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(ぶーる)
ブール(beurre)は、フランス語で「バター」という意味です。また、同じフランス語で「boule(ブール)」という言葉あり、「丸 ボール」という意味があります。
バターの意味で使う「ブール(beurre)」は、フランス料理や洋菓子用語でよく使われています。それ以外にも、菓子の商品名に「ブール」とついていると「バターの菓子」という意味になります。丸やボールという意味で使われる「ブール(boule)」は、パンの名前でよく使われる言葉です。
パンはエジプト時代に誕生したと言われています。小麦は乾燥した地域にも育つため、エジプトでも多くの小麦が作られていました。当時は、小麦を粉にして塩と少ない水で伸ばし焼いて食べるのが主流でした。その生地(小麦と塩、水を混ぜたもの)を、1日気温の高い中気づかずほったらかしにしていました。すると、みるみる膨らみ、器からあふれる程になっていました。それに気づいて匂いを嗅いでみると、酸っぱい匂いがしたため捨てるために平たくして焼きました。焼いているうちにいい香りがしてきたため、取り出してみると長方形の茶色い塊ができあがりました。これがパンのはじまりでした。このころは生地の形を変えたりする訳ではなく、とにかく大きく作られていました。1つのパンの長さは約150cmあったといわれています。それがフランスに知れ渡り、様々な形で作られるようになりました。中でも「ブール(丸 ボール)」ははじめの方に作られたパンです。丸く丸められ、そのまま焼いたためこの名前が付けられました。
パン職人はパン生地を丸めることが多いため、丸める人という意味で「ブーランジェリー(boulanger)」と言われるようになりました。商品名に「~・ブール」とついていると「~を丸めたパン」という意味になります。「ブール」はバケットのようなハード系の生地で作られることが多く、中のふわふわした部分を楽しむパンです。
ホテルでは、コース料理やビュッフェなどのパンコーナーなどに「ブール(丸いパン)」と書かれて置いてあります。お土産売り場の近くなどにある、デリカテッセでもホテル自慢の「ブール(丸いパン)」が販売されていることもあります。
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