採用でミスマッチを感じる転職者は多い!
採用のミスマッチは、企業側が感じることが多いように受け取られがちですが、実は「ミスマッチだった…」も感じる転職者も多いようです。
とある大手人材会社が行った調査によると、転職者の4人に1人程度が入社後に悪い意味でのギャップを感じたという結果が発表されていることからもわかる通り、採用のミスマッチは企業・転職者いずれとも感じる可能性があるものとなっています。
採用のミスマッチが起こってしまえば、企業は採用にかかるコスト・教育にかかる時間を余分に消費することとなり、転職者は早期退職の恐れがあるため両者にとってのデメリットは大きなものになると言えます。
採用後にミスマッチだったと後悔しないためには、知識をつけ、行動を起こすことが大切ですので、採用のミスマッチに悩む企業の担当者はぜひ本記事を参考にしてみてください。
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採用のミスマッチはなぜ起こる?
採用のミスマッチが起こる原因は大きく分けて2つあります。1つは景気などの社会情勢や世論、もう1つは企業の体制や企業体質によるものです。
社会情勢などのマクロ的要因を全て取り除くのは、いち企業のみの力では難しいでしょう。しかし、2つ目の原因である企業体質などのミクロ的要因は、企業努力によって解消される場合もあります。
企業・転職者、両者の悲劇を生まないためにも、企業は採用のミスマッチを最小に留める努力をする必要があるでしょう。
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採用ミスマッチの事例
採用のミスマッチは、3つの種類に大別することができます。「雇用条件」のミスマッチ、「応募者の能力」のミスマッチ、「労働環境」のミスマッチ、それぞれのミスマッチについてご説明します。
雇用条件
- ・求人情報の認識に誤りがあるまま応募をした
- ・求人情報と実態が異なっていた
上記は、雇用条件のミスマッチに分類することができます。応募者の求人情報に対する理解が浅かったり、企業が募集求人の内容に色を付けすぎたりすることが原因で起こってしまうミスマッチです。
応募者の能力
- ・現場が求めるスキルに到達していなかった
- ・スキルはあるものの時間がかかりすぎる
- ・勤務態度に問題がある
応募者自身に問題がある場合に多いのが、応募者の能力に関するミスマッチです。企業の見極めが甘い、確認が充分でない、採用担当と現場とでの認識にズレがあるという場合に起こってしまうことが多いでしょう。
労働環境
- ・既存社員と合わなかった
- ・教育体制が整っていなかった
労働環境のミスマッチは、企業側に責任がある場合が多いようです。応募者本人のストレス耐性なども影響しますが、受け入れ体制が整っていない場合に起こりやすいミスマッチとなっています。
採用ミスマッチの防止策
採用のミスマッチのミクロ的要因は、企業努力で防ぐことができると前述しましたが、実際にどのような策を講じれば採用のミスマッチを防ぐことができるのでしょうか。採用ミスマッチの防止策をご紹介します。
情報は正しく開示をする
採用選考が行われる前に取ることができる防止策としてご紹介したいのが、開示する求人情報を精査するということです。
採用担当者の中には、応募者を多く募り、数ある応募者の中から採用する人材を吟味したいという思いで、求人情報に色を付けてしまうこともあるでしょう。
そこまで実績が無いにも関わらず「未経験者大歓迎!」と謳ったり、ある残業が必要な場合がありながらも「残業はほぼゼロ!」と誇張した表現ををすれば、応募者は多く集まるはずです。
しかし実際に働いてみれば、未経験者なのに経験者同様の扱いだった、残業が当たり前という環境であったというような場合、転職者は「ミスマッチだった」と感じざるを得ません。
採用活動にかかる工数が増えることにも繋がる可能性も大きくなりますので、正しい情報を公開するよう努めてくださいね。
採用基準に沿った選考を行う
採用基準に沿った選考を行うことも、採用のミスマッチを防ぐために有効です。
応募者の見極めが正確にできていない場合、採用のミスマッチに繋がりやすくなってしまいます。応募者を正しく見極めるには、求める人物像が明確になっている採用基準が必要です。
全ての採用担当者が採用基準に沿った選考ができれば、大きなミスマッチには繋がらないはずですので、適切に採用選考を進められるような環境を整えることに努めましょう。下記の関連記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
書類選考のポイントは?採用担当が書類選考で重視すべきポイントを解説!
面接官マニュアル!面接官のポイントとコツを押さえた面接ガイド!
採用のミスマッチが起こってしまったらどうする?
実際に「今回の採用はミスマッチだったかも…」と感じてしまうような方を採用してしまった場合、企業はどのように対応をすべきなのでしょうか。
まず、前提として覚えておいていただいたいのが、転職者を退職に追いやるという姿勢を取るのは言語道断ということです。たとえ、転職者自身の問題が目立ったとしても、採用のミスマッチは少なからず企業にも責任があるからです。
求人情報で適切な表現ができていなかった、面接などの選考が甘かった、受け入れ体制が整っていなかったなど、原因は様々ですが、万全に行っていたと胸を張って答えられる採用担当者はそういないですよね。
ですので、転職者を卑下するのではなく、「どうやったらこの新入社員を活かせるのか」という考えにシフトするようにしてください。
難しい人材を成長させることができれば、企業成長にも繋がりますので、ぜひポジティブに捉えるようにしてくださいね。
ホテル・旅館の採用ミスマッチはもったいない!
ホテル・旅館業界では、慢性的な人手不足に悩みを抱えるという企業も少なくないはずです。しかし、「とにかく、人手が欲しい…」という思いで採用活動を進めてしまえば、ミスマッチな採用となってしまう可能性は高まります。
加えて、転職者に「ミスマッチだった」という感情を抱かせてしまった場合は、企業・業界に対する悪評が広がり、さらに採用が困難になるという可能性も否定できません。
よって、ホテル・旅館の採用担当者は、「求めている人材を採用する」というスタンスを崩さずに採用活動を行うことを忘れないでください。
また、現代では雇用形態に縛られる転職者も少なくなってきましたので、必要に応じ、アルバイト・契約社員・派遣社員・留学生などを採用するということも視野に入れることで、早急な人手不足の解消に繋がるかもしれません。
採用のミスマッチの防止に努めよう!
採用のミスマッチは、企業・転職者それぞれに原因がある場合がありますが、企業側に原因がある場合はそれを防ぐことができます。
正しい情報を開示することや、公正で公平な採用選考を行うこと、また行える環境が整っていることなどは当たり前のように思えて、実現できていないという企業も少なくないはずです。
一朝一夕とはいきませんが、一歩ずつミスマッチ防止に近づけることは可能ですので、離職者が多い企業や、採用ミスマッチが増えたと感じる採用担当者は、ぜひ改善を目指してくださいね。
ホテル・旅館などの宿泊業であれば、私たち「おもてなしHR」がお力添えできます。採用に関する悩みは、気軽にアドバイザーに伝えてください。必ず、解決のヒントをお答えできるはずです。