ホテルの忙しい時間帯は?
365日、24時間営業しているホテル。毎日たくさんの宿泊客が訪れるため、お客様への対応が一日中行われています。
そのため、ホテルの仕事は忙しいというイメージを持っている方もいるでしょう。
実際に、ホテルの勤務時間の中には、お客様が集中したり、多数の業務を同時にこなさなければならなかったりする、特に忙しい時間帯があります。
ホテルの忙しい時間帯は、季節や曜日によって変わったり、宿泊客の数によって変化したりすることもありますが、事前に予測することが可能な場合があります。
忙しい時間帯がある程度予測できる場合は、前後に業務の準備をしたり、忙しい時間帯に合わせて従業員の配置を調整したりすることで、円滑に進むように工夫されることが多くあります。
ホテルマンとして働くうえでは、忙しい時間帯に合わせて一日の動きをイメージしておくことも大切です。
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【職種別】ホテルの忙しい時間帯
ホテルの忙しい時間帯は、職種によって異なります。お客様の数や曜日、当日の予約数によって変動することが多いため、毎日同様に忙しいということはないようです。ここからは、職種別の忙しい時間帯を紹介します。
フロント
- ・チェックイン
ホテルのチェックイン時間は宿泊客の到着時間によって異なりますが、チェックインが可能になるのは14時〜15時頃になることが多く、その時間は宿泊客の到着が集中することがあります。
荷物をホテルに置いてから観光に向かう宿泊客も多く、午後になるとチェックイン手続きだけを済ませに来館する宿泊客も少なくありません。
宿泊客が多い休前日や長期休暇中は特に忙しくなり、チェックインのために宿泊客が列を作ることもあります。
- ・チェックアウト
ホテルのチェックアウト時間は10〜11時頃であることが一般的です。チェックアウト時間に合わせて出発する宿泊客が多いことから、フロントカウンターは混雑します。
出張などのビジネス利用が多い場合は、出社時間に合わせてチェックアウトすることがあるため、忙しくなる時間帯も早めになる傾向があります。
チェックアウトも、チェックインと同様に休日や長期休暇中が特に忙しくなるでしょう。
チェックアウトは出発を急いでいる宿泊客もいることから、迅速で正確に業務を進めなければなりません。
宿泊代金が事前に清算されている場合のチェックアウト業務はそれほど多くありませんが、領収書の発行や荷物の預かりなどが同時に発生することもあるため、他スタッフと連携を取ることで、チェックアウトの待ち時間を減らす工夫も必要です。
客室清掃
- ・チェックアウト後
客室清掃は、宿泊客がチェックアウトした客室からスタートすることが一般的です。
チェックイン時間の前に清掃を済ませなければならないため、全ての客室のチェックアウトが完了する11時頃からチェックイン時間の15時頃までは忙しい時間帯でしょう。
当日の宿泊客数が多い場合は、特にスピード勝負。素早く丁寧な仕事が求められます。
チェックイン時間までに客室清掃が終了しないとお客様を案内することができず、クレームの原因になってしまうこともあります。
フロントと密に連携を取りながら清掃業務を進めるのが重要です。
調理
- ・朝食準備
ホテルの朝食は、館内のレストランや宴会場を使ってバイキング形式で行われることが一般的です。
大勢の宿泊客が利用するため、仕込みが行われる前日の夜や朝食時間までの時間は忙しい時間帯です。
前日の宿泊客数や稼働率に合わせて料理の品数や量を調整し、朝食時間の間もおかずや飲み物の補充をしなければなりません。
素早く適切な量を提供しなければならないため、朝食準備から朝食時間は慌ただしく過ぎていくでしょう。
- ・夕食準備
夕食準備の時間も、調理の業務が忙しくなる時間帯です。
レストランがあるホテルでは、夕食時間に宿泊客以外の利用がある場合もあります。多彩なメニューが提供されるため、全ての注文に迅速に対応できるよう、十分な量の食材を用意しておかなければなりません。
準備と提供を同時にこなさなければならず、調理場は大忙しです。
- ・宴会前
ウェディングやパーティーなどが行われる場合、宴会場が利用されている時間帯は忙しくなります。
大量の料理を提供しなければならなかったり、さまざまなメニューを同時に作らなければならなかったりするため、仕込みは前日の夜に行われることもあります。宴会の規模によっては、準備が行われる前日の深夜が忙しいということもあるでしょう。
館内の夕食時間と同時刻に宴会がある場合は、調理スタッフ総出で業務にあたることも少なくありません。
レストランサービス
- ・朝食
ホテルの朝食会場は非常に混雑します。朝食時間は7時〜10時頃であることが一般的です。会場の準備や片付けの時間を含めると、早朝から昼前までが忙しい時間です。
混雑する時間帯は満席になることもあり、スムーズに案内するために座席の整頓や清掃などで大忙しです。
料理の補充を行ったり、お客様の要望に応えたりするため、朝食会場内を動き回りながら、目配り気配りが欠かせません。
- ・夕食
夕食の時間には、館内のレストランが混雑します。ホテルの規模によっては宿泊客以外の利用がある場合もあり、特に週末の夜は忙しくなります。
ゆったりとした時間を過ごしたかったり、記念日を祝いたかったり、お客様のニーズが多様であるため、さまざまな要望へ細やかに対応する必要があるでしょう。
座席への案内やメニューの説明、料理の配膳、お客様応対など、さまざまな業務を同時にこなさなければならず、スタッフ同士での連携も欠かせません。
突発的なトラブルが発生した場合には、臨機応変な対応が求められます。
全てのお客様が帰った後には座席の片づけ作業もあるため、深夜まで忙しくしていることも珍しくありません。
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ホテルの忙しい時間は職種によってさまざま。働き方のイメージをしてみよう!
ホテルの仕事は、24時間営業であったり、同時に複数の業務をこなさなければならなかったりすることから、忙しいと感じる時間が多いようです。
確かに忙しい仕事ですが、職種によって忙しい時間帯には違いがあります。自身が目指す職種の忙しい時間帯を知って、働く際のイメージをしてみてくださいね。
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