ホテルのフロント係を中途採用するメリット
フロント係はホテルの顔です。ホテルの業務全体を把握し、おもてなしの心を学ぶのにうってつけのセクションのため、新卒での採用者には、まずフロント係を経験させるホテルが数多くありますよね。
その一方、フロント係の中途採用を行うホテルも少なくありません。フロント係を中途採用者にすることには、以下のようなメリットがあるのです。
ホテル業界経験者は即戦力になる
フロント業務の流れは細かな違いはあれど、どこのホテルでも共通する部分が多くあります。そのため、ホテル業界経験者であれば、即戦力となることでしょう。
1から10まで教える必要が無いため先輩ホテルマンが指導にあたる時間が短く、コストが抑えられるメリットもあります。
社会人経験がある
ホテル業界は未経験の中途採用者であっても、社会人経験はあります。フロント係には特に重要な一般常識やマナーはすでに身についていることが多く、早い段階からスムーズなお客様案内ができる可能性があります。
また、自分に合う仕事・合わない仕事がある程度分かっているため、雇用のミスマッチが起こりにくい点もメリットです。
選考をスピーディーに進められる
新卒採用は時期が限られ、大々的な説明会を開くなど時間も掛かります。もちろん晴れて卒業するまでは、本格的に働いてもらうこともできません。
一方、中途採用は時期に関係なく募集でき、選考もスピーディに進められます。フロント係など、欠員が出やすい現場の仕事には、中途採用が適しているのです。
資料請求のお申し込みを受け付けました
資料請求をお申し込みいただきありがとうございました。
入力いただいたアドレスにメールをお送りいたしましたので、ご確認ください。
万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせいただきますようお願いいたします。
ホテルのフロント係を中途採用するデメリット
慢性的な人手不足のホテル業界において、早い時期に入社可能で即戦力となる中途採用者は頼もしい存在です。しかし、新卒採用と比較してデメリットとなる要素も無いとは言えません。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
前職での経験が足かせになる
前職での経験は、新たな職場で活かせる財産である一方で、足かせとなるケースもあります。フロント業務の大まかな流れは大体同じでも、案内の順番や説明事項などホテルによって決まりはさまざまです。
ホテル業界の経験者は特に、前職でのやり方が体に染みついて新しいやり方に馴染みにくい場合があるのです。うっかり前のやり方が出てしまう、というケースなら徐々に改善しますが、中には「前はこうだった、この方が絶対に効率的だから」と改めない人も居て、対処に苦慮することもあるでしょう。
即戦力になるとは限らない
ホテル業界未経験者はもちろん、経験者であっても必ず即戦力になってくれるとは限りません。特にフロント係は業務内容が多岐にわたっているため、実際に働いてもらってからでないと、力量の判断が難しいのです。
即戦力が欲しいと思って採用しても、期待通りに行かない場合もあります。
即退職のリスクがある
新卒採用で入った会社からの転職は非常に勇気の要ることですが、一度転職を経験した後は、「転職する」という行為に対するハードルが下がります。そのため、中途採用者は新卒採用者よりも即退職のリスクは高いと言えるでしょう。
特に、ホテルのような独自の文化が強い業界ではどうしても「合う・合わない」があります。また、業界経験者はどのホテルでも歓迎するため次の就職先を見つけやすく、入社後即、退職というケースが少なくありません。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルのフロント係の中途採用の選考でチェックしたいポイント
雇用のミスマッチを防ぐのは、ホテルにとっても求職者にとっても重要なことですね。中途採用でホテルの未来を任せられる人材を探り当てるために、選考でチェックするべきポイントを見ていきましょう。
まずは第一印象
採用の判断を人物重視にしているホテルは多いです。受け答えの内容ももちろん大切ですが、まずは面接会場に入ってきた時の第一印象を重視しましょう。第一印象には、規律ある生活をしているか、円満な考え方ができるかといった内面が現れるものですよね。
採用担当者が受けた第一印象は、お客様にも伝わります。ただし、第一印象だけで決めつけるのはもちろんNGです。面接の場で緊張し、本来の人間力が隠れているだけの可能性も考えられます。直感を無視を無視せず、違和感を覚えることがあれば、内面を探る質問を投げかけてみましょう。
