職場に馴染めない……原因と対策とは?
どのような職場でも、周囲の人と上手に付き合うことは重要。
特に、日本は調和を重んじる社会が出来上がっています。その分、職場に馴染めないと深く悩んでしまう人が多いのではないでしょうか。
この記事では、職場に馴染めないことによるデメリットや、馴染めなくなる原因について解説します。悩んだ時の対処方法も紹介するので、参考に役立ててくださいね!
職場に馴染めないことで生じるデメリット
職場は、社交クラブではありません。「仲良しグループに入っていない」「特別に親しい相手がいない」といったことなら、思い悩む必要はないでしょう。しかし、完全に孤立しているとなると、業務に支障が出るおそれがあります。
職場に馴染めないことで、どういったデメリットが生じるのか見てみましょう。
居心地の悪さを感じる
「周囲は仲良く雑談しているのに自分は輪に入れない」「陰口を言われていないか、疑心暗鬼になる」といった居心地の悪さを感じると、仕事に集中できなくなります。
仕事の効率が落ち、評価が下がったり満足なボーナスを得られなかったりすることも。
精神的に疲れる
周囲にまったく馴染めないと、要らぬ負担を背負うことになります。隣席の人に話しかけるだけでも緊張したり、1人でお弁当を食べることを恥ずかしく思ったり。
人の目や人の反応が過度に気になって、精神的に疲れてしまうかもしれません。
イベントで気まずい思いをする
職場に馴染めていない人にとって、社内イベントは鬼門です。飲み会や親睦会などでは、自然と仲の良い人同士で集まるもの。
そのような場面で孤立していると、「馴染んでいない」という実感が増し、気まずい思いをすることでしょう。気まずさを避けるために、欠席を選ぶ人もいるのではないでしょうか。
職場で目立ってしまう
周囲が和気あいあいとしている中、自分だけ馴染めない状態でいると、測らずとも目立ってしまうもの。「いつも1人でいる人」「友達がいない人」といったイメージを持たれ、余計に孤立するケースは少なくありません。
また、職場に子どもっぽい人がいると、目をつけられて嫌な思いをすることも。
相談できる相手がいない
職場に馴染めている人が、周りの人に相談している様子を見て、羨ましいと思ったことはないでしょうか。仕事で困った時や手助けが必要な時に、相談相手がいないのはつらいものです。
1人で解決しようとして、事態を悪化させるおそれもあります。
チームワークに支障が出る
大部分を1人で完結できる仕事であれば、職場に馴染めなくとも大きな問題は起こらないこともあります。
しかし、ホテルや飲食店といったチームワークが不可欠な職場において、馴染めないことは致命傷になるかもしれません。連絡事項がスムーズに伝わらなかったり、お互いにカバーし合うことができなかったりという状況が続けば、お客様に迷惑をかけてしまいます。
悪気がなくても、職場の和を乱す原因になるリスクが高いと言えるでしょう。
職場に馴染めない原因とは?
入社してすぐの時期には、職場に馴染めなくても当たり前。時間が解決してくれるでしょう。しかし、数カ月経っても馴染めないのであれば、何かしらの原因があるはず。代表的な原因として挙げられるのは、以下のようなことです。
【職場環境における原因】
- ・職場の文化が合わない
- ・周囲と年齢差がある
- ・全員の仲が悪い職場
- ・すでにグループが出来上がっていて入れない
- ・派閥争いがある
【自分の問題による原因】
- ・身だしなみや言動が周囲から浮いている
- ・決定的に合わない人がいる
- ・目を見て話さない、あいさつをしないなど自分から壁を作っている
- ・人との距離感がつかめない
- ・極端に仕事の覚えが悪い
職場に馴染めない時の対処方法!
職場に馴染めない原因は、環境によるものもあれば自分自身の問題によるものもあるのですね。
職場に馴染めない状況に対処する方法は、大きく分けて3つ。「努めて気にしないようにする」「改善のために動く」「環境を変える」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
努めて気にしないようにする
本当に気にしない人は、第三者から見て「馴染めていない」「孤立している」という状態でも、本人はそうは思わないはず。自分にとってはそれが普通のことなので、この記事を読むこともないでしょう。
しかし、馴染めないことで居心地の悪さを感じているなら、努めて気にしないようにすることが重要です。必要最低限のボーダーを超えた付き合いをしないことには、次のようなメリットもあるのです。
- ・ランチや飲み会、お土産配りでムダ使いしない
- ・義理で仕事を手伝って負担が増えることがない
- ・仕事に集中できる
- ・私語が少ない真面目な人に見える
- ・人間関係のごたごたに巻き込まれにくい
このようなメリットに焦点を当てれば、心を強く保てるのではないでしょうか。ただし、業務を円滑に回せる程度のコミュニケーションは必要です。あいさつや業務連絡は、しっかり伝えてくださいね。
改善のために動く
自分の行動を振り返り、善の余地があれば改善しましょう。
いつまで経っても馴染めないのは、自分から歩み寄りを見せないために「この人は人付き合いしたくない人」と判断されているからかもしれません。
自分からあいさつしたり、あいさつに加えてちょっとした雑談をふってみたり。小さなステップを重ねることで、徐々に周囲と打ち解けられる場合があります。
また、身だしなみを整えることや、言動に注意すること、真剣に仕事に取り組むことも重要。「近づきたくない人」にならないように、気を付けてくださいね。
社内の人をよく観察し、仲良くなれそうな人や社内の人脈が広そうな人を探すのもおすすめ。そのような人に近づくことが、馴染むための足掛かりになるでしょう。
働く環境を変える
どうしても職場の雰囲気や文化が合わず、業務にも支障が出てつらい思いをしているのであれば、働く環境を変えることを検討しましょう。部署異動や転職が最も早く解決できる方法かもしれません。
転職を考える際には、転職エージェントへの相談がおすすめです。「今の職場に馴染めない」という状況を、採用担当者に伝えることは得策ではありませんが、転職エージェントの担当者には伝えても大丈夫。
抱えている悩みをありのままに伝えることで、あなたにとって働きやすい職場を紹介してくれる可能性があります。
職場に馴染めない悩みを放置するのはNG!
職場に馴染めないことがただただつらい場合でも、業務に支障が出ている場合でも、問題を放置するのはNGです。今回の記事を参考に、あなたにとっての解決策を探ってくださいね。
なお、人間関係が特に密な、ホテル・旅館への転職はおもてなしHRにご相談ください。