国見温泉は岩手県雫石町にある小さな温泉地です。宿泊・温浴施設の軒数は少ないものの、全国でも珍しい澄んだエメラルドグリーンのお湯が特徴的。この記事では、国見温泉の概要やアクセス、泉質などについて解説します。国見温泉の宿泊施設における働き方にも触れるので、ぜひ参考にしてください。
働く上で知っておきたい国見温泉の特徴
奥羽山脈の真っ只中、十和田八幡平国立公園の中に位置する国見温泉は、知る人ぞ知る秘湯です。
美しいエメラルドグリーンのお湯は、「一度浴して百病治る」と伝えられるほど効能が高く、飲用も可能です。苦味と塩辛さのある独特な味だそう。ここでは国見温泉の概要やアクセス、泉質などの特徴を見ていきましょう。
国見温泉の概要とアクセス
国見温泉は、秋田駒ケ岳の中腹に位置する、深い山の中の温泉地です。そのため11月中旬から4月下旬まで、冬季休業があるそうです。真冬の間は営業できないほどの大自然の中の秘湯なのですね。
車でのアクセスは東北自動車道の盛岡ICを出て約45分。公共交通機関の場合はIR雫石駅からタクシーで約35分です。
国見温泉の歴史と現状
国見温泉の発見の時期は明確には分かっていませんが、開湯は江戸末期とされています。文化文政の時代には身分の高い人が籠に乗って湯治に訪れていました。そのことから国見温泉は「南部の殿様の隠し湯」と呼ばれ、この地での湯治の始まりとなったそうです。
また、温泉内に祀られている石仏には文化5年の年号が刻まれており、その頃には名の知れた湯治場であったことが推測されます。
現在の国見温泉は、「秘湯マニアであれば必ず1度は来る」と言われ、全国各地から訪れる人がいるようです。いちばんの特徴であるエメラルドグリーンのお湯はコールタールのような独特のにおいがありますが、それが癖になるのだそう。
また、ペット用の温泉もあるので犬や猫を連れてくる人も多く、温泉地は和やかな雰囲気に包まれています。
国見温泉の泉質と効能
国見温泉の泉質は含硫黄ナトリウム炭酸水素塩泉です。お湯の源泉は無色透明ですが、成分中に藻の一種が含まれており、紫外線が当たることで光合成が起こって、エメラルドグリーンに変色するのだそう。また、まれなことですが、成分のバランスによってはブルーに見えることもあるようです。
そして国見温泉は非常に鉄分の多い温泉のため、長く入浴するとタオルが黒くなる場合があります。お気に入りのタオルは持って行かないように気をつけましょう。
効能は切り傷、冷え性、腰痛や神経痛などに良いとされています。 古くから地元で暮らす人は「あまりに効果が高いので長く入りすぎてはいけない」と言っているそうです。
国見温泉の周辺観光地
国見温泉のある秋田駒ケ岳は、秋田でいちばんの標高を誇る名山です。
また、北日本一の高山植物の宝庫としても知られており、その数は数百種類にも及びます。6月中旬から9月ごろまで、コマクサやシラネアオイ、ミヤマリンドウなどのさまざまな高山植物が見ごろを迎えます。その時期は国見温泉も営業しているので、素朴で美しい高山植物を探してみてはいかがでしょうか。
イギリスで金賞を取得したフラワーガーデンや、大きな牧場など有名観光地へのアクセスも良好です。
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国見温泉周辺の宿泊施設での働き方
国見温泉は非常に小さな温泉地で、宿泊施設は限られています。また、冬季従業などもあるため国見温泉ピンポイントの求人はあまり出ないかもしれません。
しかし、国見温泉が位置する雫石町には、比較的多くの宿泊施設が見られます。「秘湯」と呼ばれる温泉に興味のある方や、雫石町に魅力を感じる方は、範囲を広げて仕事を探してみてはいかがでしょうか。
また、温泉地では仲居や料理人・配膳スタッフなどの求人が多い傾向にあります。より求人の多い地域で経験を積み、チャンスを待って応募を検討しても良いでしょう。
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ありのままの自然に囲まれた国見温泉で働こう!
国見温泉は藻によってお湯がエメラルドグリーンに美しく変化し、冬季は営業できないほど雪深い温泉地です。この地ではありのままの自然の恩恵を体感できるのではないでしょうか。
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