転職ボーナスは満額がもらえない?減額リスクの少ないタイミングと円満退職の秘訣を解説!
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転職タイミングがボーナス支給時期に被りそう…
ボーナスは、賞与規定のある雇用形態の労働者にとって、日々の努力が報われる1大イベントですよね。車や住宅ローン返済の当てにしているという方も少なくないはずです。
しかし、支給日に近いタイミングで転職を検討しているのであれば、ソワソワしてしまうもの。満額のボーナスを貰い、転職を成功させることは可能なのでしょうか。
ボーナスを貰うのは従業員の権利
結論から言えば、もちろんボーナスを貰うことはできます。雇用契約書や就業規則に記載がある以上、労働者はボーナスの支給を受ける権利があるからです。
ボーナスを「次期の期待を込め支給するもの」と考える企業もありますが、権利は権利。これまでの頑張りに対して支給されたんだ、と割り切り受け取って問題はありません。
しかしながら、民間企業は企業独自で賞与規定を定めることができるため、業績・財政状況によってはボーナスが支給されないこともあります。在籍期間が短い方も同様です。転職の有無に関わらず、ボーナスが貰えない可能性があるということも覚えておきましょう。
ただし満額にならないことも
一定の労働条件を満たしていれば、支給されることが多いボーナスですが、退職申し出のタイミングによっては、支給額が減額されたり、最悪の場合はボーナスが支給されないということも。
とは言え、求人情報は水物ですから、ボーナスに固執しすぎたあまり、めぼしい企業に転職することができなかった、なんていうことのないよう注意してくださいね。
満額のボーナスを貰って転職するベストタイミング!
可能であれば、満額のボーナスを貰って転職したい。そう考えるのが、世の常というもの。では、どのようなスケジュールで動けば、満額のボーナスを受け取り、スムーズな転職ができるのでしょうか。夏・冬それぞれのベストタイミングのモデルケースをご紹介します。
夏(6月)のボーナスの場合
- ・3~5月頃:転職活動
- ・5~6月 :転職先の内定を獲得
- ・6月末 :ボーナス支給後、退職を申し出る
- ・7月中 :業務の引き継ぎ
- ・7月末 :退職
- ・8月頭 :転職先に入社
- ・12月末 :転職先のボーナス支給
年明けすぐに転職活動を始めても問題はありませんが、中途採用では即戦力を求める企業が大半です。入社までの猶予は長くとも2~3カ月が一般的とされているため、気負って転職活動を行ってもすぐの入社を断るはめになり、かえって時間の無駄になってしまうということも。
よって、上記のようなモデルが理想的とされています。転職先でも3カ月程度働くことができるため、冬のボーナス支給にも期待が持てるでしょう。
冬(12月)のボーナスの場合
- ・9~11月頃:転職活動
- ・11~12月 :転職先の内定を獲得
- ・12月末 :ボーナス支給後、退職を申し出る
- ・1月中 :業務の引き継ぎ
- ・1月末 :退職
- ・2月頭 :転職先に入社
- ・6月末 :転職先のボーナス支給
冬のボーナスをもらう転職スケジュールは、夏ボーナス時から半年ズレた形です。しかし、思った通りに進まないのが転職活動というもの。状況に応じ、臨機応変にスケジュールの調整を行うようにしましょう。
転職のタイミングでボーナスを貰う4つのポイント
満額ボーナスの支給後に転職を成功させるためには、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。4つのポイントをご紹介します。
賞与規定を再度確認する
ボーナスは、夏は6月下旬~7月上旬、冬は12月中旬頃と、夏・冬それぞれ半期に1度ずつ支給されるケースが一般的ですが、賞与規定は企業により異なります。
また、賞与額に関わる評価期間も、夏は前年の10月~当年3月あるいは前年11月~当年4月、冬は4月~9月もしくは5月~10月などと、企業によりさまざまです。現職で満額ボーナスをもらいたいと考える求職者は、今一度自社の賞与規定を確認するようにしましょう。
支給時は会社に在籍・支給後に退職を申し出る
退職の申し出は、ボーナス支給後のタイミングで行うようにしましょう。
もちろん、支給前に退職を申し出て、支給時は有給消化という選択もできます。しかし中には、ボーナスを減額する・支給しないという企業も存在します。辞めることがわかっている従業員を丁重に扱うほど、世の中は甘くありません。辞める企業に泣きつくのも難しいものです。
よって、確実にボーナスが欲しいという方であれば、支給されたことを確認した後に退職を申し出るようにしてください。支給後、2週間~1カ月後に退職の申し出を行えば、貰い逃げという印象も薄まるでしょう。
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1~2カ月の引き継ぎ期間を設ける
支給後に即退職の意思を伝え、有給消化のため休みを取るのはご法度。たとえ自身の都合があるとしても、しっかりと引き継ぎを行って退職をするのが礼儀でしょう。
転職先の内定を貰い、ボーナスの支給を確認、退職申し出、引き継ぎの流れがベストではありますが、引き継ぎに時間がかかりそうなのであれば、退職を申し出た後に転職活動を始めるのもひとつの手です。立つ鳥跡を濁さずの気持ちで、気持ち良く去る準備をしてくださいね。
応募企業にも配慮を
求人の募集企業が、在職中の求職者に対し不安に思っているのは「本当に退職の意思はあるのか」「予定日の内定は可能なのか」ということです。
選考時に話をするのであれば、特出した能力が無い限り、他の求職者に目移りしてしまいかねません。かと言って、「ボーナス支給後に、すぐ退職します!」と伝えるのは言語道断です。
現職に気遣うのはもちろんですが、応募企業への配慮も忘れてはなりません。転職先の企業が待ってくれる目安は、1~2カ月が一般的、長くとも3カ月ということを踏まえ、逆算して転職活動を行うようにしましょう。
ボーナスのタイミングにとらわれると転職が不利になる?
夏・冬それぞれ「3~5月」「9~11月」を転職活動のモデルケースとしてご紹介しましたが、冒頭でも述べた通り、ボーナス中心の転職活動は考えものです。と言うのも、10月入社の転職活動がおすすめ、という考え方もあるからです。4月入社と比較しながら、解説していきます。
中途の採用活動が最も活発化するのは、4月入社に向けて募集が行われるタイミングです。これは、4月を年度始めとしている企業が多いことが関係していることでしょう。この時期は企業の年度末と重なるため、採用活動は12月~2月頃が正念場と言えます。
春は新卒・中途ともに、最も多くの入職者が集まる時期ですが、新卒の育成に追われ、中途採用者まで手が回らないという企業は少なくありません。一方、10月入社であれば、中途入社であってもフォーカスが当たる可能性が高まります。
加えて下半期である秋~冬は、4月ほど頭数合わせのような、形式的な採用活動は行われません。つまり、勢いのある事業で追加人員が必要になった、重要ポストに穴が空き早急な人材確保が必要など、特殊な求人が増えやすい時期なのです。
これはあくまでいち意見ですが、あまりボーナスに固執しすぎると良い求人を逃してしまう可能性が高まります。満額のボーナスを貰ったうえで、良い企業に転職することが理想ではありますが、大切なものを見誤らないように注意してくださいね。
ボーナスのタイミングを逆算してスムーズな転職を!
満額のボーナスを貰った後のスムーズに転職をするためには、転職スケジュールをしっかりと立て、計画的に求職活動を進めることです。
スケジュールが定まっていなかったり、転職活動が大幅に遅れをとってしまえば、ボーナス・転職ともに良い結果に結びつかなくなる可能性が高まりますので、可能な限りご自身でハンドリングを取るように心がけてくださいね。
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