門前町のいで湯・こんぴら温泉とは
「こんぴら詣で」に訪れた参拝客も立ち寄るこんぴら温泉。ここでは、こんぴら温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
こんぴら温泉の概要とアクセス
香川県のほぼ中央に位置する琴平町。歴史ある神社の門前町として古くから栄えてきたこの街にこんぴら温泉はあります。街の主要駅から象頭山の中腹に佇む神社までの一帯に広がる温泉街には、ホテルや温泉旅館の他、名物のうどんを提供する飲食店や甘味処、土産物店などが立ち並び、訪れた人は参拝がてら観光を楽しむことができます。
こんぴら温泉へのアクセスは、最寄り駅から徒歩約4分、少し離れた琴平の主要駅からは徒歩約7分となっています。
おもてなしの文化が根付くこんぴら温泉の歴史
こんぴら温泉の位置する琴平町は、江戸時代より「こんぴら詣で」と呼ばれる参拝者をもてなしてきた宿場町です。こんぴら温泉は、この地でホテルを営んでいた一人の経営者が掘削を行なったことで温泉が湧出したことから始まります。この湯は他の宿泊施設にも供給され、かつての宿場町は四国有数の温泉街となります。
近年は海外からの観光客も増えており、年間を通して多くの旅行者が訪れる人気の観光地となっています。
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こんぴら温泉の泉質や観光の魅力
こんぴら温泉で楽しめる泉質や、周辺の観光の楽しみ方についてご紹介します。
こんぴら温泉の泉質
こんぴら温泉の湯は温泉施設によって泉質が異なり、ナトリウムやカルシウムが豊富な塩化物温泉、食塩重炭酸土類泉などさまざまな湯が楽しめます。それぞれ効能も異なるため、神経痛や筋肉痛、痛風、アレルギー疾患など、好みの効能に合わせて温泉を楽しむのも良いでしょう。
こんぴら温泉周辺の観光
こんぴら温泉を見守るようにそびえる象頭山。その中腹に鎮座する歴史ある神社は、「さぬきのこんぴらさん」と呼ばれ、今も全国から多くの参拝者が訪れます。参道口から奥社まで1000段以上もある石段は、参道沿いに土産物店や飲食店などもあり、疲れた足を一休みさせることができます。御本宮の北西側には展望台もあり、天気の良い日は彼方に瀬戸大橋や讃岐富士も望むことができるでしょう。
うどん屋発祥の地として有名な琴平町の観光では、数々の個性的なうどん屋を巡るのも観光の楽しみの一つです。散策中に小腹が空いたら、街のあちこちにあるうどん屋に立ち寄ってみるのも良いでしょう。琴平町ではうどん打ち体験ができるうどん屋もあり、一から自分で作ったうどんを試食することができます。
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こんぴら温泉にあるホテル・旅館での働き方や周辺の暮らし
こんぴら温泉にあるホテル・旅館での働き方や周辺の暮らしについてご紹介します。
こんぴら温泉の旅館やホテルで働く
こんぴら温泉には、純和風の旅館から近代的でスタイリッシュなホテルまで、バリエーション豊かな宿泊施設が存在します。接客係やフロント、調理補助などとしての働き方がある他、結婚式に対応しているホテルなどではブライダルプランナーとして経験を活かすこともできるでしょう。
旅館で仲居として働く場合は、お客様のお出迎えからお見送り、館内のご案内や食事の配膳、清掃など幅広い仕事を担います。未経験の場合でも、先輩の従業員などが丁寧にサポートするため安心して働くことができるでしょう。現場で経験を積むことで、接客マナーや一流の所作を身に付けることができ、料理の知識も習得することができます。
また、こんぴら温泉には海外のお客様も訪れるため、フロント業務などさまざまな場面で語学スキルも活かせるでしょう。柔軟なシフト体制や寮完備など、従業員の働きやすさに配慮したホテルや旅館もあり、充実した働き方ができそうです。
こんぴら温泉周辺の暮らし
こんぴら温泉のある琴平町は、標高524mの象頭山の麓に市街地が広がっています。周辺では漁業や農業も盛んなため、新鮮な瀬戸内の魚介類や、採れたての野菜などが手頃な価格で楽しめ、豊かな地産地消の暮らしを満喫することができるでしょう。
県都・高松市には車で60分以内でのアクセスも可能で、最寄りの空港までは約40分で行くことができます。琴平町では、県外からの移住者を対象にした家賃補助制度を実施しており、賃貸住宅の家賃や初期費用として自己負担した金額の一部を補助しています。
さまざまな働き方や暮らし方を叶えるこんぴら温泉
美味しい食べ物に恵まれ、豊かな自然を感じながら暮らすことのできるこんぴら温泉。香川県は本州と瀬戸大橋で結ばれるなど交通アクセスも良く、鉄道や高速道路も整備されています。高松にある空港ではLCCによる便も運行されており、2拠点居住や週末移住などライフスタイルに合わせた移住も可能です。
温泉地ではさまざまな働き方があるので、事前に自分自身の経験や特技を整理し、興味のある職種についてリサーチしてみるのも良いでしょう。