履歴書封筒の郵送料金(切手代)はどう決まる?
履歴書封筒の郵送料金は、封筒のサイズと封筒の重さによって変動します。どのような決まりがあるのかを、郵送する前に確認しておきましょう。
封筒のサイズ
定型郵便物・定形外郵便物のサイズ(規格)は、日本郵便によって下記のように定められています。
- 定型:長辺23.5cm以内、短辺12cm以内、厚さ1cm以内/重量50g以内
- 定形外(規格内):長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内/重量1kg以内
- 定形外(規格外):長辺・短辺・厚さ・重量のいずれかが、上記以上の場合
履歴書で使用する封筒は、よほどのことがない限り角形2号(長辺33.2cm×短辺24.0cm)以上のサイズになることはありませんので、「定形外・規格内のサイズ」ということだけを覚えておけば問題ないでしょう。
封筒の重さ
前項で、履歴書封筒は「定形外郵便物・規格内のサイズ」ということをご紹介しましたが、サイズが規格内であっても重さによって郵便料金は異なります。2024年6月時点の規格内サイズ・重さごとの料金設定をみてみましょう。
- 50g以内:120円
- 100g以内:140円
- 150g以内:210円
- 250g以内:250円
- 500g以内:390円
- 1kg以内:580円
重量が1kg以上であれば、「規格外」の定形外郵便物として扱われます。しかし、履歴書以外の応募書類を含めても、1kgを超えることはそうありませんよね。大抵の場合は「100g以内」に収まるため、料金は「140円前後」となると押さえておきましょう。
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履歴書封筒を「普通郵便」で郵送するときの料金目安
一般的に用意されることの多い、A4(A3二つ折り)・B5(B4二つ折り)と、A4やB5をさらに三つ折りにした「長形封筒」をあわせた3つのパターンについてご紹介します。
A4(A3二つ折り)の履歴書の場合
A4サイズの履歴書を送る際に用いられることが多いのは、「角形2号(角2)」あるいは「角形A4号(角A4)」の封筒です。
角形2号・角形A4号ともに定形外郵便物・規格内のサイズですので、前項でご紹介した郵送料金を用意する必要があります。
重さは、履歴書などの応募書類を含めても大抵は「100g以内」に収まりますので、料金目安は「140円」と考えておけばよいでしょう。
B5(B4二つ折り)の履歴書の場合
B4サイズの履歴書を送る際に用いられるのは、「角形2号(角2)」「角形A4号(角A4)」あるいはB5サイズにぴったりの「角形3号(角3)」の封筒でしょう。
この場合ももちろん、定形外郵便物・規格内サイズであり、角2・角A4封筒の場合、「100g以内:140円」を用意していれば問題ありません。角3の封筒であれば「50g以内:120円」に収まる可能性もありますが、余裕を持って「140円」を用意しておくのが安心です。
三つ折りにして「長形封筒」で郵送する場合
履歴書は原則、A4あるいはB5以上に折ることはありません。しかし、アルバイト・パートに応募する際や、選考に関わらない場面での提出時には、三つ折りでの提出が許される場合もあります。
三つ折りで履歴書を提出する際に使用されることが多いのは、「長形3号(長3)」の封筒でしょう。このサイズの封筒は「定型郵便物」にあたり、重量ごとの料金は下記のように設定されています。
- 25g以内:84円
- 50g以内:94円
履歴書と送付状程度であれば「84円」を、その他の応募書類を複数枚送るのであれば、「94円」を用意しておけば、問題なく郵送できるはずです。
封筒・書類の重さの目安
封筒・書類の重さを把握しておくと、切手代の計算がスムーズです。下記の例を参考にしながら、ご自身で料金を概算してみるのもよいかもしれません。
【1枚あたりの重さ】
- 角2・角A4・角3封筒:約10~15g
- 長3封筒:約5g
- クリアファイル:約20~40g
- A4用紙:約4g(A3二つ折りの履歴書は2倍の重さ)
- B5用紙:約3g(B4二つ折りの履歴書は2倍の重さ)
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履歴書封筒・普通郵便以外の3つの郵送方法
普通郵便・通常配送以外で、履歴書を提出する3つの方法をご紹介します。
速達:提出期限が近い時におすすめ
250g以内の重さの郵便物であれば、普通郵便に「290円」を加えれば、速達を利用することができます。通常よりも早く配達されるため、提出期限がギリギリという場合は、利用を検討してもよいでしょう。
