「酸性泉」とは?
酸性泉は、温泉法によって以下のような基準が設けられています。
酸性泉のほとんどは無色透明ですが、ほんのりと黄色がかった色味のお湯もあります。また、独特の刺激臭があり、お湯をなめると酸味を感じるようです。
刺激の強い泉質なので、小さい子どもや年配の方には適さない場合があります。肌の弱い方は必ず医師と相談してから入浴するように注意してください。
肌の弱い方でなくとも肌にしみるなどの湯ただれを起こす危険もあるので、入浴後はシャワーで成分を洗い流し、長湯は避けるようにしましょう。
刺激の強い酸性泉ですが、殺菌力や抗菌力に優れています。皮膚病に効果があると言われており、「皮膚病の湯」とも呼ばれているそうです。
さらに、酸性泉は高温であることが一般的です。火山の噴気孔近辺から湧き出ることが多いので高温になりやすくなっているのです。湯船に浸かるときはお湯の温度を確かめつつ、やけどをしないように気を付けましょう。
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酸性泉の効能
酸性泉の効能は、以下の通りです。
・筋肉痛
・関節痛
・五十肩
・運動麻痺
・関節のこわばり
・打ち身
・くじき
・慢性消化器病
・痔疾
・水虫
・ニキビ
・慢性皮膚疾患
・切り傷
・冷え性
・病後回復
・疲労回復
・健康増進
酸性泉の成分は特に皮膚病に効くとされていますが、肌への刺激が強すぎて炎症を起こしやすくなるケースがあります。
肌の弱い方だけでなく、乾燥肌の方にも向かない傾向がありますので注意しましょう。特に肌が乾燥しやすくなっている冬場は、湯上りにはシャワーで成分を洗い流し、きちんと保湿ケアをするようにしてくださいね。
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酸性泉は美肌効果が高いって本当?
酸性泉は、ニキビなどの吹き出物などの改善が期待できます。酸性泉の殺菌力が、ニキビの発生源「アクネ菌」の繁殖を抑える働きをするのです。
さらに、酸性の効果が古い角質を溶かすことによって肌の新陳代謝を促進するので、くすみやシミ、シワ、色素沈着などの肌トラブルを改善できます。酸性泉には「ピーリング効果」もあると言って良いでしょう。
ただし、長湯は禁物です。湯ただれだけでなく、頭痛や目まいなどの湯あたりを起こしやすくなるので、適度に楽しむようにしてください。
殺菌効果バツグン! 酸性泉でキレイになろう!
酸性泉は「皮膚病の湯」と呼ばれていますが、その高い殺菌力や抗菌力で「仕上げの湯」と言われることもあるそうです。
しかし殺菌力や抗菌力が高いとは言え、刺激の強い泉質だということには変わりありません。成分の強さから、単純温泉などのマイルドな泉質と合わせて浸かれるようにしている温泉施設も多いのだとか。
酸性泉は皮膚病や肌トラブルに効果のある泉質ですが、効能や注意点をよく理解しておくことが必要でしょう。