腰痛で仕事を休むべきか…仕事を休みたいほどの腰痛の原因と対策は?

「みんな腰痛に悩んでいるから…」「腰痛で仕事を休むなんて…」と周りを気遣い、仕事を休まずに腰痛を我慢しているという方も少なくないはず。しかし、腰痛は精神的なストレスにより症状が悪化する可能性があるということはご存じでしょうか。国民病ともされる腰痛の原因・対策をはじめ、仕事によって引き起こされた腰痛の労災の扱い、仕事を休む際に気を付けたいことをご紹介します。

腰痛を理由に仕事を休むのは気が引ける…

日本整形外科学会の調査によれば、日本で腰痛に悩む人は3,000万人にものぼると推定されています。つまり、国民のおよそ4人に1人が腰痛に悩んでいると言い換えることができるほど、腰痛は多くの方を悩ませているのです。

 

腰は身体を支える重要な部分でもありますから、違和感があれば少なからず仕事に良くない影響を及ぼしてしまうものですよね。

 

腰痛があれば、「仕事を休みたい」「休むべきか」という考えが巡ることも多いはずです。しかし、腰痛を理由に仕事を休むのはどこか気が引けて、悩みを抱えながらも働き続ける選択をしているという方も多いのではないでしょうか。

 

では、腰痛に悩みを抱える方は、仕事・腰痛とどう向き合っていくのが良いのでしょう。腰痛の原因、仕事が原因と思われる腰痛の労災の扱いなどをご紹介しますので、腰痛によって仕事を休むことを迷われている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

仕事を休みたいと思うほど腰痛の原因は?

iStock.com/Jacob-Wackerhausen

 

仕事を休もうかと迷ってしまうほどの腰痛は、それなりの痛みが伴っているはずです。腰痛は突発的に痛みが現れたものなのか、徐々に痛みが蓄積されたものなのかで対処法が異なります。まずは、ご自身の腰痛の原因を考えてみましょう。

 

急激な力がかかるような動作

腰痛の代表ともされるのは、急性腰痛症・通称ぎっくり腰でしょう。

 

重いものを持ち上げた際、無理な動きをした時の突発的な衝撃が原因となり引き起こされることが多いようですが、中には、洗顔や椅子から立ち上がる動作が原因となることもあるため、一概に無理な動きが原因になるとは限りません。

 

急性腰痛症は、腰を垂直以外にする動作に激痛が走り、夜も眠れないほどの痛みに襲われる方も多いため、「仕事に行きたくない」というよりも「仕事場に向かうことすら困難」という状態になる方が多いようです。

 

慢性的な業務負荷

ぎっくり腰と同様、多くの方を悩ませるのは椎間板ヘルニアなどの慢性的な腰痛です。

 

原因は、加齢・姿勢の悪さをはじめ、腰への負荷が大きい作業を強いられる環境下での仕事などがその一因とされています。

 

配達業・引越業・介護職など日常的に腰に負担がかかる職業や、運送業などのドライバー・デスクワーク・ホテルの立ち仕事など長時間同じ体勢での業務が強いられる職業などは、腰痛に長期的に悩まされることが多い職業とされています。

 

職場での精神的ストレス

意外と知られていないのが、精神的ストレスが引き起こす腰痛です。専門用語では心因性腰痛と呼ばれます。

 

腰への直接的な負荷はそこまで大きくないはずなのに腰に痛みがあるという方は、もしかするとストレスが原因となり腰痛を引き起こしている可能性があります。病院で処方された鎮痛剤を投与しても根本の解決にはならず、慢性化しやすいため注意が必要です。

 

細菌感染・内臓・血管の病気

腰への負荷・ストレスの有無と関係の無いところで腰痛が発生することもあります。それは、細菌感染や内臓・血管などの病気によるものです。

 

仕事中、特に腰に負荷がかかるようなことも無ければストレスもあまり感じていない、という方は重大な病気にかかっている可能性もありますので、痛みが長期的に続くようであれば早めに病院を受診をするようにしましょう。

 

