ワーケーションが注目されているのはなぜ?
世界中で新型コロナが流行し、私たちの生活様式は大きく変化しました。三密と呼ばれる「密集、密接、密閉」を避けることが推奨され、日常生活にさまざまな影響をおよぼしています。
密を避けるという点では、オフィス内で仕事をすることや混雑する通勤電車に乗ることなどについても考え直す必要がありました。自身の働き方を見つめ直した方も多いのではないでしょうか。そこで多数の企業が導入したのがリモートワークです。パソコンさえあれば業務に支障がない職種であれば、出社を必要とせず、自宅やワーキングスペースなどで業務にあたる働き方で、社会に浸透しつつあります。
さらに、大きな影響を受けたのは、観光業界・旅行業界でしょう。大型連休のような特定の時期に、大勢が越県することが制限されたり、観光地やアミューズメントパークでは人数制限がかけられたり。混雑を回避することが最重要とされています。これからも安心して旅行をするためには、休暇取得の分散化が求められています。
ワーケーションで三密を避ける
ワーケーションはWork(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語です。リモートワークを活用し、休暇で訪れたリゾート地など、職場でも家でもない環境で余暇を楽しみながら働くという、新しい働き方と言えます。旅行という側面も持ち合わせていることを考えると、新しい旅のスタイルとも言えますね。
ワーケーションには、働き方の選択肢の増加や平日の旅行需要の創出といった効果が見込めます。三密による課題を抱えた「仕事」と「旅行」それぞれの課題解決に導く策でもあるのです。また、休暇取得の促進やリフレッシュ効果といった、企業や労働者に対する効果もあることから、今後さらなる導入が予想されます。
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ワーケーションの事例
注目を浴びているとはいえ、ワーケーションの導入は決して容易なものではありません。関心はあるけれど、何から進めれば良いのか、どのような効果があるのか見えないこともあるでしょう。
実際に、仕事と休暇の境界線がなくなることを不安視する声や、セキュリティ面に課題があるのも事実です。導入、受け入れには、ワーケーションに対する正しい理解が必要です。
以下の記事では、ワーケーションを実施した企業の事例、ワーケーションの誘致を進める自治体についてご紹介しています。ワーケーションを検討する際の参考にしてみてくださいね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ワーケーションに取り組む自治体
豊富な観光資源を持ち、旅行先として人気がある自治体では、ワーケーションの誘致が積極的に進められています。中には、ワーケーションのために、ワーキングスペースを新設する自治体も。
観光需要の増加による経済的効果、将来的な移住者の増加に向けた、自治体ごとに工夫を凝らしたプログラムも用意されています。
ワーケーションは、企業や労働者に対してだけ効果をもたらすものではありません。自治体がワーケーションに積極的なのはなぜなのか、以下の記事で詳しくご紹介しています。ワーケーションの導入時の、自治体選びの参考にもしてみてくださいね。
ワーケーションの費用
仕事と休暇、両方の面を持つワーケーション。働き方、旅のスタイルとしては確かに魅力的です。ここで考えなければならないのは、費用の面ではないでしょうか。
仕事と休暇の境界線が曖昧になってしまうというのは、時間に対してのみ言われるものではありません。旅行中だけど仕事がある…、仕事をしているけど旅行中…。費用は自己負担なのか、経費として認められるのか、個人では判断ができないこともあるはずです。
以下の記事では、ワーケーションの費用について詳しくご紹介しています。ワーケーションにはどのような費用が必要なのか、負担はどの程度なのか。ワーケーション参加前の参考にしてみてくださいね。
ワーケーションでホテル・旅館の新しい価値を提供しよう
ワーケーションは、企業や労働者、自治体に対してさまざまな効果をもたらします。それは新型コロナの影響を大きく受けた宿泊業界にも言えることでしょう。
旅行客が大幅に減少した今、ワーケーションの誘致は新たな価値提供のチャンスにもなるはずです。通信環境の整備、ワーキングスペースの設置など、宿泊施設としての機能以外を持ち合わせることで、ホテル・旅館の使い方が変わるのではないでしょうか。
ワーケーションは新しい働き方であり、新しい旅のスタイルです。ホテル・旅館からも、新しい使い方を発信できれば、ワーケーションがさらに魅力あるものになりそうです。