退職前に有給消化できないと言われたら?泣き寝入りなんてもったいない!

退職前に残った有給を消化してリフレッシュしようと考えている方も多いはずです。それなのに、有給消化できないと言われたら……。円満退社を目指すからこそ、言う通りにしてしまいそうですが、有給消化は労働者の権利です。言われた通りにしていては損をしてしまいます。退職前に有給消化できないと言われたらどのようにすれば良いのか、対処方法を紹介します。

退職前に有給消化できないと言われた……

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退職前に有給の残日数を確認してみたら、こんなに?というほど残っていることがあります。

思うように有給を使うことができないほど、忙しく働いていた証拠でしょう。

退職前にまとめて使って、これまで頑張った分の休息を取りたいと考える方も多いはずです。

転職が決まっている場合は、気持ちを切り替えるのにも良いタイミングになります。

そのつもりで休みを取りたいと相談したら、有給消化できないと言われた……という経験がある方はいませんか?

今まで休めなかった分を休ませてほしいと思ったり、有給消化は当然の権利じゃないの?と思ったり、不満は募りますよね。

退職前の有給消化は本当にできないのでしょうか?有給消化の考え方や有給消化できないと言われた場合の対処方法について見てみましょう。

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退職前に有給消化させないのは違法?

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そもそも有給消化は労働者の権利です。時期や利用目的など、有給の使い方について制限されるものはありません。

  • ・入社から6カ月が経過していること
  • ・6カ月の全労働日の8割以上出勤していること

有給は上記の要件を満たせば与えられるものです。2019年4月1日以降、企業は従業員に対して、年5日の有給を消化させる義務も発生しています。

有給は、勤続年数に合わせて付与日数が増えるので、長く勤めたのちに退職する場合は、半月以上分の有給が残っていることもあるでしょう。

労働者が申請すれば自由に消化できるもの。同時期に複数人が有給消化することで、業務に著しく支障をきたすなどの特殊なケース以外は、消化の拒否は認められていません。

つまり、退職する社員に有給消化させないというのは違法とも言えるのです。

有給は働かなくても賃金がもらえる休暇です。消化しないまま退職するのはもったいない話。

あってはならないことですが、退職を控えた社員に対して理不尽なことを言ったり、罪悪感を感じさせたりする上司もいるでしょう。

円満退社したいから泣き寝入りするしかない……と思うこともありそうですが、有給消化は権利ですから毅然とした態度で対処してみるのも大事です。

参考:労働基準法第39条/e-Gov法令検索

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退職前に有給消化できないと言われたら?

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退職前に有給消化できないと言われたとしても、黙って言うことを聞く必要はありません。致し方ない事情もありますが、出来る限りの対処はしましょう。

上司に相談する

退職前にまとめて有給消化したいと考えることについては、上司も理解しているはずです。

実際、数日~数週間の有給消化をしてから退職するケースは珍しくありません。

それでも有給消化できないと言うのには、なんらかの理由があるはずです。

後任が見つからず休まれると人員が不足したり、引継ぎに影響がでると考えていたりするのかもしれません。

円滑に業務が進むことを優先するのは当然のことです。有給消化による周囲への影響に配慮するのも上司の役目です。

そういった理由であれば、引継ぎスケジュールなどを提示しながら有給消化の予定を相談してみると良いでしょう。

買取りが可能か確認する

消化しきれなかった有給は、買取りを行う企業もあるようです。

有給は、労働者が心身の疲れを回復することで、意欲的に働き続けられるように付与されるもの。

原則としては、休暇として与えられるものです。

しかし、退職までに使い切れず有給が余っている場合は、有給消化時の賃金額に合わせて、買取りが認められています。

認められているとはいえ、買取りは原則禁止。退職を理由にした買取りの可否については、会社の判断に委ねるしかありません。

労働基準監督署に相談する

上司に相談しても聞き入れてもらえない場合は、労働基準監督署に相談するのも手段です。

労働基準監督署は、労働基準法などの方で定められた項目を守っているか、企業を監督する公的機関です。

相談することで対処方法を教えてくれたり、労働基準監督署が企業に指導してくれたりします。

しかし、指導や勧告が入ることで円満退社が難しくなることもあるでしょう。

穏便に済ませたいという思いでためらう気持ちもでてきそうですが、今後の退職者が同じ悩みを抱えないように、最後に一肌脱ぐというのもありかもしれません。

退職前に有給消化できないと言われても諦めない!

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繰り返しになりますが、有給消化は当然の権利です。

引継ぎや後任者選定の都合で思うようにに消化できないということはあるかもしれませんが、有給はこれまで企業に貢献してきた証でもあるのです。

胸を張って取得していいものですから、有給消化できないと言われた……とすぐに聞き入れる必要はありません。

ご紹介した対象方法を参考に、しっかりと権利を主張してくださいね。

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