いま、ホテル業界の転職事情はどうなっている?
パリッとした制服に洗練された空間、物腰柔らかな接客。
ホテルには華やかなイメージがありますよね。憧れを抱いてホテルに就職する人は大勢いますが、辞める人も多いのがこの業界の特徴です。
離職率の高さはあらゆる業界の中でナンバーワンを何年間も独走し、人の入れ替わりが日常になっているホテルも少なくありません。
また、新型コロナウイルス感染症の流行により、ホテル業界は大きなダメージを受けました。
先行き不透明な環境で働き続けるよりは、安定した仕事を求めてホテル業界から転職したいと考える人が増えたことも、離職率に影響を及ぼしているかもしれませんね。
しかし、2022年10月には全国で旅行支援が実施され、旅行需要は回復しつつあります。連日満室のホテルもあり、以前のような忙しさを感じることもあるようです。
ラグジュアリーホテルや外資系ホテルなど、全国で新規オープンホテルのホテルも少なくありません。新たな求人も多く、ホテルスタッフの需要の高さが伺えます。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルを辞める・転職する理由とは
厚生労働省の発表によると、2021年の国内全産業のうち最も離職率が高かったのは「宿泊業、飲食サービス業」で、その数値は約25%にも上ります。
なぜこれほど大勢の人が辞めてしまうのでしょうか。原因を探っていきましょう。
体力が持たない
ホテルマンは体が資本です。荷物運びや客室清掃、調理など体を使う仕事が多いうえに夜勤を含む不規則なシフトなので、長く続けるには相当な体力が必要です。
また、年間休日数が少なく連休も取りにくいため、たまった疲れがなかなか解消されません。ホテルの仕事は好きでも、体力的な限界を感じて転職を考える人が多いのではないでしょうか。
休日の取得に悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
接客がつらい
究極のサービス業と呼ばれるホテルでは、他のサービス業よりもレベルの高い接客が求められます。
お客様の要望に「NO」と言わないのがホテルマンとされているため、お客様の理不尽な要望や、こちらに非が無いクレームにも丁寧に対応し続けなければなりません。
そしてもちろん、お客様に対するミスは許されないことです。ハードな接客に嫌気が差して辞める人も大勢いるでしょう。
給与が少ない
仕事量の多さ、求められる質の高さに比べて給与が安いという点も、離職率を上げる大きな原因のひとつです。
ホテルマンの平均年収は300万円程度。ラグジュアリーホテルの管理職ともなれば話は別ですが、決して高給とは言えないでしょう。
人間関係の悩み
人間関係に悩んで転職する人が多いのも、ホテル業界の特徴です。ホテルの仕事は、さまざまなセクションのメンバーが連携しないと回りません。
しかしながら、常にお客様と接する緊張感や疲れ、仕事の多さなどで従業員はピリピリしがちでちょっとしたことで人間関係に亀裂が入りやすいそうです。
毎日長時間、顔を合わせて働くメンバーとの関係がこじれていると、仕事が非常につらいものになります。心地よく働けない職場に、人は定着しません。
ホテル業での人間関係で悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてくださいね。
参考:2021年(令和3年)雇用動向調査結果 / 厚生労働省
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルから転職する際の注意点
ホテルから転職する際の注意点として、以下のようなポイントが挙げられます。
・裏方仕事もチェック!
・キャリアアップ転職を目指す
・転職エージェントに相談する
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
裏方仕事もチェック!
