「何かやることはありますか?」と聞くことをためらう新入社員も多い
人生で初めて会社に就職し、右も左も分からない状態で戸惑ってしまう新入社員も多いのではないでしょうか。
特に困ってしまうのが、割り振られた業務を終えてしまい、次に何をしたらいいのか分からない時。
社員が忙しそうに働いているところを見ると、「何かやることはありますか?」と聞いても良いものかためらってしまう新入社員もいるようです。
しかし、自分がすべきことが分からない場合は、積極的に社員に尋ねた方がいいでしょう。
手持無沙汰でぼんやりしていればやる気を疑われてしまいますし、業務を覚える機会も減ってしまいます。
ただし、闇雲になんでもかんでも質問するのは得策ではありません。次の項目では、新入社員が「何かやることはありますか?」と聞く際の注意点をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
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新入社員が「何かやることはありますか?」と聞く際の注意点
新入社員が「何かやることはありますか?」と社員に尋ねる際には、いくつか注意すべき点があります。
どれも難しいことではありませんが、気をつけていないと失礼な態度になってしまうこともあるので、事前にチェックしておきましょう。
「今お時間よろしいでしょうか?」と前置きする
業務をこなしている社員にいきなり質問をすれば、「この新入社員は人の都合を考えないんだな」と思われてしまうリスクがあります。
大切なのは、何をすべきか聞く前に「今、お時間よろしいでしょうか?」と前置きをすることです。
新入社員はどんどん質問をするべきではありますが、相手の業務をストップさせてしまうことも忘れてはいけません。
相手の状況を気遣う一言があるだけで、印象がかなり良くなりますよ。
明らかに忙しそうなタイミングで聞かない
電話対応に追われている、会議の時間まで5分を切っている、仕事の締め切りが迫っているなど、働く上で手が離せないほど忙しい場面が訪れることももちろんあります。
繁忙期のホテルや旅館などは、その傾向が特に顕著だと言えます。
そのため、いくら仕事がなくなったとしても、相手が明らかに忙しそうにしているタイミングで「何かやることはありますか?」と聞くのは極力控えた方がいいでしょう。
自分の都合だけでなく、相手の都合もきちんと鑑みながら、うまいタイミングを探ってみてくださいね。
やるべきことをすべて終え、本当に仕事がない時に聞く
依頼された仕事をすべて終えていないにも関わらず「何かすることはありませんか?」と聞いてしまうと、業務遂行能力に疑問を持たれてしまいます。
まずは与えられた業務をきちんとこなし、他にやれることはないか入念にチェックをした上で、それでも仕事がないと判断した際に聞きに行くといいでしょう。
日頃から積極的にコミュニケーションを交わしておく
「何かやることはありますか?」と聞くことに後ろめたさを感じないためには、仕事を教えてもらう相手と日頃からコミュニケーションを交わしておくのがコツです。
プライベートな会話をするなど深い関わりを持つ必要はありませんが、笑顔で挨拶をしたり、仕事を教えてもらった時にはお礼を欠かさなかったりといった基本的なコミュニケーションが、仕事をする上では重要となります。
お互いに気持ちよく働くためにも、感じよく相手と関わることを意識してみることをおすすめします。
細かい指示を受けた時のためにメモを準備する
やることはあるかと尋ねた時、複雑な作業を指示されることもあります。
言われてから焦ってメモを探すのではスマートさに欠けるので、どんな指示を受けても正確に把握できるよう、あらかじめメモを準備しておくのがポイント。
分からないことがあればすぐに質問できるのが新入社員の特権ですが、一度教えてもらったことを何度も何度も尋ねるのはできる限り控えたいもの。
メモを取っておくことで、「以前教えていただいた〇〇の件ですが、△△の部分についてもう一度お尋ねしてもいいですか?」という聞き方ができるようになりますよ。
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新入社員が「何かやることはありますか?」と聞くメリット
「何かやることはありますか?」と質問していいものか迷ってしまう新入社員もいるようですが、聞いて損をすることはまずありません。どのようなメリットがあるのか、ご紹介していきます。
積極性をアピールできる
相手からの指示を待つのではなく、自ら仕事を求める姿勢は、一緒に働く人々に好印象を与えます。
「どんどん仕事を覚えていきたい」という積極性をアピールし、与えられた仕事を確実にこなしていけば、徐々に信用も高まって行くことでしょう。
コミュニケーションのきっかけになる
入社したてでさまざまな社員と雑談を交わすのは至難の業ではないでしょうか。
しかし、「何かやることはありますか?」という質問をすることで、業務を通じてコミュニケーションを交わすことができます。
仕事の上で関わっていれば、相手とも次第に打ち解けることができるはず。普段から言葉を交わしていれば、業務に関する質問もしやすくなりますよ。
業務を習得するペースが上がる
積極的に仕事をこなすことで、早いペースで業務を習得することができます。業務を覚えればそれだけ任される仕事も多くなりますし、独り立ちまでの時間を短縮できるかもしれません。
人手不足の傾向がある宿泊業界や建設業界をはじめ、企業は一人前に働ける社員をいち早く育てたいもの。
業務を早く覚えることが、結果的に会社への貢献に繋がりますよ。
新入社員のうちはどんどん「何かやることはありますか?」と聞こう!
入社したての新入社員は特に、まだ「何がわからないのかがわからない」状態です。
そのため、割り振られた仕事が終わって本当にやることがないのであれば、積極的に「何かやることはありますか?」と聞いたほうがいいでしょう。
分からないことを沢山質問できるのは、新入社員の特権です。なるべく多くの仕事を覚え、疑問点を解消し、いち早く戦力になれるよう日々の業務をこなしてくださいね。