旅館で制服として使用される着物の名前は?着物で働くメリットや着方を見てみよう

旅館の制服と言えば、着物というイメージを抱く人は多いでしょう。洋装や作務衣ではなく、着物で働くことにはどのような魅力があるのでしょうか。この記事では、着物を着て旅館で働くメリットや、制服として採用されている着物・小物類の名前、着物の着方について詳しく解説します。仲居などの仕事に興味がある人は、参考にしてくださいね。

目次

    着物が制服の旅館で働く魅力

    着物の女性

    sakura – stock.adobe.com

     

    仲居など、旅館の仕事は着物で働くイメージが強いものですが、旅館だからと言って制服が着物とは限りません。着脱が簡単で、動きやすい洋装や作務衣、法被などを制服として採用している旅館もあります。

     

    そうした中で、あえて着物を制服にしている旅館で働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。旅館の制服として一般的に使われている着物の名前やタイプ、着方などと併せて見ていきましょう。

    着物で旅館の仕事をするメリット4選

    着付けに時間がかかったり、慣れないうちは動きにくかったりする着物。しかし、着物を制服にしている旅館で働くことには、次のようなメリットがあります。

    着付けをマスターできる

    制服が着物の旅館で働くと、着付けを教えてもらえます。自分で着物を着られるようになることは、人生において大きなメリット。

     

    プライベートで気軽に着物を楽しんだり、着付けの資格を取ってキャリアにいかしたりできるでしょう。

    所作がきれいになる

    着物を着ると、自然に所作がきれいになります。背筋をピンと伸ばし、小股で静かに歩くといった、奥ゆかしい振る舞いが身につくはず。

     

    上品な所作は、いついかなる時でもプラスに働きます。日々の業務で着物を着ることによって、人としての美しさに磨きがかかるのではないでしょうか。

    日本の文化を伝えられる

    着物は日本の文化そのものです。着物を着て接客することは、お客様に日本の文化を伝えることにつながるはず。

     

    現代社会においては外国人のお客様だけでなく、日本人のお客様にとっても、着物はなじみの薄い存在。旅館の仕事を通して着物の魅力を伝えることに、大きなやりがいを感じるのではないでしょうか。

    一流のおもてなしが身につく

    制服に着物を採用している旅館は、高級路線であることが一般的です。「一流のおもてなしを学びたい!」という人は、制服が着物の旅館にしぼって求人情報を探しても良いかもしれません。

     

    なお、以下の記事では旅館の制服全般について詳しく解説しています。併せてご一読ください。

    旅館の制服・着物の名前やタイプを覚えよう

    反物

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    ひと口に着物と言ってもさまざまな種類やタイプがあります。旅館の制服として採用されている着物は、どういったものなのでしょうか。着物・小物類の名前やタイプを見ていきましょう。

    着物は「色無地」

    旅館の制服として採用されている着物で、もっともポピュラーな着物は「色無地」です。色無地とは白い生地を黒以外の色で一色に染めた着物です。プライベートにおいては、普段着として着用されます。

     

    また、仲居と女将の区別ができるように、着物で差をつける旅館もあります。女将は仲居とは異なる色の色無地を着たり、「付け下げ」と呼ばれる華やかな着物を着たりすることが多いでしょう。

    帯は無地の「名古屋帯」

    帯は、無地の「名古屋帯」が一般的です。名古屋帯とは比較的着脱が簡単で、カジュアルな装いに使う帯のこと。色無地に合わせると、シンプルで控えめな印象になるので、旅館の仕事にふさわしいいで立ちと言えるでしょう。

     

    女将はフォーマルシーンで用いられる「袋帯」を使うことも。柄入りのものを選んだり、結び方をアレンジしたりと、華やかさを演出できます。

    半襟・足袋は白無地

    着物の下には「長襦袢」を着用しますが、長襦袢には「半襟」と呼ばれる襟を付けます。胸元からのぞく半襟も、旅館においては清潔感が第一。白い無地のものを採用していることが一般的です。また、足袋も白無地がほとんどでしょう。

     

    女将の場合は刺しゅう入りや色付きのものを選ぶことも。

    旅館制服・着物の着方

    「制服を着て旅館で働きたいけど着方が分からないから不安……」という人もいるでしょう。しかし、着物の着方は入社後に教えてもらえるので安心してください。予習として、着物の着方を簡単に把握しましょう。

    本式着物の場合

    本式着物とは、1枚でできている伝統的な着物のことです。着方に関する不安を抱きやすい着物ですが、以下の流れを覚えておいてくださいね。

     

    【ステップ1】

     

    下着として「肌襦袢」や「着物用スリップ」を着る、足袋を履く

    ※体型に応じてタオルなどで補正する

     

    【ステップ2】

     

    「半襟」を付けた「長襦袢」を着る

    ※襟は「右前」といって、自分から見て左襟が上になるように着ること

     

    【ステップ3】

     

    着物を着る

    ※体に合わせて中心や裾の長さを決め、腰ひもを結んでおはしょりを作る

     

    【ステップ4】

     

    帯を締める

    ※おはしょりを整え「伊達締め」と呼ばれる紐で押さえた上から帯を締めて完成

    二部式着物の場合

    二部式着物とは、ブラウスとスカートのように上下に分かれた着物です。着付けが非常に簡単なことから、制服に採用している旅館は多いはず。

     

    帯を省略したり、帯の代わりに前掛けを着用したりするスタイルもあります。二部式着物の着方を見ていきましょう。

     

    【ステップ1~2】

     

    本式着物と同様

     

    【ステップ3】

     

    下衣を着る

    ※巻きスカートを履くように着用し、紐を結ぶ

     

    【ステップ4】

     

    上衣を着る

    ※作務衣を着るように右前で着用し、紐を結ぶ

     

    【ステップ5】

     

    全体の形を整え、帯や前掛けがあれば付けて完成

    日本の文化が伝わる着物でのおもてなし

    お辞儀

    kapinon – stock.adobe.com

     

    日本の民族衣装である着物。洋装や作務衣といった制服に比べると大変な面もありますが、着物で働くことにはさまざまな魅力があるのですね。

     

    制服のタイプなど、細かい条件を絞って旅館の仕事を探す際にはおもてなしHRにご相談ください。

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