中途採用がうまくいかない?
企業は、今後の更なる発展のため、1人でも多く優秀な人材を確保することを望んでいるはずです。そのための中途採用活動。なかなかうまくいかない……と頭を抱えいる採用担当者もいるでしょう。
企業活動の中で最も重要なものとも言える、中途採用活動。30代の社会人のおよそ半数が、転職経験者とも言われているほど人材の流動は活発で、多くの企業が中途採用に力を入れています、
2021年4月には労働者の人数が301人以上の大企業に対し、「中途採用比率の公表」が義務化されます。中途採用の環境整備は国を挙げた取り組みになりつつあります。終身雇用が当たり前ではない時代であること、働き方を自由に選択することへの意識の高まりをなどを背景に、転職を検討する労働者は今後も増加するでしょう。
中途採用活動で大事なのは、転職者が企業で働き続けることをイメージしやすいか、キャリア形成や処遇を明らかにすることです。社会人経験があることで、即戦力としての期待が持てる中途採用者。新卒者と比べると、採用までのプロセスも短くて済み、コストや労力も抑えることができます。
環境を整えれば、非常に多くのメリットがある中途採用活動。上手くいかない理由や課題、解決策について考えてみましょう。
参照:厚生労働省HP
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中途採用の課題
企業が抱える中途採用の課題。いくつもある課題の中から、多くの企業に共通するものをいくつかご紹介します。
応募者数が少ない
いざ求人を出してみても、応募が少ない……。応募が少なければ選考に進む人材の数も少なく、予定していた採用計画は進まなくなります。
応募を出しても見つけてもらえなかったり、他社と比較されて負けてしまったり。中途採用の市場が活発であるということは、そういったことは当然とも言えるでしょう。
マッチした人材が来ない
中途採用の場合、どんな人材が来て欲しいかということを明確に示す必要があります。ポテンシャル重視の新卒採用い比べてスキルが重視されるため、募集の時点である程度の絞り込みがされます。未経験可とした場合でも、能力や実績を考慮したいですよね。柔軟な姿勢や発想力など、それもまたスキルです。
明確なターゲットが設定される分、マッチした人材が表れないという課題は付きまとうものです。
離職率が高い
転職経験者は転職すること対して前向きなケースが多く、中には、合わなければまた転職しようと考えている人も一定数いるものです。
中途採用の場合、企業が求めているスキルや実績があるのと同様に、求職者にも明確な希望や理想があります。より良い環境を求めているのですから、将来性が見えなかったり、社風がイメージと違っていたりすれば、早々に離職するということはあり得ます。
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中途採用の課題を解決するために
課題を解決して、より有意義な中途採用活動を進めるための解決策をご紹介します。
ターゲットの見直し
中途採用活動において、最も重要なのはターゲットの設定で、採用決定力に大きな影響を与えると言われています。これは、商品やサービスの提供と同じです。企業が目指す将来像に合わせた、より戦略的なターゲット設定が重要なのです。
例え何人もの応募があったとしても、ターゲットの設定が曖昧な状態では成果に繋がらない、ということも起こり得ます。求めているスキルや人間性、実績をただ述べるだけでなく、なぜそういった人材を求めているかという部分まで、深堀りする必要もあるでしょう。
ターゲット設定は、定着率にも効果があります。双方の理想や思い、視点がマッチすることで、入社後のミスマッチやギャップを感じにくくなります。さらに、採用担当者同士の意思疎通にも相違がなくなります。
ターゲットを細かく設定することは一見、入口を狭くしてしまうようにも思えますが、将来的な視点で見れば有益であると言えます。中途採用の目的は、優秀な人材を確実に採用するということです。正確なターゲット設定が成されていれば、課題発生を防ぐこともできるでしょう。
スケジュールの見直し
採用スケジュールも、中途採用活動を成功させるカギです。新卒採用とは異なり、タイトなスケジュールの中で採用まで進む中途採用。退職者が出るなどで人材不足が発生した時点で、即座に求人が出せるのもメリットではありますが、市場を読みながらの採用時期を意識することも必要です。
新卒採用のゴールが毎年4月とされるのは、卒業に合わせているからですね。中途採用の場合は明確なゴールがありません。それでも、市場が活発になる時期はあるものです。
年度の切り替わり、賞与支給のタイミング、半期ごとの人事異動の時期。そういったタイミングをゴールにして転職活動を進める求職者は多く、実際に求人数も増加します。市場が活発であるということは、応募者数の確保が期待できます。
応募者が集まらないという場合には、スケジュールの見直しも有効な解決策でしょう。
採用チャネルの見直し
中途採用の際に使用する採用チャネル。インターネットの普及により、転職サイトを経由した転職活動が一般的です。特定の業種・業界に特化した転職サイトも存在し、求職者にとっては転職活動が進めやすい環境かもしれません。
その分、企業にとっては厳しさを感じる部分もあるでしょう。求人広告、転職サイト、転職フェアなど、従来の採用チャネルに加え、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用などの新しい採用方法も検討してみると良いかもしれません。
潜在的な転職層にアピールすることで、まだ転職活動にはいたっていない人材にもアプローチすることが可能です。ダイレクトに社風や魅力が伝わることで、帰属意識の向上も期待できます。さらに、求職者に対して企業や社員が主体的に動くことで、スピード感のある採用活動も実現できます。
中途採用の課題解決には転職エージェント
中途採用の場合、採用決定までのスケジュールがタイトであることに加え、仕事をしながら転職活動を進める求職者も多く、双方が制限の中にいるという問題もあります。
そこで活用したいのは、転職エージェント。企業と求職者のそれぞれの要望を汲み取り、マッチした企業・人材を紹介します。効率の良い採用活動が期待できること、日程調整などの煩わしい業務や、直接の聞き取りが憚られる情報の聴取などを代行してもらえるのもメリットです。
仲介料などのコスト面を懸念する声もありますが、人材不足による損失・採用活動にかかる時間と労力・有数な人材を獲得することで見込める利益、それらを加味すると、転職エージェントの活用は非常に有益なものです。
おもてなしHRは宿泊業に特化した採用支援サービスです。業界に詳しい専任の担当者が、希望や条件にマッチした求職者を紹介できるため、より確実な採用活動を実現することが可能です。中途採用活動が思うように進まない……、そんなお悩みがあれば、是非お気軽にご相談ください。