持続可能な観光とは?取り組み事例を参考にできることを考えよう!

観光業は地域の魅力を発信し、地方創生に貢献できる仕事。しかしその一方で、地域の良さを損なっている場合や、自然環境を壊している場合もあります。ホテルなど、観光に関わる仕事をするのであれば「持続可能な観光」への貢献を意識するべきかもしません。地域・公共交通機関・ホテルの取り組み事例を見て、何ができるか考えてみましょう。

目次

    事例から学ぶ「持続可能な観光」

    安曇野

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    2022年現在、世界中で「SDGs17の目標」達成に向けてさまざまな取り組みがされています。

     

    SGDsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。貧困や不平等の解消、住み続けられる街づくり、陸の豊かさ・海の豊かさを守ろうといった17の目標が設定されています。

     

    旅行や環境は少なからず環境に負担をかけるもので、観光開発は地域に変化をもたらします。宿泊業界・観光業界の尽力なくして、SGDs17の目標は達成できません。

     

    今後は地域の魅力や資源を消費するだけではない「持続可能な観光」を実現することが必要不可欠ではないでしょうか。

     

    「持続可能な観光」の実現に向けて、どういった取り組みができるのか事例を見てみましょう。

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    観光における「持続可能」とは?

    観光における「持続可能」とは何を持続させるという意味なのでしょうか。その答えは多岐に渡ります。

     

    観光旅行の楽しみと言えば、昔ながらの街並みやその土地ならではの食文化、伝統文化に触れることですよね。少子高齢化や地方の過疎化が進む今、こうした観光資源の存続が危ぶまれているのです。地場産品を活用したグルメの開発や、伝統文化を若い世代に広めるための取り組みが必要でしょう。

     

    その一方で、「観光地」と呼ばれるエリアで生活する人々の暮らしも守らなければなりません。観光客でにぎわっている地域ではオーバーツーリズム問題が起こっています。また、観光開発によって地域の個性がそがれたり、自然破壊が進んだりといったことも。

     

    ただ観光を盛り上げ、利益を得るだけではなく観光によって起こり得る問題に対処することも求められるのですね。

     

    そして「SGDs17の目標」のひとつに「誰ひとり取り残さない」という項目があります。観光業においては、障害の有無や年齢・性別に関係なく観光を楽しめる社会を目指すという観点で貢献できるでしょう。

     

    なお、以下の記事では「持続可能な観光」と関連性の高い「グリーンツーリズム」について詳しく解説しています。併せてご参照ください。

    ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

    持続可能な観光の実現に向けた取り組み事例

    フェリー

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    「持続可能な観光」の実現に向けて、すでに具体的な取り組みを始めている企業や団体は少なくありません。この項目では、地域・公共交通機関・宿泊施設における取り組み事例を紹介します。

    地域の取り組み事例

    北海道のある町は、外国人観光客に人気のスキーリゾート地として人気です。観光事業によって地域が潤っている一方、混雑や環境悪化といったマイナスの影響もあり、町民の1割が観光客を好意的にとらえていないというアンケート結果が出たということです。

     

    持続可能な観光を実現させるためには、地域住民の理解を得ることや、観光業に関与してもらうことが必要不可欠でしょう。そこで、観光地域づくりについて分かりやすく伝えるためのリーフレットを作成し、町内イベントなどで配布しました。

     

    具体的な取り組み内容をオープンにすることで、地域に対する誇りや愛着を感じてもらい、地域づくりに参画する意識につなげようと工夫した事例です。

    公共交通機関の取り組み事例

    長距離の移動を伴う旅行には、自家用車よりも有害物質の排出を抑えられる公共交通機関を使うことが推奨されています。

     

    公共交通機関の中で、特に環境に優しい乗り物と言われているのはフェリーです。大量の物資や自動車、旅客を1度に運べることがその理由。

     

    ある海運会社では、環境への負担をさらに小さくするためにさまざまな取り組みをしています。船首やプロペラの設計によって効率的に船を動かしたり、廃熱によるエネルギーを有効活用したり。他の海運会社においても、環境に配慮した設計・運用が見受けられます。

     

    鉄道やバスに比べるとなじみの薄い乗り物かもしれませんが、徹底的にムダを省くための工夫がされているのですね。次回の旅行では、フェリーに乗ってみてはいかがでしょうか。

    宿泊施設の取り組み事例

    東京都内のあるホテルでは、観光に限定せず、さまざまな角度からSDGsの達成に向けた取り組みをしています。ホテル事業と関わりの深い水質汚染の改善や脱プラスチック、フェアトレード商品の使用といったことから、アーティストへの支援活動など実に多様。

     

    また、外国人スタッフの雇用にも積極的で国籍・年齢・性別に関わらず、誰もが活躍できる環境づくりに尽力しているということです。

     

    宿泊施設は多くの人が集まる場所。このホテルのように、アイディア次第でさまざまな工夫ができるのではないでしょうか。

    ホテル業界で「持続可能な観光」を作り出そう!

    紙ストロー

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    ホテルは、生活の延長線上にある施設です。ふだんの暮らしで心がけていることを応用すれば、「持続可能な観光」の実現に大きく貢献できるのではないでしょうか。

     

    SDGsの達成に取り組んでいるホテルの仕事を探す際には、おもてなしHRをご活用ください!

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