調理師を辞めたいと思う理由6選

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調理師の労働環境は、過酷なことが多いと言われています。辞めたくなる理由として、代表的な例を見ていきましょう。
労働時間が長い
調理する人がいなければ、飲食店などの施設は営業できません。また、人件費の削減などで飲食店は慢性的な人手不足の傾向が見られます。そのため、数少ない調理師が毎日何時間も残業したり、休日返上で働いたりすることが多くなりがちです。
自由な時間が取れず、友達や恋人に会えない、家族と過ごす時間を作れないといったことで悩む調理師もいるでしょう。
給料が少ない
2022年における宿泊業・飲食サービス業の平均年収は、257万4000円。全産業でもっとも低い賃金です。最も高い賃金の電気・ガス・熱供給・水道業の平均円年収402万円と比べると、100万円を優に超える差があるのですね。
これは調理師だけではなく、レストランのホールスタッフやホテル・旅館の従業員などの年収も含めた平均ですが、調理師の給与水準も低いことがうかがえます。
有名料理店のシェフともなれば別ですが、一般的な調理師は仕事が過酷な割に給料が少なく「辞めたい……」と思う原因になるのではないでしょうか。
参考:宿泊業・飲食サービス業の平均年収について/厚生労働省資料
身体がきつい
重い鍋を持ち上げたり、力を込めて肉の塊を切ったりと、調理師は身体を酷使する仕事です。手荒れに悩むこともあるでしょう。
休めば回復する程度の疲労ならまだ良いですが、腰痛や腱鞘炎などが重症化し、限界を感じることも。
また、調理師はシフト制勤務が多い職業です。不規則なリズムで生活することでも、身体に大きな負担が掛かるのではないでしょうか。
仕事が面白くない
好きで始めた仕事でも、毎日同じ作業で飽きてしまったり、セントラルキッチンで作ったものを温めるだけ、といった簡単な作業ばかりで面白さを感じられなかったりすることがあります。
また、調理器具・食器の洗浄や、食材の発注・管理といった業務が大変で「調理に集中できない……」と悩むケースも。
そして中には調理師として働き始めてから「仕事にするほど調理が好きではなかった」という結論にたどり着く方もいるのではないでしょうか。
人間関係が難しい
調理師の世界は、人間関係が難しいと言われています。
師弟関係・上下関係がはっきりとしており、それがプラスに働くこともありますが、理不尽なハラスメントの温床になることもあるでしょう。キッチンという逃げ場のない職場で、人間関係が悪くなることは大変なストレスです。さらに、ホールスタッフや食材の卸業者との関係にも気を配らなければなりません。
複雑な人間関係に嫌気がさして「辞めたい……」と考える方もいるでしょう。
お客様対応に苦労することも
調理師は「お客様の前には出ない仕事」というイメージが強いかもしれませんが、そうとは限りません。
料理に問題があった時や提供が遅れた時などは、お客様のもとに行って謝らなければならないこともあります。お客様対応での苦労が続けば、調理師を辞めたいと思う原因になるでしょう。
調理師を辞めたい!と思った時の対処方法

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労働環境が過酷であるほど「一刻も早く辞めたい!」と思うものです。しかし、後先考えず衝動的に辞めることはNG。調理師を辞めたくなった時の対処方法を考えましょう。
労働環境の改善を求める
当たり前のように休日がつぶれたり残業ありきの業務量だったりする場合は、労働環境を改善できないか責任者や上司に相談しましょう。職場としても貴重な人材である調理師に辞められては困るはずです。何らかの対応をしてもらえるかもしれません。
また、残業代未払いや違法な長時間残業などは労働基準監督署へ相談することがおすすめです。国の機関からの指導が入れば、改善せざるを得ないでしょう。
配置換えを頼んでみる
「毎日同じ作業で飽き飽きしている」「同じチームのメンバーからハラスメントを受けている」といったケースでは、職場内の配置換えで解決することもあります。
上司や人事担当者に、事情を相談してみましょう。すぐには異動できなくても、いずれ希望をかなえてもらえるかもしれません。
転職を検討する
辞めたい原因の解消が難しい職場であれば、転職を検討しましょう。調理師免許を持っていれば、別の現場でも資格をいかして働けます。
その際、重要なのは「辞めたい」と思った原因を解消できる職場を選ぶことです。たとえば不規則な勤務がきついなら、比較的安定した時間に働ける給食調理員として働く、お客様対応がつらいなら、クレームが発生しにくい社員食堂などで働くといった選び方ができます。調理以外の仕事を選択肢に入れても良いでしょう。
また、現職が忙しい調理師には、転職エージェントの活用もおすすめです。職歴や特技、転職先への希望を登録すれば、あなたに代わって適切な求人情報を探してもらえます。面接日時の調整なども任せられるので、転職活動を効率的に進められることでしょう。
調理師からの転職には宿泊業界もおすすめ!

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「調理師を辞めたい……」と悩んでいる方は、宿泊業界への転職も検討してみてください。大規模施設やチェーン展開している施設の調理場は、労働環境が整っている傾向にあります。
また、調理以外の求人も多いので「新しいことをやってみたい!」という方にもおすすめ。料理でおもてなしを提供した経験がいかせるはずです。