フォンダン

(ふぉんだん)

「フォンダン(fondant)」は、お菓子と料理で用いられる場合とで意味が異なる用語です。お菓子の場合は「なめらかなクリーム状にした砂糖衣」、料理の場合は「口の中でとろける」という意味を持ちます。

お菓子で使われるフォンダンはクリームやチョコレートなどの砂糖衣として、ケーキやクッキーなどの西洋菓子をコーティングします。基本的なフォンダンは、砂糖と水あめを材料に温度をうまく調整しながら煮詰めて作られます。クリーム状の砂糖衣に上品ななめらかさを出すには、繊細な温度調節がとても大切なのです。和菓子に使われる「すり密」は日本版のフォンダンと言っても良いかもしれません。

主にフランス料理に多く使われるフォンダンは、技法のことではなく「口の中でとろける」を表現した言葉です。そうした特徴がある料理には「フォンダン仕立て」とメニューに記載されていることが多いようです。

「フォンダンショコラ」というケーキは有名ですが、本場のフランスでは一般的に「ミ・キュイ・オ・ショコラ」と呼ばれています。ここでのフォンダンは「口の中でとろける」味わいを表現するために使われていますが、ミ・キュイはフランス語で「半生」の意味があり、どちらも表現の違いはあれど「口の中でとろけるような味わい」として用いられています。

フォンダンショコラのように、お菓子にも料理で使われる「フォンダン」が用いられる例はありますが、海外では「フォンダンショコラ」と伝えても通じない場合があるので注意しましょう。

使用例


・フォンダン仕立てのチョコレートが人気です。

・エクレアもフォンダンを用いたお菓子の一つです。
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