一般的な企業のボーナス事情について
ボーナスとは月々の賃金とは別に会社から支給される報酬のことです。支給されるタイミングがある程度決まっているため、入社・退職するタイミングによって支給対象となる場合とそうでない場合があります。
また、月々の賃金とは違って法律による定めはありません。詳しい支給条件に関してはそれぞれの会社に判断を委ねられており、支給する会社がある一方で、支給しない会社も存在するようです。
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退職予定だとボーナスは満額もらえないって本当?
今の仕事を退職する予定があると、自分はボーナスの支給対象ではないのではと思う人もいるかもしれません。
基本的に、支給前に会社へ退職の意向を伝えていたとしても、支給日にその会社に在籍していればボーナスをもらえることがほとんどです。
ただし、会社によってはボーナスの支給額が減額され、満額がもらえないことも十分にあり得ます。この点は会社によって異なるので、ボーナスの支給条件に関しては就業規則をしっかりと確認することが大切です。
なお、退職予定の人がボーナスで減額される金額の目安は満額の2割程度が一般的だと言われています。
そもそもボーナスには、これまでの成果に対する報酬に加え、これからの活躍への期待が含まれています。退職予定の人は将来の活躍への期待ができないため、その分の支給額が減ってしまうのです。
また、会社によっては就業規則に退職時の減額に関する情報が明記されていることもあります。この場合、就業規則に則った金額の減額となります。
そのため、ボーナスの満額から2割以上の金額が減額されることもあることを理解しておきましょう。
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ボーナスを満額もらえない状況を避けるには退職をいつ伝えるべき?
ボーナスを満額もらいたいのであれば、一番減額される心配がない退職のタイミングは、ボーナスが支給されたあとでしょう。
なぜなら、すでに支給されたあとに退職を伝えても、返還の義務がないからです。減額されることもないので、退職はボーナス支給後に伝えるのがベストといえます。
しかし、どのようなスケジュールで動けば満額のボーナスを受け取り、スムーズに転職ができるのでしょうか。夏・冬それぞれのボーナスにおけるモデルケースを紹介します。
夏(6月)のボーナスの場合
- 3~5月頃:転職活動
- 5~6月:転職先の内定を獲得
- 6月末:ボーナス支給後、退職を申し出る
- 7月中:業務の引き継ぎ
- 7月末:退職
- 8月頭:転職先に入社
- 12月末:転職先のボーナス支給
年明けすぐに転職活動を始めても問題はありませんが、中途採用の入社を見越して人事配置などを変更していることも考えられるので、入社日はあまり先延ばしにしない方がいいかもしれません。転職先の内定を受諾してから入社するまでの期間は長くとも2~3カ月でしょう。
上記のスケジュールで進めると、転職先でも冬のボーナス査定期間のうち2カ月程度は働けることになるため、転職先の冬のボーナス支給にも期待が持てるでしょう。
冬(12月)のボーナスの場合
- 9~11月頃:転職活動
- 11~12月:転職先の内定を獲得
- 12月末:ボーナス支給後、退職を申し出る
- 1月中:業務の引き継ぎ
- 1月末:退職
- 2月頭:転職先に入社
- 6月末:転職先のボーナス支給
冬のボーナスをもらうための転職スケジュールは、夏のボーナスで紹介したものから半年ずつずれたものです。
また、ここで紹介したスケジュールはあくまで一例です。思い通りに進まないことも十分にあり得るので、状況に応じて臨機応変にスケジュールの調整を行うようにしましょう。
転職のタイミングでボーナスを満額もらうためのポイント
ボーナスを満額もらったあとに転職するために大事なことは「賞与規定を再度確認する」ことです。
ボーナスは、夏は6月下旬~7月上旬、冬は12月中旬頃と、夏・冬それぞれ半期に一度ずつ支給されるケースが一般的ですが、賞与規定は企業によって異なります。
また、賞与額に関わる評価期間も、夏は前年の10月~当年3月あるいは前年11月~当年4月、冬は4月~9月もしくは5月~10月などと、企業によりさまざまです。
今勤務している会社でボーナスを満額もらいたいと考えている場合は、今一度自社の賞与規定を確認するようにしましょう。
ボーナスが満額もらえないことを避けるためにも退職のタイミングに注意しよう
ボーナスの支給条件は会社によって異なるので、退職を考えた時点で就業規則をチェックすることが大切です。
ボーナスの支給対象が支給日に在籍している社員のみである場合などでは、退職時期を間違うとボーナスを受け取ることができなくなってしまいます。
また、ボーナスはこれからの活躍に対する期待も金額に含まれるもの。退職を伝えるタイミングにも注意が必要です。タイミング次第では、ボーナスが減額されることもあり得るでしょう。
本来もらえる金額のボーナスを全額受け取りたいのであれば、ボーナス支給後に退職するようにスケジュールを調整し、転職活動を進めるようにしましょう。
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