接客がつらいと感じている人は、ホテルの裏方という選択肢があります。
調理や事務、備品の管理や建物のメンテナンスなど、接客以外の部分でホテルに携わる仕事は多数あるのです。こうした仕事でも、接客の現場で働いた経験は大いにいかせます。
また、裏方の仕事はある程度、勤務時間が規則的なことが多いので、普通の時間に働きたいという希望も叶うかもしれません。
ホテルによってはわざわざ辞めなくとも、部署異動の希望を出せば聞き入れてもらえる可能性があります。
ホテルの裏方の仕事に興味がある人は以下の記事もチェックしてみてください。
キャリアアップ転職を目指す
現状、手取りの少なさに困っている人や勤務先ホテルでの出世に希望が持てない人は、キャリアアップ転職を目指して活動をすることがおすすめです。
ホテル関連の求人情報をこまめにチェックしていると、マネージャーなどの管理職の募集が見受けられます。
こうした責任のあるポジションの求人は、「ホテル業務の経験は何年以上」といった条件付きのものがほとんどですが、条件に当てはまる人はぜひ挑戦してくださいね。
以下の記事では、ホテル業界のキャリアアップについて詳しく紹介しています。
転職エージェントに相談する
ホテル業界での転職を考えているけど方向性が定まらない人、方向性は決まっているけど転職先選びに迷っている人はエージェントを頼ってみましょう。
転職エージェントは、今の職場に対する不満やこれからやりたい仕事、希望の条件といったことをヒアリングし、適切なエントリー先を提案してくれます。
転職エージェントの中でも業界に特化したエージェントを利用することで、より詳しく業界の転職動向を知ることができます。
ホテルへの転職を希望するのなら、宿泊業界の転職情報に精通した「おもてなしHR」がおすすめです。業界に詳しいアドバイザーが、転職に関するさまざまな悩みに対応してくれます。
未経験OKの求人や経験者優遇の求人だけでなく、ほかにはないレアな求人、有名ホテル・旅館の求人なども多数取り扱っています。
業界内での転職を希望する人も他業種からの転職を希望する人も、アドバイザーが強い味方になってくれるので不安を解消しながら転職活動を進められますよ!
ホテルを辞めたい?ホテルの仕事を辞めたい?
辞めたい!と一度と思うと、仕事を辞めることばかりフォーカスしてしまうもの。きついこと、嫌なことばかりに目が向いてしまうこともあるでしょう。
改めて考えてみたら「ホテルの仕事は好き」ということもあるはずです。
実際、ホテルの仕事にやりがい魅力を感じている人がホテルマンは多く、お客様との交流を毎日楽しみにしているという声もあります。
時には単なるお客様とスタッフという枠を超えた、人間同士の心のふれあいができるのもホテルならではでしょう。
ホテルの種類やコンセプトによって働き方や環境は異なります。ホテルの仕事に魅力を感じているのであれば、どんなホテルで働きたいかという視点を持ってみるもの良さそうです。
具体的に転職を考える前に、勤めているホテルを辞めたいのか、ホテルの仕事を辞めたいのか、考えてみてくださいね。
ホテル業界で働く魅力については、以下の記事も参考にしてみてください。
ホテルを辞めて他業種へ転職するという選択肢も!
ホテルの仕事で培ったレベルの高い接客スキルや語学力は、さまざまな職種でいかせます。
ホテルから異業種に転職する場合、「どのような働き方をしたいのか」「どのようなスキルをいかしたいのか」をよく考えてくださいね。
外資系企業・事務職・接客業・営業職・冠婚葬祭業界などは、特にホテル経験が役に立つでしょう。
ホテルの仕事で身につけたスキルはどこでもいかせるもの。さまざまな選択肢があるという気持ちでいるだけでも、気持ちに余裕を持つことができそうです。
注意点を押さえてホテルからの転職を成功させよう!
ホテルの仕事を通して身につけられるスキルは、どんな業種に転職しても役に立つことばかり。そして、自分が得意なスキルをいかせる仕事を探すことが、転職を成功させるコツです。
ホテルからの転職を検討している人のなかには、現在のポジションが合っていないだけの人がいるかもしれません。その場合、上司に相談したり違う部署に異動したりすることも視野に入れてみましょう。
ホテルからの転職でお悩みの方、ホテル業界での転職を希望する方は、当サービス「おもてなしHR」にご相談ください。