また大都市圏では、午前中の差し出しで、午後5時頃までに送り先に配達してくれる「新特急郵便」というサービスも利用できるようです。詳しくは、下記よりご確認ください。
参照:新特急郵便 / 日本郵便
特定記録郵便:配送状況を確認したい時におすすめ
「履歴書提出の証拠を手元に残したい」「配送状況が知りたい」という方におすすめなのは、特定記録郵便としての送付です。郵便料金に「160円」プラスすることで、サービスが利用できるようになります。手続きは、郵便局の窓口で行うことがあります。
郵便物はポスト投函になるため、担当者の手元に渡ったことまでは確認できません。しかし、担当者が受領印を押す必要もないため、応募者・企業ともに手間をかけず、安心を得やすいサービスと言えるでしょう。
簡易書留:企業の受け取りまでを把握したい時におすすめ
簡易書留は、郵便料金に「320円」を加えることで利用できるサービスです。特定記録郵便と同じく、郵便局窓口での手続きが必要ですが、郵便物が必ず配達員から手渡しで配達されるので、履歴書が企業のもとに渡ったことを確実に把握できます。
ただし、受け取りに受領印が必要だったり、再配達の依頼が必要になったりと、企業側の負担は増えやすいもの。
「しっかりした人」というより「配慮がなってない人」という印象を担当者に抱かれてしまう恐れもありますので、特別な理由がない限りは、特定記録郵便に留めましょう。
履歴書封筒の郵送で押さえておきたい4つのポイント
履歴書封筒を郵送する際に、気を付けたい4つのポイントをご紹介します。基本的なビジネスマナーとなので、ぜひ覚えておきましょう。
提出期限から配送時間の逆算はマスト
郵便物は、集荷・仕分け・配達という流れを経て、送り先に届きます。つまり、ポストへ投函した日から送り先に届くまで、少なからずタイムラグが発生するということです。
国内であれば基本的に、翌々日までには届くとされていますが、時間差を計算にいれておかなければ、提出期限に間に合わなくなるリスクが高まります。ですので、提出は余裕を持って行うことを心がけましょう。
切手の種類・枚数に注意
切手は、郵送金額分が貼り付けられていれば送り先に届きます。しかし、キャラクターものの切手や、何枚もの切手が貼り付けられた封筒に、採用担当者があまり良くない印象を受けるのは明白です。
ベストは、「普通切手・1枚」での送付。ぴったりの金額の切手が手元にない場合、まずはコンビニなどで購入したい普通切手の取り扱いがないかを確認するようにしましょう。
期限までに、ぴったりの金額の普通切手1枚の用意が難しく、複数枚の切手を組み合わせた郵送が避けられない場合であっても、切手の枚数は2枚までに留めるのが、ビジネスマナーです。
メール便では郵送不可
「封筒・切手を別で用意するより、送り状の印字・追跡機能のあるメール便の方が効率が良いのでは?」という考えに辿りつく方もいるかもしれません。
しかし、履歴書などの信書をメール便・宅配便などで送付することは、郵便法によって禁じられています。送付は法律違反になりますので、決して行わないよう注意しましょう。
効率のみを考えれば、「レターパック」を使用するのもひとつの手です。ただし、普通郵便+特定記録よりも料金は割高に設定されていますので、複数社に応募書類を送付する可能性がある方は、普通郵便を選んでおくのが賢明でしょう。
料金が不明な場合は郵便局に持ち込むのがベター
前項までにご紹介した郵便料金の目安は、あくまでも目安です。
規定重量ギリギリで料金の過不足が発生しそうという場合や、自身の概算では不安が残るという方は、迷わず郵便局の窓口に持ち込むことをおすすめします。
特に、料金不足時は受取人が不足分を支払うケースもあるので、企業に迷惑がかかりやすいもの。かと言って、金額を大幅に上回った切手では「雑な仕事をする人」という悪印象に繋がりますので、少しでも不安が残る場合は、郵便局の窓口へ持ち込むのがベターです。
履歴書封筒は提出期限に余裕をもって郵送しよう!
履歴書封筒は、定形外郵便物として普通郵便で送られることが一般的です。最も使用されることの多い「A4見開きの履歴書・角形2号封筒」での履歴書送付であれば、おおよその場合、140円切手で送ることができるでしょう。
ただし、料金はあくまでも目安です。不安が残るという方や、時間に余裕がある方は、郵便局の窓口で郵送手配を行うことをおすすめします。
他選考に集中できる環境をつくるためにも、正しい履歴書の郵送方法はぜひ知識として押さえておくようにしてくださいね。