美容師から転職したい!転職理由や経験・スキルを活かせる仕事を紹介

美容師は人気の職業である一方で、離職率が高い職業とも言われています。なぜ、「離職したい」と考えるのでしょうか。美容師からの転職理由をいくつか紹介します。現在美容師として働いていて、「こんな理由で辞めてもいいのだろうか」と悩んでいる人は、参考にしてくださいね。さらに、美容師から転職するメリットや資格・経験・スキルなどを活かせる仕事についても確認しておきましょう。

美容師は離職率が高い仕事

美容師は人気の職業のひとつですが、その反面離職率が高い職業とも言われています。

厚生労働省が公表した2023年の雇用動向調査結果の概況によると、美容師が含まれる生活関連サービス・娯楽業の離職率は20.8.%でした。

2022年の同調査の離職率が18.7%だったことを考えると、1年で増加していることがわかります。

なお、産業全体の離職率は12.1%です。このことから、美容師を含む生活関連サービス・娯楽業従事者の離職率が一般的な業種よりもかなり高めであることがわかるでしょう。

出典:令和5年雇用動向調査結果の概況/厚生労働省
出典:令和4年雇用動向調査結果の概況/厚生労働省

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美容師から転職したいと思う理由

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美容師はお客様に似合う髪型を提案して美しく仕上げる、華やかな仕事です。しかし、辞めたいと感じることも少なくないようです。ここでは、美容師からほかの職業へ転職したいと思う理由を紹介します。

アシスタント期間が長い

美容師は美容学校を卒業後に美容室へ就職しても、最初はアシスタントという立場からスタートすることになります。

アシスタントとは、スタイリストである先輩美容師のサポートをしたり、雑務をこなしたりする下積みの立場です。人によってアシスタント期間は異なりますが、数年間程度続くことがほとんどです。

アシスタント期間中は給料が低いこともあり、生活が苦しいと感じることもあるようです。このような状況に耐えられず、美容師としてデビューする前に転職を決意することも珍しくはありません。

長時間労働になりがち

お客様が利用しやすい時間帯に営業する美容室が多いため、美容師は平日の夜遅くや休日も勤務することが一般的です。

さらに、営業時間外にも技術練習や準備作業が必要になる場合があるため、一日のうち職場にいる時間が非常に長くなりがちです。

このような状況では、プライベートの時間を確保することが難しいかもしれません。また、疲労が蓄積することで辞めたいと思うようになり、転職を決意する美容師も少なくないようです。

休みが少ない

美容室は、土日が繁忙期です。そのため、平日休みになることが一般的で、店舗によっては休みが週1日しかないこともあります。

美容師の休みは月6~7日程度であることが多いと言われています。年換算すると休日が少ない気がしますが、年末年始やお盆休みなどの大型連休などもあるので、労働基準法で定められている年間休日105日はしっかり守られているようです。

とはいえ、一般的な企業の平均的な年間休日数は120日程度であることを考えると休みが少ないと感じ、転職を決意する人も少なくありません。

身体への負担が大きい

美容師は手先だけでなく、身体全体を使う仕事です。立ち仕事による腰痛や、薬剤による手荒れに悩まされることは少なくないでしょう。

若いうちは体力で乗り切れるかもしれませんが、加齢とともにきつさを感じて、転職を考える美容師もいるようです。

また、美容師はほかの美容師のパーマやカラーリングの練習台になったり、サロンの雰囲気を作るためにヘアスタイルを頻繁に変えたりすることがあります。

髪の毛や頭皮にダメージを与え続けることへの懸念も、転職を決意する理由のひとつかもしれません。

年収が低い

厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査によると、美容師の1カ月あたりの平均給与は30万5100円で、年間賞与は8万4600円でした。

平均給与12カ月分の合計額は約366万円となり、そこに年間賞与の約8万円を足すと、合計で約374万円になります。美容師の平均年収は370万円前後と言えるでしょう。

