食事手当とは？
iStock.com/takasuu
食事手当は、企業の福利厚生のひとつ。昼食代など、就業時にかかる食費を企業が負担してくれるので、従業員の経済的負担が軽減されます。非常に人気の高い福利厚生ではありますが、導入そのものは企業の判断によるものです。
食事手当のメリットは、経済的負担の軽減だけではありません。不規則であったり、偏りがあったりしがちな従業員の食事の質を保つことができるため、健康管理という側面も持っています。一人暮らしの場合は特に、食事が不規則になりがちです。食事手当ありの求人を探したいという人もいるでしょう。
さらに、食事を取ることが習慣になることで、従業員同士のコミュニケーションの場が広がるという効果もあります。部署や役職を超えた交流によって、企業内の雰囲気が明るくなったり、ビジネスのチャンスが広がったりすることもあるでしょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか？
食事手当の金額は？
iStock.com/ururu
食事手当を福利厚生費とするためには、2つの要件を満たす必要があります。要件から外れた場合には、課税対象となってしまうため、導入する企業は注意が必要です。
- ・役員や使用人が食事の価額の半分以上を負担していること。
- ・次の金額が1か月当たり3,500円（消費税及び地方消費税の額を除きます。）
※(食事の価額)－(役員や使用人が負担している金額)
そのため、食事手当の相場は一日あたり100円～150円が一般的です。さらに、22時から翌日午前5時まで勤務する深夜勤務者に対しては、300円（税抜）までであれば食事手当として支給することができます。これらの要件から外れた場合には、課税対象となってしまうため、注意が必要です。
ホテル＆旅館業界の就職・転職についての記事
食事手当の支給方法
iStock.com/nensuria
食事手当を非課税にする場合には、要件があります。これは、食事そのものを提供するのか現金を支給するのかによって取り扱いが変わります。食事手当の支給方法についてご紹介します。
社員食堂
企業の中に食堂を設置し、従業員に食事を提供する社員食堂。食費だけでなく、移動時間の軽減にもなるので、従業員には便利な施設です。社員食堂が社員同士のコミュニケーションの場になることもあり、新たな交流が生まれることも。
社員食堂での食費の一部を福利厚生費として負担する場合、要件の中にある食事の価額は、食事の材料費や調味料など食事を作るために直接かかった費用の合計額を指しています。栄養バランスが考えられた食事を安価で食べることができるので、従業員の満足度も高くなるでしょう。
仕出し弁当
お弁当の宅配業者からお弁当を手配して食費を補助する方法です。業者によっては法人向けのサービスが用意されていることもあり、活用する企業は多いようです。
仕出し弁当の場合は、社員食堂のように大規模な設備は必要ありません。栄養バランスが考えられた食事を手軽に用意できるだけでなく、企業の負担が少なく済むのもメリットと言えそうです。
仕出し弁当の場合は、お弁当代の一部を企業が業者に支払うことで食費が補助されます。従業員の負担は少なく済むため、コンビニ弁当を購入することなどと比較しても、負担は軽減されるでしょう。
食事券
企業が企業周辺にある飲食店と提携して、店舗で利用できる食事券を発行する方法です。近隣に飲食店が多いエリアであれば、従業員の楽しみを増やす機会にもなるでしょう。
食事券は紙で発行されるだけでなく、専用のアプリや電子マネー決済を利用するものも。さまざまな飲食店を利用することができるのは魅力的ではありますが、外出が必要であること混雑状況などによっては利用できないケースがあるため、食事手当としては導入が難しいかもしれません。
現金支給
非課税の対象ではありませんが、現金で消費を支給する方法です。幅広い使い道があるため、従業員には喜ばれそうですが、食費以外に使用されることも十分に考えられます。食費に限定したいのであれば、現金での支給は現実的な方法ではなさそうです。
食事手当ありの職種
iStock.com/AndreyPopov
食事手当ありの求人を探したい場合には、職種で選択してみるのも良いかもしれません。食事手当ありの求人が出やすい職種についてご紹介します。
飲食業
飲食業の場合は店舗内で調理された食事を提供して食事手当とすることも。「まかない」と呼ばれることもあります。「まかない」は余った材料などで作られる従業員用の食事のこと。料理人が作った料理を気軽に食べることができるのは、従業員にとっては嬉しいものでしょう。
思いがけず好物であったり、豪華なメニューになったりすると、モチベーションアップにもつながりそうです。
宿泊業
勤務時間が長く、不規則になりがちな宿泊業にも、食事手当ありの求人が多く見受けられます。規模の大きなホテルや旅館の場合は、社員食堂が設けられていることも。
観光地や温泉地の場合、観光客向けの飲食店は豊富でも、従業員が気軽に食事をしたり、買ったりできる場所が少ないこともあります。気軽に食費ができる環境が身近にあるのは、安心ですね。
食事手当ありのホテルで働きたいならおもてなしHR！
iStock.com/kyonntra
どんな福利厚生がある企業で働きたいかというのも、転職先を選ぶ際には重要な条件です。食事手当を希望する場合には、食事手当ありの求人を積極的に探してみるのも良いでしょう。
食事手当がある求人が出やすい傾向にある宿泊業は、転職先として打ってつけとも言えるかもしれませんね。求人票に記載が無くても、食費が補助されるケースもあるようです。食事の不安がないというのは、働くうえで大切なことです。そうは言っても、応募してすぐに食事手当の有無を確認するのは、失礼になってしまう危険があります。
食事手当ありの宿泊施設で働きたいという場合には、ぜひおもてなしHRをご利用ください。食事手当の有無や、提供方法、どんな食事が提供されるかなど、求職者様に代わって専任のアドバイザーが確認させていただきます。気になることがあればお気軽にご相談くださいね！
Facebookでシェア
X(Twitter)で投稿