職務経歴書の内容
中途採用の場合は職務経歴書をほぼ必ず提出して貰います。職務経歴書は、前職の業務内容について具体的に書いてあるか、ホテルのフロント業務に活かせる経験があるかどうかです。
また、ホテルの仕事は根気や忍耐力が無ければなかなか長続きしない仕事なので、前職の勤続年数にも注目しましょう。短期間での転職を繰り返している求職者には要注意です。転職の理由を確認し、納得できる理由かどうかを判断基準のひとつにしましょう。
即戦力となるスキルがあるか
中途採用するのであれば、やはり即戦力となるスキルをもった人物が望ましいですよね。ホテル業界は未経験でも「これだけは即、できる!」というスキルがあるかどうかをチェックしましょう。
例えば英語が堪能であれば業務上の知識は不十分でも、外国人のお客様と先輩ホテルマンの通訳としては即、活躍できますよね。また、サービスレベルの高いレストランなどへの勤務経験があれば、仕事の勝手は違っても「おもてなしの心」は持っているはずです。
何かひとつでも、ホテルのフロントとして活かせるスキルを持った応募者には注目です。
受け答えが噛み合うか
ホテルのフロント係はお客様に対して適切な案内をすることはもちろん、ホテルマン同士のチームワークも非常に重要です。そのため、円滑にコミュニケーションを取ることができる能力が必要不可欠なのです。
面接では、投げかけた質問とずれた返答では無いか、こちらの話を遮って話し出すことが無いかに注意を払ってください。質問の意図が理解でき、人の話をきちんと聞く人物かどうかの判断材料になるはずです。
ホテル業界での将来のビジョンがあるか
応募者の中には「たまたま募集があったから」「何でもいいからとりあえず就職したい」というのが本音で応募する人もいるでしょう。ホテル業界に興味を持つきっかけとして、決して悪いことではありません。
しかし、そうした理由で入社した人は、仕事のきつさに付いて行けずに、早い段階で退職することが多いのです。
一方で「将来自分はホテル業界でこうなりたい」という目標のある人物は、長続きします。自分で決めた目標があれば、楽とは言えないホテルの仕事を続けるモチベーションになるのですね。明確なビジョンを持つ人物かどうかはフロント係に限らず大事なことです。
面接ではぜひ、ホテル業界内での具体的な目標をインタビューしてみてください。また、志望動機に具体性・説得力があるかどうかにも着目しましょう。
ホテルのフロント係で中途採用者を獲得するには?
ホテルのフロント係として優秀な中途採用者を獲得するには、どんなことが必要でしょうか。
まずは選択の余地を増やすためにも、求人情報を人に見てもらう必要がありますよね。求人情報誌や新聞などの媒体もありますが、現代の仕事探しはインターネットがメインです。自社HPに採用情報を載せる他、求人情報サイトやリスティング広告、動画サイトへの広告なども取り入れましょう。
求人情報には、求職者が知りたがる情報を掲載することが重要です。勤務時間や給与のみならず、男女の比率や年齢層・雰囲気など求職者がある程度、自分に合う職場かどうか判断できる情報を入れると良いでしょう。
フロント係の中途採用にはホテル業界に特化した採用支援サービスを活用しよう
採用活動を成功させるには、採用支援サービスの活用が有効です。さまざまな採用支援サービスがありますが、ホテル業界の中途採用であれば「おもてなしHR」がぴったりです。おもてなしHRは、ホテル・旅館業界の転職・就職に特化したサービスで、登録している求職者はホテル・旅館業界に関心を持っているのです。
求人広告を掲載するだけでなく、専任スタッフがホテル側と求職者側の希望をヒアリングし、粗双方の希望に適った人材を紹介します。そのため、雇用のミスマッチが起こりにくいのですね。また、採用活動に費やしていた時間を削減することもできます。
まずはホームページから、無料の資料請求をしてみましょう。お電話でのお問い合わせも受け付けています。
ホテルのフロント係の中途採用は効率的に
慢性的な人手不足が続くホテル業界において、中途採用はスピードが重要です。特に、フロント係はホテルの要とも言える、無くてはならない存在ですよね。事業の拡大や欠員の発生時には、できるだけ早急に人員を確保したいところです。
社内だけでの採用活動で思うように進まない!という際にはぜひ、おもてなしHRをご活用ください。優秀な人材とのマッチングをお手伝いします。
なお、フロントスタッフの業務内容や求人傾向などの記事は、こちらのページでまとめて紹介しています。併せてご参照ください。