転職・退職したいことを言い出せない理由
転職や退職を検討しているにも関わらず、なかなか言い出すことができない。このような状況に陥ってしまう理由は、下記3つの中にあるという方が大半のようです。
- 1.上司に話しづらい
- 2.会社に申し訳ない/同僚に迷惑をかけたくない
- 3.辞めた後の生活や仕事が不安
もしかすると、「全て当てはまる…」と感じた方もいるかもしれませんね。しかし、あまりグズグズしていては、転職のタイミングを逃すことになってしまうかもしれません。
転職・退職を言い出せないそれぞれの理由にあわせた対処法をご紹介しますので、少しだけ勇気を振り絞って、一歩前に踏み出してみませんか?
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転職を言い出せない理由1:上司に話しづらい場合
まずは、話しづらい上司や、常に忙しそうにしている上司を持つ方に向け、アドバイスをご紹介します。
上司と2人きりになれるタイミングを見つける
大勢の前で「少しお話しが……」と話しかけるのは、現実的ではありませんよね。他の従業員からも、無駄に注目をされてしまいかねません。
ですので、まずは上司と2人きりになれるタイミングを見計らい、退職を申し出るための「アポイント」を取るようにしましょう。
タイミングは休憩時、会議や外出の少ない日、1on1や人事考課の面談など、上司のことが分かっていれば徐々に見えてくるはずです。もし上司が早めに出社する、あるいは最終退社するような方であれば、タイミングをあわせて話しかけるのもおすすめです。
メール・退職代行を有効活用する
タイミングが見つからない……という方におすすめなのは、社内メールを送ること。「大切なお話しがあるので、〇日の〇時頃から10分ほどお時間をいただけませんか。」というような文面を送ればきっと、上司も無下にはできないはずです。
ただし、退職したいという旨をメールで伝えるのは失礼にあたります。あくまで、「時間が欲しい」という旨で終わらせるよう、注意してくださいね。
そして、何より厄介なのは、日常的にパワハラ・セクハラ・モラハラを行うような上司です。話しかけることすら恐怖を感じてしまうような上司であれば、「退職代行」の利用も視野に入れましょう。下記の記事も、ぜひ参考にしてみてください。
退職代行のトラブル回避術!退職代行のトラブル回避には業者の見極めが重要!
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
転職を言い出せない理由2:会社・同僚に申し訳ない場合
続いてご紹介するのは、申し訳なさから退職を言い出すことができない…という方に向けた対処法です。
自分が辞めても会社は回ることを理解する
「仕事が滞ったら自分の責任だ……」「同僚への負担が増えてしまう……」、このような考えから、退職を口に出せない方も少なくありません。きっと、責任感が強いうえ、仕事も難なくこなしてきた方でしょうから、企業からも手放したくない人材と認識されていることでしょう。
しかしあなたが、会社の経営状況・同僚の業務量に対してまで、考えを巡らせる必要はあるでしょうか。答えはNOです。
今いる会社は、「勤めている」のであって「あなたの会社」ではありません。従業員1人が辞めようと、会社は回るのです。回らないような会社であれば、既に倒産していてもおかしくないですよね。
責任感が強いのは大変すばらしいことですが、強すぎるのは考えもの。あなた1人で責任を抱え込む必要はありませんよ。
引き継ぎの準備をしておく
どうしても心配が募って仕方がない……という方がいるのであれば、引き継ぎの時間を充分に取るということを考えて行動すれば、不安は払拭できるでしょう。
退職を申し出る前であっても、引き継ぎ準備は進めておくことはできますよね。着実に準備を進め、いざという時には動けるようにしておけば、引き継ぎもスムーズに進むはずです。
また、退職を申し出る際のポイントは、引き継ぎを考慮した退職日を伝えること。
法律上では「退職日の2週間前まで」の申し出が必要とされていますが、それ以前であれば申し出るタイミングはいつでも構いません。1カ月半~2カ月前に退職の意思表示ができれば、余裕を持って引き継ぎができるでしょう。下記記事も参考にしてみてください。
退職日交渉と転職での入社日交渉のコツを把握して円満に転職活動を進めよう!
