パートを辞めたい!円満退職する方法とは?
パートは一般的に、自分の都合が良い時間で働ける雇用形態です。副業や兼業主婦の働き方として定番ですが、さまざまな事情で「辞めたい……」と悩んでいる人もいるのでは。
その場合、たとえパートでも組織の一員として円満退職を目指したいところですよね。パートを辞めたくなる理由や、辞める理由の伝え方、スムーズに辞めるためのコツなどを見ていきましょう。
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パートを辞めたくなる理由とは?
都合よく働ける上に、複雑な仕事は少ないパート。辞めたくなることには、どのような背景があるのでしょうか。代表的な理由の例を紹介します。
人間関係の悩み
人間関係の悩みは、パートを辞めたくなる原因のひとつです。正社員とパート社員が対立していたり、パート社員の中で派閥ができていたり。
業務内容や働く時間帯に問題がなくても、人間関係の悩みで「辞めたい……」と悩む人もいるのではないでしょうか。
業務内容や仕事量
業務内容が求人情報に書いてあった内容と異なっていたり、予想以上に難しい仕事だったりすることも、パートを辞めたくなる理由として代表的です。
きちんとした研修や教育を受けていないままワンオペを任されるなど、人手が足りないことによる問題もあるでしょう。
待遇面の不満
パートは時給制が一般的です。具体的な時給は入社前に説明させるはずですが、実際の業務をやってみると「この時給では割に合わない!」という不満が生まれることはあるでしょう。
また、利用できない福利厚生があったり、本社の都合に振り回されたりといったことに、理不尽さを覚えることも。
ライフスタイルの変化
主婦・主夫が働く場合、親の介護が必要になる、子どもが習い事を始めて送り迎えが必要になるなど、ライフスタイルの変化によってパートを辞めざるを得なくなることがあります。
他の仕事をしたくなった
正社員として働きたい、より条件の良いパートに変えたいといったことも、パートを辞めたくなる理由です。
また、将来のキャリアアップを目指して資格を取るために勉強するなどの理由で、辞めようとする方もいるでしょう。
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パートを辞める理由の適切な伝え方
「パートを辞めたい……」と考えることには、さまざまな背景があるのですね。人それぞれ、抱えている事情は異なりますが、パート先に辞めることを伝える際には、注意が必要です。
例えば、職場への不平不満や特定の人物の悪口として捉えられるようなことは、言わない方が無難です。どこからか話が漏れて、退職の意思を伝えてから辞めるまでの間に、非常に気まずい思いをするかもしれません。
パート先がスーパーマーケットやコンビニエンスストアであれば、退職後もお客様として利用する機会があることでしょう。辞めてからも、気持ちの良いお付き合いができるようにしたいですよね。
うそをつく必要はありませんが、聞いた相手が嫌な気持ちにならないかどうかを、よく考えましょう。
以下は、伝え方の例です。ぜひ参考にしてくださいね。
【例文1・家族の都合】
「配偶者の役職が変わったことで仕事が多忙になりました。これまで通り家事を分担できなくなるので、専業主婦になりたいと思います。
申し訳ありませんが、パートを辞めさせてください」
【例文2・自分の体調不良】
「先月から腰を痛めておりまして、医師に体を動かすことは控えるように言われました。
療養に専念したいと思いますので、恐れ入りますが仕事を辞めたいと存じます。」
【例文3・キャリアアップ転職】
「子どもが大きくなったので、結婚前に働いていた業界でもう一度チャレンジしたいと思い、採用試験を受けたところ、内定をもらいました。
再来月から出社してほしいと言われているので、ご迷惑をお掛けしますが来月いっぱいでパートを辞めさせていただけないでしょうか。」
パートを円満退職するコツ5選
パートを円満退職するためには、適切な退職理由を伝えるほかにも押さえておきたいコツがあります。詳しく見ていきましょう。
まずは直属の上司に報告する
パートに限らず、仕事を辞める際にはまず直属の上司に報告するのがマナーです。直属の上司を飛ばして更に上の上司に報告したり、先に仲の良い同僚に話したりすると、未確定の情報が飛び交い、職場に混乱を招くので注意しましょう。
また、体調不良で出勤できないなどの事情がない限り、メールや電話ではなく対面で話しましょう。直接顔を合わせることで、やり取りの行き違いを防げるだけでなく、これまでの感謝の気持ちをしっかり伝えられるはずです。
話すときは、上司と2人きりになれる場所とタイミングを選んでくださいね。事前にアポを取ることもおすすめです。
次のシフトが出るまでに伝える
「パートの仕事ならすぐに辞められる」という認識の方もいるかもしれません。しかし、シフト制の職場が多いパートを急に辞めると、周囲に多大な迷惑を掛けてしまいます。
次のシフトが決定するまでに申し出て、すでに決まっているシフトは消化してから辞めることがベストです。
民法では退職の意思を伝えた日から、最短2週間で辞めることができるため、やむを得ない事情がある場合は別ですが、最後までシフトに穴をあけないように動いてくださいね。
また、就業規則で「退職する場合は〇日前までに申し出る」などと決まっている場合は、その期日を守りましょう。
パート先の指示に従う
極力、迷惑を掛けずに退職するためには、パート先の指示をよく聞いて従うことが重要です。
退職届の提出が必要か、返却するものは何でいつまでに返せば良いのかをしっかり確認し、責任を持って対応しましょう。
感謝の気持ちを持つ
パートを辞めることが周知されると、仕事仲間の態度が変わるケースがあります。仲良くしていた方がよそよそしくなったり、何となく冷たくされたりするかもしれません。
しかし、重要なのは最後の日までしっかり勤め上げることです。周囲の態度が変わったとしても「これまでお世話になりました」という気持ちを持って接しましょう。
また、辞めるからといっていい加減な仕事をすることも、もちろんNG。「もし機会があったら、また戻ってきてくださいね!」と言われるような辞め方を目指しましょう。
有給休暇や給与をしっかり確認する
有給休暇は、継続して6カ月以上働いており、出勤率が8割以上であれば付与されます。パート社員にも付与されるため、辞める際には残日数を確認し、使い切りましょう。また、当然ながら給料は働いた分だけもらえるものです。
「パート社員だから」「今月で辞めるのだから」などの理由で、有給休暇を取らせてもらえない、最後の給料が支給されないといったことは、あってはなりません。
有給休暇や給与についてはしっかり確認し、おかしなことがあったら労働基準監督署などへ相談してくださいね。
働きやすいパート先としてはホテル業界もおすすめ
パートを辞める方の中には「もっと働きやすい環境でパートしたい」と考えている方もいることでしょう。円満に退職した後、次のパートを探すのであればホテル業界もおすすめです。
ホテル業界のパートはいろいろな職種があり、シフトの融通が利きやすいことが特徴。朝食ビュッフェの仕込みや、チェックイン時間までの清掃など、限られた時間帯の仕事もあります。
ホテル業界のパートに興味がある方はおもてなしHRにご相談ください。