高卒での就職!メリット・デメリットや仕事の探し方は?
高校卒業後、大学や専門学校などには進学せずに就職する人や、フリーター期間を経て就職する人も居ます。
学歴がすべての世の中ではありませんが最終学歴が高卒の場合、大卒者に比べて応募できる求人が少なかったり、賃金が低かったりするのが現実。しかし、高卒でも就職しやすくキャリアップが望める職種もあります。
この記事では高卒で就職するメリット・デメリットや高卒の人におすすめの職種や在学中・卒業後の就職先の探し方について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
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高卒で就職するメリット・デメリットとは?
高校を卒業した後、就職するか進学するかはその後の人生を左右する重要事項です。高卒で就職するメリットとデメリットをしっかり把握しましょう。
メリット
高卒で就職するメリットとしてまず挙げられることは、大学や専門学校に進学する費用がかからないということです。進学するためには入学金や授業料だけでなく、塾に通ったり家庭教師を付けたりするためのお金も掛かる場合があります。
その点、高卒で就職すれば学資金が掛からないばかりか、早くから収入を得られるのです。奨学金の返済に苦労するリスクもなく、安心して社会人デビューできるでしょう。
人より早く社会に出てスキルを磨けることもメリット。大学に進学した人が新卒として入社してくるまでの間に、4年間のキャリアを得られます。
そして詳しいことは後述しますが、在学中に就職活動する場合は学校による推薦が一般的。そのため就職内定率が非常に高く、2022年は高校新卒者の99.2%が内定を得ています。
また、最初の就職先でうまく行かなかったとしても、若さがある分、やり直しがしやすいというメリットもあります。「ひとまず就職してから自分の天職を探す」といった動き方ができるのは、高卒ならではの強みではないでしょうか。
デメリット
一方、デメリットとして挙げられるのは大卒者と比較して初任給や生涯賃金が低い傾向にあることです。学歴による差を付けない企業もありますが、厚生労働省の調査によると2019年の学歴別初任給(男女計)は以下の通り。
- 大学院修士課程修: 238万9千円
- 大学卒: 210万2千円
- 高専・短大卒 :183万9千円
- 高校卒 :167万4千円
引用:厚生労働省ホームページ
また、企業によっては幹部候補の採用を大卒者に限る場合もあります。出世のチャンスが少ないことで生涯賃金にも差が生じやすいのですね。
進学費用が掛からないことは高卒で就職するメリットですが、長い目で見て得になるとは言い難いかもしれません。
そして、高校在学中に学校を通して就職先を探す場合はさまざまなルールがあり、希望する業種に応募できなかったり、自分に合った企業に出合えなかったりということも考えられます。
さらに、働き始めてからは同年代が学問や遊びに熱中している時期に働くつらさを感じるかもしれません。
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高卒の人材が活躍している職種は?
メリットもデメリットもある高卒者の就職ですが、実際に高卒の人材が活躍しているのはどのような職種なのでしょうか。代表的な職業をいくつか見てみましょう。
技術職
プログラマーやエステティシャン、大工や施設管理といった技術職でも、高卒者が活躍しています。このような仕事は日々、腕を磨き技量を高めることが重要。新しいことを吸収しやすい若い人材におすすめの職業です。
未経験でも入社後の研修で仕事を覚えたり、必要な資格を取得したりできるので、手に職を付けたい人は技術職を視野に入れてはいかがでしょうか。
営業職
営業職は熱意やバイタリティ、ホスピタリティが求められる職業。必要な知識は入社後の研修で教える場合が多く、高卒でも応募しやすい傾向にあります。
また、給料には営業成績が反映されるため、高卒者の手取りが大卒者を上回るというケースは少なくないでしょう。実力で評価されたい、学歴に関わらず稼ぎたい!という人におすすめです。
介護職
介護の現場は人手不足が著しく、学歴に関係なく採用されやすい傾向にあります。また、夜勤や力を使う作業があるため、体力のある若者は歓迎されるのではないでしょうか。
ただし、介護職は人の命を預かる仕事。生半可な覚悟ではできないので、飛び込むためには覚悟が必要です。その分、働きながら国家資格である「介護福祉士」の資格が取れるというメリットも。
接客・サービスの仕事
接客・サービスの仕事は学歴よりも人物像が重視される業界で、応募資格を「学歴不問」や「高卒以上」としていることが多く見受けられます。
若いうちから接客・サービスの仕事に飛び込めば社会人としてのマナーが身につくことでしょう。将来のキャリアチェンジ・キャリアアップのためにも、有利に働く業界です。
なお、以下の記事では高卒で旅館に就職するメリットについて解説しています。併せてご参照ください。
高卒での就職・就職先の探し方は?
高卒で就職する場合、就職先はどのように探せば良いのでしょうか。大卒や専門学校卒とは異なる点もあるので見てみましょう。高校在学中の場合と、既卒の場合をそれぞれ紹介します。
在学中の場合
在学中に就職先を探す場合、大学生や専門学校生であれば就職情報サイトを使ったり、合同説明会に参加したりして自由に企業を選べます。
しかし、高校生の場合は学校を通して就職先を探すことが一般的。学校に届いた求人票の中から応募先を選び、進路指導の先生と相談しながら進めることになるでしょう。
また、学校を通しての就職活動は学校による推薦のため「内定をもらったら確実に入社します」という約束が必要です。そのため「一人一社制」と言って、応募の解禁日から当面の間は、複数の企業に同時に応募することが禁じられています。
就職先探しを手厚くバックアップしてもらえる代わりに、さまざまなルールがあるのですね。なお、細かなルールは都道府県によって異なる部分もあります。詳細は学校で確認してくださいね。
ただし、高校在学中の就職活動だからといって、絶対に学校を通さなければならないというわけではありません。自分で求人情報を探したり、親戚や知り合いに頼って就職したりといったことも可能です。
その場合、一人一社制などのルールに従う必要はありませんが、進捗(しんちょく)状況を学校に共有した方がスムーズでしょう。企業側から「学校を通して応募してください」と案内されることもあるので、進路指導の先生と連携を取ってくださいね。
既卒の場合
既卒の場合、就職活動は自由です。求人情報サイトやハローワークで求人情報を探したり、転職エージェントを活用したりといった方法で就職先を探しましょう。
ただし、卒業式が終わっても3月31日までは高校の生徒です。その間に応募したい企業が見つかった場合は、やはり進路指導の先生に相談した方が良いでしょう。また、学校に追加の求人票が届くことも考えられるので、頼れるうちは頼ることをおすすめします。
注意したいのは、高校卒業後のブランク期間が長引くことです。半年以上、何もしていない期間ができると、就職に不利に働くと言われています。卒業後の就職活動は、スピード感を持って取り組むようにしましょう。
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高卒者の就職活動には転職エージェントの活用もおすすめ!
在学中の就職活動には独特のルールがあるため注意が必要ですが、高卒者の就職には転職エージェントの活用もおすすめ。学歴に左右されない実力主義の企業や、高校で学んだことをいかせる企業など、希望にマッチする求人情報を紹介してもらえる可能性があります。
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