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(まなーはうす)
「マナーハウス(manor house)」とは、荘園制・封建制が取られていたヨーロッパ中世に、荘園の領主によって建設された邸宅のことです。主に、イギリス郊外で建てられた邸宅を指します。
マナーハウスのマナー(manor)は、英語で「荘園」の意味を持つ言葉です。マナーはマンション同様、「滞在する」という意味のラテン語から派生したものと考えられており、ハウスと合わせて「荘園領主が住まう家」という意味になります。
当時の荘園領主は下級貴族に位置付けられていたことから、マナーハウスは大豪邸には及ばずとも土地・邸宅は一般宅よりも遥かに大きく荘厳で、領主が優雅な田園生活を送っていたことが伺えます。吹き抜けの大広間がある、庭園がある、塀・門が設置されているマナーハウスも珍しくありません。
現代におけるマナーハウスは、貴重な建築物として一般公開されたり、改修を行いホテルやレストランとして開放されたりなどと、今もなお活用され続けています。広大な土地を活かし、ゴルフ場やテニスコートなどのスポーツ施設を携え、高級リゾートホテルとして運営されるマナーハウスもあるようです。宿泊料金は数万円からと決して安くはないものの、中世ヨーロッパの貴族の生活を体験できるとして国内外のゲストから人気を集めています。
類語には、中世以降に建設されたカントリーハウスが挙げられます。
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