レストランのリピーターを増やすには接客マナーがカギ!
レストランを営むにあたって、クオリティの高い料理をお客様に提供することは必要不可欠です。それと同時に、気持ちよく食事をしてもらうためには、接客サービスも欠かせません。
マナーに則った接客を行うことができれば、お客様を徒に不快にさせることなく、料理の味に集中してもらうことができるでしょう。
また、個々のお客様に合わせたワンランク上の接客ができれば、リピーターの増加に繋げることもできます。
では、レストランの接客サービスの基本として、どのような点を押さえておくべきなのでしょうか。次の項目でご紹介していきます。
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レストランサービスの基本
レストランサービスの基本は、下記の5点に大きく分類されます。
・身だしなみ
・言葉遣い
・立ち居振る舞い
・料理の出し方
・オーダーの受け方
それぞれの項目について、詳しくご説明していきましょう。
1、身だしなみ
食品を提供するにあたり、身だしなみは絶対に欠かせない要素の1つです。
制服の着こなしや髪型を整えることはもちろん、化粧が過剰にならないように気をつけたり、爪を清潔に保つのも重要だと言えるでしょう。
いくら接客能力が高かったとしても、身だしなみが悪ければその時点で印象は最悪です。
第一印象でお客様に不快感を与えてしまわないためにも、身だしなみには細心の注意を払うよう気をつけてくださいね。
2、言葉遣い
間違った言葉遣いで接客をしてしまうと、本人は丁寧に話しているつもりでも、知らず知らずのうちに失礼な言い回しになってしまう恐れがあります。
接客時によく使われる敬語の間違いとして、以下のような例があります。
誤り | 正解 |
ご注文は以上でよろしかったでしょうか? | ご注文は以上でよろしいでしょうか? |
こちらの席にお座りください。 | こちらの席にお掛けください。 |
メニューのほうをお持ちしました。 | メニューをお持ちしました。 |
お飲み物になります。 | お飲み物でございます。 |
言い回しに不安がある方は、あらかじめ自身で調べたり、職場の先輩に確認したりしておくようにすると、咄嗟の時に慌てずに済みますよ。
3、立ち居振る舞い
お客様と接する際、どのような立ち居振る舞いをするかで印象が大きく左右されてしまいます。
・姿勢が悪い
・ぼそぼそと何を話しているのか分からない
・一度も目を合わせようとしない
・お辞儀がおざなり
・面倒そうに対応する
上記のような接客では、お客様が再び同じ店に来店することはまず無いと考えるのが妥当でしょう。
お客様を席に通し、料理を運んで帰ったら片付け、という業務さえ行っておけばいいというものではありません。
自身の接客がレストランの評判に直結すると考え、気を引き締めて接客業務に取り組んでください。
また、直接的に関わる時以外にも、お客様の視線はスタッフに向いているものです。
お客様の目につくところで長々と談笑をしたり、壁にもたれて立ったりするのは控えるよう注意が必要ですよ。
4、料理の出し方
料理をお出しする際は、基本的にお客様の左側から提供するのがベストです。利き手と逆側から出すことで、食事をしているお客様と手が接触してしまうのを防ぐことができます。
もし、食事をするお客様の利き手が分かるような状況でしたら、反対側から提供することを意識してみてはいかがでしょうか。
ただし、店によって方針が異なる場合もあるので、マニュアルをチェックしておくのが一番安心ですよ。
また、音を立てないよう丁寧に置くのもポイント。乱暴な態度で料理を出されては、お客様も興ざめです。
盛り付けを崩さず、そして何よりお客様に不快感を与えないような置き方を意識してみてください。
5、オーダーの受け方
オーダーは、お客様の方から声を掛けられる前に伺うのがベストです。
混雑時などどうしても仕方がない状況はありますが、お客様に呼ばれる前に、注文の意思を察することができるよう注意を払いましょう。
オーダーを受けたら、メニューを復唱することも怠ってはいけません。
忙しい時などは億劫に感じられてしまうかもしれませんが、注文のミスをする方がよっぽど時間のロスになります。お客様に安心感を与える意味でも、復唱は必須と考えましょう。
飲み物やデザートのタイミングを聞くのも忘れないようにしてくださいね。
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レストランサービスを共有するにはマニュアルが必須
統一感のあるレストランサービスを提供するためには、やはりマニュアルが必要不可欠ではないでしょうか。
マナーに則った丁寧な接客を行うことは大前提として、言い回しや料理の出し方など、バラつきの無いようにするためには、情報を共有しなければなりません。
その際、新人が入る度に一から十まで口頭で伝えるよりも、マニュアルを作成しておく方が確実に効率的です。
スムーズな教育を行うためにも、もし現時点でマニュアルが無いようでしたら、作成を検討してみてはいかがでしょうか。
レストランサービスの基本を押さえた接客をしよう
レストランごとに多少の違いは在れど、基本的な接客マナーはどこも同じなはず。
それはつまり、基本ができていない接客は、お客様に満足感を与えられない恐れがあるということを意味します。
レストラン全体の質を上げるためにも、基本的なサービスを押さえることを徹底するよう心掛けてくださいね。
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