HRテックとは何か?
今、日本の企業でHRテックの導入が勢いづいています。HRテックとは「Human Resource(人的資源)」と「Technology(テクノロジー)」をかけ合わせた造語で、人事・採用・人材育成といったことを、テクノロジーで効率化することを指します。
具体的にはビッグデータ解析や人工知能(AI)技術を用た人材のスカウトや人員配置や、クラウド上での勤怠管理などがHRテックと呼ばれています。
海外ではHRテックをテーマにしたイベントが開催されるなど、以前から取り組まれてきたことですが、ここ最近では日本でも導入する企業が増加中。
この記事では、日本企業でHRテックの導入が盛んになった背景や導入のメリット、HRテックにどのようなツールがあるのかを解説します。業務効率化を考えながら、読んでみてくださいね。
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日本企業でHRテックの導入が進む背景
日本企業でHRテックの導入が進んでいる背景には、少子高齢化による労働人口の減少があります。優秀な人材の確保や、少人数で効率よく業務を回すことに対する優先順位が、非常に高まっているのですね。
そこで、人手が掛からず人的なミスが起こらないHRテックを導入し、HRに関わる業務を効率化しようというわけです。
また、ほとんどの人がスマートフォンやタブレットなどの手軽に使える端末を所持する時代になったことも、HRテックの導入を加速させた一因でしょう。
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HRテックを導入するメリットは?
HRテックを導入すると、どのようなことができてどのようなメリットが得られるのでしょうか。
まず、できることとして挙げられるのは従業員の勤怠管理です。従来はどこの企業でも、タイムカードや勤怠表で出勤・退勤時間を管理するのが当たり前でしたよね。
月末に月の労働時間を手動計算したり、打刻ミスを修正するのに書類を作成して上長の押印をもらったりする手間があったのではないでしょうか。
HRテックを使った勤怠管理なら、専用端末にカードをかざすだけで出勤・退勤の打刻ができます。修正が必要な場合も、マイページにログインして申請をすればOKです。労働時間の計算や打刻ミスの修正といった作業をなくすことで、生産性の向上が期待できます。
また、従業員が持つタレント(才能・能力の意味)やスキルなどを人事部で管理することを「タレントマネジメント」と呼び、HRテックはタレントマネジメントにも大いに役立っています。
HRテックを使って従業員のパフォーマンスやアンケートの結果を蓄積・分析すれば、公平で適切な評価や配置を実現できます。適材適所の仕事を任せ、根拠のある評価を与える。HRテックは従業員のモチベーションを高めてくれるのではないでしょうか。
この他にも、応募者を分析して適性の有無を判定する人工知能(AI)や、退職リスクの高い従業員を割り出すシステムなどが開発されています。
代表的なHRテックのシステムを見てみよう
HRテックは誰でも使いやすいインターフェースに設計されてます。システムの専門家がいない企業でも、簡単に導入・運用できるはずです。
多くの企業で運用されているHRテックシステムをいくつかピックアップして見てみましょう。
人事労務freee
人事労務freeeは、従業員管理・マイナンバーの紐づけ・給与計算・労務手続き・勤怠管理を一括で行うためのHRテックシステムです。このシステムを使えば、さまざまな情報取集・書類の作成が必要となる従業員の入退社や、健康保険の手続きがスムーズに行えます。
また、有給休暇の取得や給与明細の閲覧が簡単にできるなど、従業員にとっても便利な機能が搭載されています。
参照:人事労務freeeについて/人事労務freee公式ホームページ
Geppo
Geppo(ゲッポウ)は、従業員個人のサーベイと組織のサーベイを組み合わせ、個人・組織両方の課題を見える化するためのシステムです。
個人には月に1度、3問+α、組織には半期もしくは四半期に1度、20問のサーベイが実施されます(回答は実名)。これによって個人が抱える悩みやストレス、組織として取り組むべき課題が見えて来るのですね。
新型コロナウイルスの影響でリモートワークになるなど、従業員の様子がわかりにくい今こそ、こうしたシステムが役に立つのではないでしょうか。
i-web
i-webは、人工知能(AI)エンジンを搭載した採用支援システムで、大手就職情報サイトでも導入されています。
求職者が登録した情報がビッグデータに基づいて分析され、適性や志望度を予測することが特長。継続的に使うことで、予測の精度をさらに高めると言われています。
応募者の多い企業や、選考にかかる工数を減らしたい企業に適したシステムと言えるでしょう。
HRテックとマンパワーで組織をより良く
今回紹介した通り、HRテックは組織の効率化に役立ちます。しかし、導入しただけで満足していてはNG。HRテックを上手に使うことで見えてきた無駄を省く工夫をしたり、さらに生産性を高めために、何をするべきなのか考えたりするのは人間の役割でしょう。
HRテックと上手に付き合って、組織をより良く成長させてくださいね!