「あたたまりの湯」と呼ばれ、昔から多くの人々から親しまれてきました。赤湯温泉周辺には、ワイナリーが点在し、絶妙な味わいを堪能することができます。南陽市内には多くのワイナリーが集結しているので巡り、ワインの知識を深めるものよいですね。
また市内では、桜やバラ、菊など多様な花々を楽しむことができ、四季の移り変わりを感じられる穏やかな暮らしが送れそうです。一度、南陽市に訪れてみてはいかがでしょうか。