仕事を辞めたい時の理由とは?
希望して就いたはずの仕事を辞めたくなることには、それなりの理由があるもの。離職の主な理由は定年退職や契約期間の満了を除くとネガティブな理由が多く見受けられます。
厚生労働省の調べによると、2020年の転職入職者が前職を辞めた理由として多く挙げられているのは「給与等収入が少なかった」「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」「職場の人間関係が好ましくなかった」といったことです。
離職や転職は前向きな理由が望ましいとされていますが、現実としてネガティブな理由は多いのです。しかし、退職の意思を伝える際にネガティブな理由をそのまま話すのは考え物。仕事を辞めたい時、どのように伝えれば円満退職できるのでしょうか。仕事を辞めたくなる理由と併せて見てみましょう。
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仕事を辞めたい理由をネガティブに伝えてはいけないのはなぜ?
仕事を辞めたくなる理由として代表的なものは、以下の3つではないでしょうか。
- ・給料が低い、拘束時間が長いといった「待遇面の不満」
- ・派閥争いがあったりチームワークが成り立たなかったりといった「人間関係の悩み」
- ・仕事に面白さを見いだせない、仕事量が少なすぎるなどの「仕事にやりがいがない」
このように、つらい気持ちを抱えて「辞めたい……」と考えている時は、「不満を全部ぶちまけて辞めてやろう!」という衝動に駆られるかもしれません。しかし、ネガティブな理由を伝えても、良いことはないでしょう。
一時的にすっきりするかもしれませんが、辞めたい理由がネガティブだと「不満があるなら改善するから残ってくれないか」と引き止められる恐れがあります。また「自分勝手に辞めていく人」と捉えられ、退職日まで居心地の悪い思いをすることもあるでしょう。
もし、我慢できないことがあってどうしても伝えたい場合は辞めたい理由として話すのではなく、退職者向けのアンケートなどで本音を伝えることをおすすめします。
次の項目で、仕事を辞めたいときの適切な理由の伝え方を見ていきましょう。
円満退職については以下の記事もご参照ください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
仕事を辞めたいときは理由をこう伝えよう
前の項目で解説した通り、ネガティブな理由をそのまま伝えることは円満退職の妨げになります。狭い業界内の転職などではうわさ話が広がって転職先での仕事に支障が出るかもしれません。
それでは仕事を辞めたい時には適切な理由とはどういった理由なのでしょうか。3つのパターンを紹介します。
パターン1:無難な理由
「それなら退職も仕方がない」と思われる理由には、恨みがましく聞こえたり、引き止められたりするリスクは低いでしょう。実家の都合や家族の事情などは無難な理由と言えます。
ただし、生活の基盤に関するうそをつくのはNG。たとえば、業務内容に不満があって辞める際、本当に結婚の予定があるのなら会社への不満は口に出さず、結婚を理由にするのは良いでしょう。しかし、結婚の予定もないのに「結婚します」と言って辞めると、あとで面倒な思いをするかもしれないので、注意してくださいね。
パターン2:ポジティブな理由
今の仕事にやりがいがない、出世の見込みがないといった不満で辞める時には、ぜひポジティブな理由に言い換えましょう。
「これまでとは違う仕事をしてみたい」「得意分野の仕事ができる企業に出会えた」「今後は自分の能力をこのようにいかしたい」といった伝え方をすれば、気持ちよく送り出してくれるはずです。
パターン3:一身上の都合
あまりおすすめではありませんが、「一身上の都合です」を貫き通すという方法もあります。本来、辞める理由は言わなくても退職はできるもの。また、思いやりのある相手なら無理に聞き出そうとしてくることもないでしょう。
正直にネガティブな理由を告げてややこしくなるよりは、「一身上の都合」としておく方が良いかもしれません。どうしても適切な理由が出てこない時の最終手段として捉えてくださいね。
以下の記事では、弊社のキャリアアドバイザーが宿泊業界での退職について解説しています。併せてご参照ください。
仕事をやめたい時は転職エージェントに相談するのがおすすめ!
仕事を辞める理由の伝え方で悩んだら、転職エージェントに相談してはいかがでしょうか。転職エージェントはスムーズな転職をサポートしてくれる存在です。円満退職の手助けもしてくれることでしょう。
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