従食とまかないの違いとは?
従食とまかないの違いに、明確な定義はありません。企業によって呼び方が違うだけということもありますが、以下のように区別して使う傾向も見られます。
【まかない】
- ・無料
- ・見習い調理スタッフが作る
- ・まかない専用のメニューが提供される
【従食】
- ・有料(割引価格)
- ・一人前の調理スタッフが作る
- ・通常メニューが提供される
この記事では、従食について解説します。次の項目から詳しく見ていきましょう。
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従食の提供方法・支払い方法は?
従食は福利厚生のひとつで、低価格で食べられることがほとんどですが、どのように提供されるのでしょうか。代金の支払い方法と併せて見ていきましょう。
従食の提供方法
ファミリーレストランなどでは、通常メニューの一部を従業員に対して安く提供していることが多く見受けられます。
その際に選べるメニューが限られており、低価格に設定されている場合と、全メニューから選択できて「一律〇%オフ」「一律〇円引き」というように、割引率や割引価格が設定されている場合とがあります。
代金の支払い方法
従食の代金は、食事のたびに支払うか、ひと月分をまとめて給与からの天引きにすることが一般的。
福利厚生が手厚い企業では、従食が有料でも食事手当がついて実質無料ということもあるようです。
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従食のある企業で働く際の注意点3選
おいしい食事が格安で食べられて、お金も時間も節約できる従食はありがたい制度です。しかし、従食がある企業で働く際には注意が必要な面もあります。気をつけたいポイントを見ていきましょう。
食費が高くつく場合がある
従食は割引価格で食べられることが魅力ですが、もともとの価格が高いメニューでは自己負担額も高くなります。節約のつもりで従食を利用しても、食費が高くつくことがあるのです。
料金が高めのレストランなどで働いている場合は、たまの楽しみとして食べる程度にした方が良いかもしれません。
制度の内容をよく確認する
冒頭で触れたとおり「従食」「まかない」は有料・無料にかかわらず、企業によって呼び方が違うだけという場合もあります。
無料のまかないだと思って就業したら、有料だったというケースもあるので制度の内容をよく確認することが重要です。
また、テイクアウトの可否や割引額の上限なども、しっかりチェックしてくださいね。
おかしなルールに注意
「従食を提供している職場は従業員思い」というイメージが強いかもしれませんが、そうとは限りません。ブラック企業では、その体質が従食に表れることもあるのです。
たとえば、賞味期限ギリギリの食材を使い切るために従食の利用を強要したり、従食を提供するかわりにサービス残業をさせたりといったことが考えられます。
従食という制度に慣れていないと、おかしなルールがあっても気がつきにくい場合があります。理不尽な点がないか、よく注意しましょう。
おいしい従食がある職場としてホテル・旅館もおすすめ
宿泊業界は福利厚生が手厚い傾向にあります。料飲部門・飲食部門のスタッフだけでなく、フロントスタッフやベルスタッフでも、プロのコック・料理人が作る従食を味わえるかもしれません。「おいしい従食がある職場で働きたい!」という方は、宿泊業界への就業を検討してみてくださいね。
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