恐怖回避思考・行動

過去に腰痛が原因で会社を休んだことがある方、休みをして嫌な思いをした方、また腰痛が徐々に大きくなっている方などは、腰痛に対しネガティブな印象を強く抱いているはずです。

 

このように腰痛に対し強い不安や恐怖を覚える方は、無意識のうちに必要以上に腰を動かすことを避けてしまったり、背中周りの筋肉が強張ってしまい、腰痛が発生しやすい状態になってしまうようです。

 

無意識下で起こってしまうことも多いようなので防ぎきることは難しいですが、深く考えたところで状況は好転しません。必要以上に腰痛を恐れず、ある程度楽観的に考える必要があるでしょう。

 

仕事が原因の腰痛は労災認定される?

iStock.com/KatarzynaBialasiewicz

 

腰痛の原因に繋がるような業務を強いられている方が気になるのは、腰痛により欠勤や休職を余儀なくされた場合に労災の扱いになるのかということでしょう。

 

結論から言えば、「腰痛の原因が現職にある」という証明ができれば労災認定は下ります。ただし、その証明は簡単なものではないようです。

 

たとえば、業務上で必ず必要となる動作を行い、急性腰痛症などになった場合には労災として認められる可能性も高くなります。しかし、いくら仕事中だからとは言え、日常的な動作を行った際に症状が出た場合には、労災と認められる可能性は低くなるのです。

 

特に、「慢性的な業務負荷が原因かも」と疑う程度の腰痛であれば、仕事と腰痛の因果関係を明確にするのも容易ではありません。ただ、もちろん証明ができれば認定はされますので、必要に応じ会社や労働基準監督署に相談するようにしてくださいね。

 

腰痛で仕事を休む選択をする前に考えたいこと

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「労災認定は難しいのか…」と肩を落としてしまった方もいるかもしれませんが、たとえ労災認定を受けなくても、仕事を休むことは可能です。休むことは、労働者の権利でもあるからです。

 

ただし、実際に休暇を取る前にいくつか考えていただきたいことがあります。腰痛で仕事を休む前に考えていただきたい3つのポイントをご紹介しますので、仕事を休む前にはぜひ一度ご自身で考えてみてください。

 

原因がどこにあるのかを考える

腰痛の原因は「腰への負荷」「心的負荷」「病気」の3つをご紹介しましたが、原因が病気でないのであれば、労働環境が改善されない限りは再度腰痛に悩まされることになります。

 

腰への負担を自分1人で軽減することができるのか、業務上負荷は避けられないのか、ストレスの根源は何かなどを考え、解決に向かうことができれば腰の痛みも軽減されるかもしれません。

 

また1人での解決が難しい場合は、会社へ相談することで解消されそうなのかもあわせて考えてみましょう。難しいようであれば、休職・転職を検討すべきかもしれません。休暇中に思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。

 

腰痛についての正しい知識を持つ

前述したように、腰痛は様々な原因によって引き起こされます。しかし、原因や対策がわからなければ、腰痛の改善は難しくなるものです。

 

急性腰痛症に見舞われた場合には、消炎鎮痛薬などを投与しなければ痛みが慢性化する場合があるため無理をせず病院にかかるようする、業務上の負荷を避けられない場合には負荷を軽減する方法を実行してみるなど、正しい知識は腰痛を改善へと向かわせてくれます。

 

改善のポイントは次項で詳しくご紹介します。立ち仕事で悩みを抱える方はぜひ下記の記事も参考にしてみてくださいね。

 

立ち仕事で足や腰が痛くなるのはなぜ?効果的な対処方法と靴選びについてご紹介

 

我慢は美徳ではないと捉える

腰痛は治すことができると考え、改善へ向かうよう努力をすることも大切ですが、痛みを我慢して働き続けるのは精神衛生上良いこととは言えません。

 

もちろん会社を休んでしまえば、誰かに業務負荷がかかることになります。しかし、海外で行われた研究によると、痛みを我慢しながら働くことは生産性の低下に大きな影響を及ぼすということが発表されています。これでは結果的に会社・同僚のためにもなりませんよね。

 