転職を言い出せない理由3:辞めた後が不安な場合
最後にご紹介するのは、漠然とした不安から退職すること自体、あるいは辞めるタイミングが定まらない……という方へのアドバイスです。
徹底して情報収集を行う
給料・業務内容・働き方・社内の雰囲気。転職した後の生活に対し、不安を抱くなという方が難しいものですが、この不安は情報収集を行うことである程度払拭することができます。
複数の媒体の求人広告をはじめ、退職者からの投稿が集まる口コミサイトの情報、転職アドバイザーからの評判、面接の場での質疑応答など、あらゆる方法で情報を集めれば、応募企業の実態が見えてくるはずです。
もし、転職活動中の生活に不安を覚えるのなら、まずは現職で貯金を増やしながら働き、目標金額に達成した後に退職をするのもよいでしょう。
転職時に不安を抱えない人はいない
「たとえ情報が集まったとしても、転職は不安」という方も少なくないはずですが、そう思うのは自然なことです。未知の世界に踏み込む時には、多少の不安はつきもの。そして、それはどんな転職者も同じなのです。
いつまでも退職ができない方と、転職を決心できる方の違いは「勇気を出して行動できるかどうか」です。
転職をしなくても誰もあなたを責めません。ただ、もしも現職に満足していないままに仕事を続けているのであれば、この後も同じ気持ちのまま働き続けることができるのか、を考えてください。今よりも良い未来を思い描き、自分の心に素直に従ってくださいね。
転職先が決まれば退職が言い出せない状況を強制回避!
上司に話しづらい・申し訳なさが勝る・辞めた後が不安、という3つのパターンそれぞれに対処法をご紹介しましたが、全てに共通する対処法もあります。それは「在職中に内定をもらうこと」です。
内定が決まっていれば、心にも余裕が生まれます。そして、次の職場が決まれば「転職を言い出せない」なんて悠長なことを言っていられない状況を、強制的に作り出すことができます。退職の引き止めに応じてしまう選択肢もなくなります。
「転職・退職を告げる勇気が出ずに悩んでいた」という方の中でも、内定獲得後の退職申し出を選んだ方は少なくありません。
言い出せない自分に嫌気がさすようであれば、内定を決め、自分自身を追い込むのもひとつの手ですよ。
転職・退職を言い出せない悩みを乗り越えた後のポイント
転職・退職の申し出ができた後は、上司と面談の場が設けられるはずです。面談の際に気を付けるべき、3つのポイントをご紹介します。
退職日は「相談」ではなく「言い切り」で
「退職を考えていまして……」という相談のような話し始めをしてしまえば、引き止めの余地が生まれてしまいます。後任が就くまで、今期のプロジェクトが終わるまで、という上司からの引き止めに、断ることはできるでしょうか。
言い出すことも躊躇してしまうような方であれば、きっと引き止められ、ズルズル働き続ける選択を取らないとも言い切れません。
ですので、面談の際は「〇月〇日付で退職をしたいと考えています」というように、言い切ることを意識しましょう。それでも引き止めを受けてしまった、という方は下記記事を参考にしながら、丁重に言葉選びを行ってください。
退職を引き止められたらどう断るか?退職の引き止め方別の断り方!
退職日から逆算した計画を
退職日をいつ頃に設定すればよいか、というのは自分自身の考えの他、会社の決算・プロジェクトの進行度なども大きく影響しますよね。
おすすめしない時期は、繁忙期やボーナス支給前ですが、基本的には自分の心に従って決定すれば問題ありません。
自分の中で退職日を確定させたら、しっかりと逆算した行動計画を立てましょう。有給の消化、引き継ぎ、退職の申し出、転職先からの内定通知、転職活動など、綿密に計画を立てておけば転職活動も集中して行うことができるはず。下記記事も参考にしてみてくださいね。
円満退職の秘訣は切り出す・伝えるタイミング!退職の意思を切り出すのに避けるべきタイミングは?
退職後のトラブルを引き起こさないよう注意!
スムーズに退職ができる方がいる一方で、退職後にトラブルに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。特に労働環境が悪い職場であれば、トラブルに遭う確率は高まります。
離職票・退職証明書が届かない、退職金が振り込まれないなど、その後の生活を脅かすようなトラブルに見舞われることもあるので注意が必要です。事前に知識を蓄え、トラブルの回避に努めましょう。
退職後のトラブルをパターン別に紹介!退職後のトラブルを未然に防ぐためにできることとは?
転職・退職を言い出せたら明るい未来が待っている!
仕事に関することであれば難なく上司に話すことができるという方であっても、「退職」ともなればどうしても尻込んでしまうもの。
しかし、言い出せないことの大半は「気持ちの問題」です。決心がつけば「なぜあんなに言い出せずにいたんだろう……?」と疑問に思うほど、サクッと行動に移すことができるはず。ぜひ気持ちの整理・事前にできる準備を整えて、退職の申し出に臨んでくださいね。
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