これに対し、美容師同様に特定のサービスを提供するサービス職業従事者の1カ月あたりの平均給与は29万100円で、年間賞与は46万1400円でした。

平均給与12カ月分の合計額は約348万円となり、そこに年間賞与の約46万円を足すと、合計で約394万円となります。つまり、サービス職業従事者の平均年収は390万円前後と言えます。

1カ月あたりの平均給与は美容師のほうが高いものの、年間賞与に関してはサービス職業従事者が美容師のおよそ5倍の金額です。そのため、美容師とサービス職業従事者を比較すると、平均年収におよそ20万円の差が生まれます。

長時間労働であることや給料が発生しない練習時間などを含めると、労働時間に対して年収が低いと感じてしまう人は少なくないでしょう。

なお、上記の美容師の金額はスタイリストなども含めた美容師全体の数値です。実際の給与は、店舗や年齢、経験年数によって異なります。あくまで参考程度に留めておいてくださいね。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)

人間関係

美容室内の人間関係やスタッフ間の上下関係などで悩む美容師も少なくないようです。

特に、アシスタントとして働く初期の段階では、先輩美容師や上司からの厳しい指導が精神的な負担となってしまうこともあります。

また、同僚とのコミュニケーションが円滑にいかない場合、ストレスが積み重なり、仕事への意欲が低下してしまうこともあるようです。

このような職場の人間関係への不満が、美容師からの転職を決意する要因となっているようです。

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美容師から転職するメリット

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美容師からの転職を考えたとき、本当に転職しても大丈夫なのかと不安になることもあるかもしれません。ここでは、美容師から転職することで期待できるメリットを確認しておきましょう。

ワークライフバランスが改善される

前述した通り、美容師は長時間労働になりがちで休日も少ない傾向にあるため、仕事に追われてプライベートの時間がほとんど取れないことが多い仕事です。

美容師から転職することで、定時に帰れたり土日に休めたりする仕事に就ける可能性は高くなるでしょう。

家族や友人との時間や自分の趣味などに充てる時間が増えるので、ワークライフバランスが大きく改善されそうです。

また、プライベートを充実させることは仕事に対するモチベーションの向上にもつながる可能性があります。

新しいスキルやキャリアを身につけられる

美容師として培ったスキルは、ほかの職種でも十分に活かせます。たとえば、接客やコミュニケーション能力、トレンドを読む力は、営業職や販売職、宿泊業など多くの分野で役立つスキルです。

また、転職を機に新しいスキルを学び、新しいキャリアに挑戦することで、仕事の幅が広がります。結果的に、自分自身の成長にもつながるでしょう。

身体的負担が軽減される

前述したとおり、美容師は立ち仕事が基本であり、体力的な負担が大きいです。カットのために椅子に座ることもあるようですが、それ以外は立ったまま過ごすことが一般的でしょう。

たとえば、デスクワークが中心の仕事に転職することで、身体への負担を減らせる可能性があります。

若いうちはそれほど問題ないかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて身体的負担が軽減されるのは大きなメリットといえるでしょう。

より高給与の仕事を見つけやすい

アシスタントやジュニアスタイリスト(あと一歩でスタイリストになれる美容師のこと)として働いている時期は、特に給料が低めとなっていることが多い美容師。

前述したとおり、美容師の平均給与は約30万円であるのに対し、一般労働者の平均給与は約31万円です。労働者全体よりも平均給料が低いので、より高給与の仕事を見つけやすいでしょう。

また、営業職やメーカーなどの企業の場合、基本給に加え、成果に応じたインセンティブを受け取れることがあります。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/厚生労働省

もう一度美容師に戻ることもできる

思い切って転職をしたものの、やはり美容師の仕事が自分に合っていると思う人も少なからずいるようです。

美容師免許は一度取得すれば更新の必要がありません。そのため、いざとなったら美容師の仕事に戻れます。だからこそ、思い切った転職がしやすいという点がメリットと言えそうです。

【美容師からの転職】資格を活かせる転職先

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働くために美容師免許が必要な仕事は美容師だけではありません。ここでは、美容師免許を活かせる転職先を紹介します。

