失業保険受給の条件
勤め先を辞めたら、自動的に失業保険が支給されるわけではありません。失業保険受給のためには、いくつかの手順を踏む必要があります。大まかな手順は以下の通りです。
1、ハローワークで「求職の申込み」と「雇用保険被保険者離職票」の提出をする
2、「雇用保険受給者初回説明会」に参加
3、失業の認定
4、受給
各項目について、詳しく見ていきましょう。
「求職の申込み」と「雇用保険被保険者離職票」の提出
離職後には、「雇用保険被保険者離職票」という書類が発行されます。
この書類が無いと失業保険が受給できないため、会社から交付されなかったり、事業主が行方不明になってしまったりしている場合は、住居地を管轄するハローワークに相談しましょう。
退職日が過ぎたら、住居地を管轄するハローワークで「求職の申込み」を行い、以下の書類を提出します。
・雇用保険被保険者離職票
・個人番号確認書類(マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票)
・身元確認書類(運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードなど)
・写真(最近の写真、正面上三分身、縦3.0cm×横2.4cm)2枚
・本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
失業保険の受給認定を受けるために必要な工程なので、漏れの無いよう準備しましょう。
「雇用保険受給者初回説明会」に参加
「雇用保険受給者初回説明会」では、雇用保険の受給に関する説明が行われます。開催日時が決まっているので、指定された日に参加しましょう。
同日、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が渡され、第1回目の「失業認定日」が知らされます。
なお、この説明会に参加しないと失業保険の受給はできないので、必ず参加してくださいね。
失業の認定
離職した人が、「就職しようとする意思といつでも就職できる能力があるにもかかわらず職業に就けず、積極的に求職活動を行っている状態にある」ことを、「失業」といいます。
失業の認定を受けるためには、「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」を提出する、失業の認定を受けようとする期間中に原則として2回以上の求職活動を行うなど、いくつかの条件を満たさなければなりません。
さらに、虚偽申告などにより不正受給を行った場合、以後の支給がすべて停止され、厳しい処分が行われます。
ハローワークから失業の認定に関する詳しい説明を受けられるので、案内に従って行動しましょう。
受給
所定の手続きが終了したら、失業保険を受給できます。なお、手当を受けられる期間は、原則として離職の翌日から1年間です。
退職理由が会社都合か自己都合かによって、受給開始までの期間や必要とされる雇用保険への加入期間が異なるため、ご自身がどの条件に該当するか正確に把握しておいてくださいね。
参考:ハローワークインターネットサービス|雇用保険の具体的な手続き
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
転職後すぐ退職しても失業保険がもらえるケース
失業保険受給中に就職し、その後すぐ退職した場合、給付期間が終了していなければ再受給手続き後間を開けずに失業保険をもらえます。
また、再受給のケースよりも受給開始日は後ろ倒しになるものの、転職後すぐ退職し、前項の条件を満たしていれば失業保険をもらうことができます。
しかし、退職理由によっては受給までの期間が長いため、就職活動をして新しい働き口を見つけた方がかえって良いケースも。
ご自身の条件を確認し、失業手当の支給開始日を正確に把握した上で今後の行動を決めましょう。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
転職後すぐ退職して失業保険をもらいたい時にすべきこと
転職後すぐ退職して失業保険をもらいたい時は、速やかに受給の手続きを行わなければなりません。
退職後にやるべきことは、以下の3点です。
・離職票をもらう
・ハローワークに出向く
・就職活動をする
さらに詳細な作業は人によって変わりますが、この3点さえ押さえていれば、失業保険の受給につながります。
不明な点や必要な書類・手続きについては、ハローワークの窓口に問い合わせれば詳細な情報を聞くことができます。
1日も早く失業保険を受給したいという方は、速やかに手続きを行ってくださいね。
転職後すぐ退職して失業保険をもらいたい方はハローワークへ!
転職後すぐ退職して失業保険をもらいたい方は、ハローワークへ出向かなければなりません。受給のための手続きができる他、自分が今後何をすべきか専門的なアドバイスがもらえますよ。
転職後すぐ退職し、宿泊業界への再転職を試みているという方は、当社サービス「おもてなしHR」にご相談ください。