無理をして身体を壊してしまっては、元も子もありません。日本人の民族性の1つである「集団主義」「同調圧力」にとらわれてしまえば身体を壊しかねませんので、自分自身を大切にしてあげてくださいね。

 

仕事での腰痛を改善するポイントは?

iStock.com/Photodjo

 

「まずは腰痛の改善を考えてみたい」という方のために、仕事での腰痛を改善するポイントをまとめました。4つのポイントをご紹介しますので、実行できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

腰痛だからと安静にしない

ストレスは腰痛の原因にもなり得るということと同様に、あまり広く知られていないことは「腰痛時、安静にするのは現代では推奨されていない」ということです。

 

感染症や病気が原因となる腰痛、また神経痛を伴う椎間板ヘルニアなど明らかな原因疾患のある腰痛以外は、予防としても治療としても世界的に安静は薦められていないということが労働者健康安全機構からも発表されています。この割合は実に85%ほどとも言われているのです。

 

安静を保ちすぎることは、かえって経過を悪くすることもあるようですので、「腰痛=安静」という等式にとらわれすぎず、可能な範囲で普段の活動を行うようにしてください。

 

仕事中はパワーポジションや負荷軽減ができる姿勢を意識する

パワーポジションとは、負荷のかかりづらい体勢のことを呼びます。腰を極端に湾曲させないような体勢であり、腰への負荷が大きくなりそうな動作を行う場合に腕・脚などを使いながら動作を行うことで負荷が軽減されるというものです。

 

また、重いものを持ったり、デスクワークなどで同じ体勢が強いられる方であれば、仕事中は前かがみ・前傾姿勢になっていることが多いものですので、腰に違和感を感じた際には腰を反る運動を行うだけでも背骨が正しい位置へ戻り、痛みが軽減されるようです。

 

普段から意識をするだけで、腰痛を軽減・改善に向かわせることができる可能性が高まりますのでぜひ実行してみてくださいね。

 

仕事以外でストレッチや筋トレを行う

腰痛には、腹筋や背筋などの腰周りの筋肉が大きく影響します。加えて、身体の歪みも腰痛を引き起こす1つの要因となります。

 

よって、腰痛を改善したいと考える方は仕事での腰への負担の軽減とあわせ、日常的にストレッチや筋トレを行うようにしてください。筋力がつけば腰への負担が分散されるため、腰痛を改善へと向かわせることができるでしょう。体幹の強化も効果的です。

 

ただし、間違ったストレッチや筋トレを行ってしまえば、かえって腰痛を助長させてしまう可能性もありますので注意してくださいね。

 

精神的ストレスの軽減に努める

腰痛の予防は、身体と精神の両方に意識を払う必要があります。精神的なストレスが大きくなってしまえば、筋肉が上手く機能しない状態になるうえ、自身の身体を気遣うことにまで気が回らなくなってしまいます。

 

精神的ストレスは、腰痛を引き起こす状態を作りやすいものですので、職場内にストレスの要因があるのであれば取り除くことができないかを上司・会社に相談する、または自身でストレスの発散を行うなどし、ストレスを溜めないことを心がけるようにしましょう。

 

腰痛で仕事を休むのは悪ではない!

iStock.com/Wand_Prapan

 

腰痛は、様々な原因によって引き起こされます。仮に腰への負荷が軽減されたとしても、心の負荷が大きくなれば腰痛は繰り返してしまうものです。

 

そのため、腰痛に悩みを抱える方は、原因ひとつを取り除くということだけを考えず、心身ともに回復させることを考えてください。身体が資本です。腰痛で仕事を休むのは決して悪ではありませんので、辛いと感じるようであれば怖がらず休みを申し出るようにしてくださいね。

 

また、以前と同じような業務を行っているにも関わらず、転職によって腰の痛みが軽減されたという方もいるようです。職場でのストレスが腰痛の主な原因と感じる方であれば、転職を検討するのも良いかもしれません。

 

宿泊業であれば、当サイト「おもてなしHR」の転職アドバイザーが転職活動をサポートします。1人で悩まず、気軽に相談してくださいね。

 

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