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(とーち)
トーチ「torch」とは、「松明(たいまつ)、懐中電灯」の意味です。先端に火を灯し照明として使う棒状のものや、建設現場などで使用する小型の手持ち式バーナーのことを言います。また、オリンピックの聖火リレーで使用する、手に持った棒状のものもトーチと呼ばれます。
松明は、松の脂(やに)の多い部分を竹や枯れ草などと一緒に束ね、その先端に点火し、手に持つ照明として用いられました。松明には、手に持つもののほか、「柱松明(はしらたいまつ、たちあかし)」と呼ばれる、地中に差し込んで庭上に立てて燃やしたものや、「投松明(なげたいまつ)」という、焼討するために敵陣や館に投げ込むものなどがあります。そのほか、松明の燃え方で運勢を占ったり、民間では清めのために使われることもありました。戸外で用いる灯火として、儀式や軍陣だけでなく、民間の習俗としても広く使用されましたが、電気の照明器具が普及すると、祭礼や神事など、松明の用途はわずかになりました。
今日では、ホテルや旅館などの宿泊施設において、松明を目にすることができます。国内外で使用され、日本庭園やプールサイド、リゾートホテルの中庭やレストランなど様々です。
夜になると松明が焚かれ、昼の顔とは違う演出で宿泊客をもてなします。ゆらゆらと揺れる炎には、電気にはないあたたかみがあり、幻想的な雰囲気に包まれるのです。
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