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(らたとぃゆ)
ラタトゥイユは、ナス・ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎやなどの夏野菜をニンニクとオリーブオイルで炒めた後、ホールトマトを加えて赤ワインやハーブ、スパイスで煮込む、フランスの料理です。ホールトマトの代わりにトマトの缶詰やケチャップで煮込むレシピもあります。
ラタトゥイユは軍隊用語のスラングでごった煮を意味する「Rata」と、フランス語で「かき混ぜる」という意味の「Touiller」が合わさった生まれた名前で、1778年が初出と言われています。
もともとは軍隊や刑務所で出される料理であったことから、粗末な食事の代名詞として使われる場合もあります。しかし、野菜をふんだんに使って丁寧に作ったラタトゥイユは、濃厚なうまみが楽しめる夏のごちそうと言えるでしょう。そのまま食べてもおいしい料理ですが、パスタソースとして使ったり、たらなどの白身魚に乗せて蒸し焼きにしたり、パンに乗せたりと、食べ方のバリエーションも豊富です。
ラタトゥイユと同一視されがちな料理としてよく「カポナータ」が挙げられますが、ラタトゥイユとカポナータは全くの別物です。ラタトゥイユが野菜を炒めてからトマトやニンニクなどで煮込むことに対し、カポナータはナスをメインに油で揚げた野菜を、ビネガーと砂糖で煮込む料理。また、ラタトゥイユはフランス料理ですが、カポナータはイタリア料理です。この違いを覚えておきましょう。
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