サロン

(さろん)

サロン「salon」はフランス語で客間、応接間という意味です。

用途に合わせ、個室や会議で利用できるサロンスペースを備えたホテルもあります。歴史的には、フランスにおいて、宮廷や貴族の邸宅を開放し、主人が同好の人々を招き、文学・芸術・学問などについて自由な談話を楽しむ社交的な集まりをサロンと呼びます。

サロンは17世紀にフランスで確立され、貴族や文人たちが出入りしました。サロンにおいて、詩の競作が流行し、軽い皮肉や優雅さを盛り込む文学作品が生まれ、人を楽しませたり喜ばせたりする文学が発達したといいます。このサロンが言葉や風俗の洗練に尽くした功績は大きく、風習や詩の文体などにも影響を与えました。

美術用語としてのサロンは、一般的に「官展」の意味で用いられます。官展とは官設展覧会の略で、1648年に設立されたフランス王立絵画彫刻アカデミー主催による展覧会のことです。フランスの画家であるシャルル・ル・ブランによって行われた最初の展覧会がルーブル宮の「サロン・カレ(方形の間)」で開催されたことから、サロンという名称が一般化しました。

フランスには「カフェ」とは別に、「サロン・ド・テ(SALON DE THE)」というスタイルのお店があります。これはフランス語で「喫茶店」を意味し、食べ物があるかどうかが「カフェ」との大きな違いです。「サロン・ド・テ」はケーキなどを食べながらお茶をのむところで、「カフェ」はコーヒーのほか、アルコールも含む飲み物をのむところです。現在ではカフェでもケーキを食べられるところは増えているそうですが、フランスを訪れる際は少し気をつけながらお店を探してみると良いかもしれません。

日本では、喫茶店や美容室など、サービスを提供する店の名前に「サロン」を使用されていることが多く、なじみのある言葉となっています。

使用例


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