アイデザイナー・アイブロウリスト

美容師免許を持っていると、まつげのエクステンションやパーマの施術をするアイデザイナー、まゆげの施術をするアイブロウリストとして働くこともできます。

どちらも美容師免許を持っている人しか対応できない施術があるため、美容師として働いていた資格や経験を活かせるでしょう。

ヘアメイクアップアーティスト

ヘアメイクアップアーティストとは、テレビや映画のメディアに出演する俳優やタレント、雑誌などのモデル、結婚式などの新郎新婦に対し、ヘアメイクを担当する仕事です。

「ヘアメイクアーティスト」と名乗るための特別な資格は特にありませんが、モデルやお客様の髪に触れるためには美容師免許が欠かせません

スパニスト

スパニストとは、お客様にヘッドスパの施術を提供する仕事です。具体的には、頭皮の血行を促しながらリラックスタイムを提供したりすこやかな頭皮に改善したりするのが主な業務です。

ヘッドスパにはドライヘッドスパとウェットヘッドスパという施術があり、ウェットヘッドスパを提供する場合、美容師免許が必要となります。

【美容師からの転職】経験・スキルを活かせる転職先

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美容師経験者が持つスキルとして代表的なものは、美的センスや流行をキャッチするアンテナ、コミュニケーションスキルなどです。これらを活かせる転職先を見ていきましょう。

美容メーカー・美容ディーラー

美容師として培った知識を活かして、美容メーカーの商品の企画や販売に携わる仕事に転職するのもよいでしょう。

このような仕事に従事することで、シャンプーやトリートメント、化粧品などの商品開発に携わったり、商品を販売したりする業務に携われる可能性があります。

また、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品、はさみや鏡、椅子といった設備を美容室に卸す美容ディーラーになるのもよさそうです。

美容に関する専門知識を兼ね備えているだけでなく、美容室の業務そのものを理解しているため、現場に寄り添った営業活動ができる可能性があります。

営業職

美容師として培ったコミュニケーション力やお客様のニーズに応える力は、営業職でも活かすことができます。

営業職では対話力が求められるため、美容師としてお客様に対応してきた経験は大きな武器となるでしょう。

美容に関することに限らず、さまざまな商品やサービスを提案する営業職は、やりがいを感じやすい職種のひとつといえそうです。

接客業

「美容師の仕事はきつかったけど、お客様とのコミュニケーションは好き」という方には、接客業への転職がおすすめです。

たとえば、レストランやカフェなどの飲食店でも、お客様一人ひとりのニーズに合わせた接客が必要です。

お客様と直接コミュニケーションを取りながら丁寧なサービスを提供する必要があるので、美容師で培った細やかな対応が高く評価されるでしょう。

宿泊業

ホテルや旅館などの宿泊業も、美容師としての経験やスキルを活かすことができる仕事です。

たとえば、ホテルや旅館のフロントスタッフやコンシェルジュは、お客様を最初に迎えるという重要な役割があります。

美容師時代に培ったお客様への気配り、会話のスキルなどをそのまま活かせるため、これまでの経験が大いに役立つでしょう。

また、宿泊施設では観光案内や特別なリクエスト対応も含め、おもてなし力が重要視されます。ここでも、美容師としてのお客様対応スキルが即戦力になる可能性があります。

ホテルや旅館のフロントスタッフやコンシェルジュなどの宿泊業の仕事に興味がある方は、宿泊業界に特化した転職サービス・おもてなしHRにお問い合わせください。

美容師からの転職は資格や経験・スキルを活かせる仕事がおすすめ

美容師から転職をする際は、どのような仕事に就けばいいのかと悩むこともあるかもしれません。しかし、美容師の資格や経験・スキルを活かせる仕事は意外と多くあります。

たとえば、美容師免許を活かすならアイデザイナーやアイブロウリスト、経験・スキルを活かすなら営業職や宿泊業などです。これらの中から自分に合う仕事を探して、美容師からの転職を成功させましょう。

なお、美容師としての経験・スキルを活かしてホテルや旅館のフロントスタッフやコンシェルジュなどで働きたい場合は、おもてなしHRにお問い合わせください。

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