【ホテルなどの接客業の就活・転職】自己PRの作成ポイント
ホテル業・接客業の採用試験でよい印象を与えるためには、具体的なエピソードや実績を用いて自己PRを行うことが重要です。例えば、以前の職場でお客様対応においてどのように問題を解決したかを具体的に説明すると効果的でしょう。
自己PRをする際のポイントを見ていきましょう。
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ホテルなどの接客業の自己PRポイント1:十分に自己分析をする
説得力のある自己PRを作るためには、十分な自己分析が欠かせません。まずは「どのようなホテルマン・接客スタッフになりたいのか」というイメージを固めましょう。その上で、それを実現するために活かせる経験や自分の長所を掘り下げて考えます。
ホテルや接客の仕事で活かせる経験や長所を掘り下げる際には「なぜ」を繰り返す方法がおすすめです。例えばフロントスタッフ業務に応募する際に「大学で学んだ英語を活かしたい」と考える場合は、次のように自己分析を進められるでしょう。
・「なぜ英語を活かせる仕事がしたいのか」→「英語圏の人とスムーズな会話ができるようになるまで英語を学んだから」
・「なぜそこまで英語を学んだのか」→「言葉の壁を乗り越えて誰かの役に立ちたいと思ったから」
・「応募先のホテルでその希望がかなうと考えたのはなぜか」→「国際空港から近いエリアで外国人のお客様が多いホテルだから」
ここまで掘り下げて考えれば、英語スキルという自分の強みや、抱いている思いが伝わる自己PRを作成しやすくなるはずです。
ホテルなどの接客業の自己PRポイント2:「自己PR」と「長所」をしっかり区別する
「自己PR」と「長所」は同じ意味だと思われがちですが、就職・転職活動においては別物です。採用側は、次のような意図を持って自己PRや長所を聞いています。
【自己PR】
・応募者を雇うことで企業にどのようなメリットがあるのかを知りたい。
・仕事に活かせるような経験やスキルをアピールしてほしい。
【長所】
・応募者が自社の雰囲気とマッチするのか判断したい。
・自身の性格や価値観、人柄などを教えてほしい。
長所は自分自身の良い面や人格を伝えるものであり、自己PRは「自分の得意分野は何か」「企業にどのような貢献ができるのか」など、自分自身を採用するメリットをアピールするものと言えるでしょう。
自己PRについて質問されているのに長所を回答してしまうと、面接官から「質問の意図が理解できていない」とマイナスに捉えられるおそれがあります。十分に注意してくださいね。
以下の記事では、ホテル業界の転職における自己PRの書き方について詳しく解説しています。併せてご一読ください。
ホテルなどの接客業の自己PRポイント3:企業に合ったスキルや熱意をアピールする
ひと口にホテル業界と言っても、企業によって接客スタイルやサービスの内容は異なるもの。
例えば高級ホテルではベルスタッフが客室まで荷物を運んだり、ルームサービスを提供したりしています。その一方、ビジネスホテルはセルフサービスが基本で、スタッフの対応は必要最低限。それぞれのホテルが求めるのは、そうした自社のサービスにマッチする人材ではないでしょうか。
自己PRを考える際には、企業に合ったスキルや熱意を伝えることが重要です。採用担当者からの「当社に合っている人物だ」という評価は、選考に大きく影響します。
内定に近づく自己PRを作るためには、綿密な企業研究が必要です。応募先の特色をつかみ、それに沿った自己PRを考えてくださいね。
ホテルなどの接客業の自己PRポイント4:客観的な数字・具体的なエピソードをアピールする
接客業における仕事ぶりの評価は、売上や口コミに大きく左右される面があります。「自分の行動でどのような評価が生まれ、どのように良くなったか」という点に焦点を当てて、自己PRを考えましょう。
ホテル業界への転職を検討中の人は現職での貢献度、学生さんは文化祭やアルバイトなどでの経験から具体的な数字・エピソードを練ってはいかがでしょうか。
また、ここまでのポイントを意識して自己PRの作成を始めても、伝え方に悩むケースはあるでしょう。そのような時には、宿泊業界に特化した転職エージェントの「おもてなしHR」にご相談ください。
自己PRの作成に限らず、ホテル業界での仕事探しをしっかりサポートします。以下のボタンから、無料の登録を進めてくださいね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
【ホテル業界の就活・転職】自己PRの例文
ホテル業界の求人へ応募する際、宿泊業界や接客業の経験の有無で、自己PRの適切な方法が異なります。それぞれの例文を参考に、詳しくチェックしていきましょう。
未経験者
【ホテル求人への応募】
私は通信会社で営業事務の仕事をしています。接客の仕事は未経験ですが、正確性やスピード感だけでなく、気配り・目配りを大切に業務にあたっています。
営業担当者が次にやる仕事を予想して準備を整えておく、処理が滞っている人がいたらフォローに入るといった工夫で、業務が円滑に回り、人間関係も良くなっていることを実感しました。また、職場の仲間の役に立ち、感謝の言葉をかけてもらえることに大きな喜びを感じています。
営業事務の仕事を通して身につけた気配り・目配りのスキルを、ホテルの仕事で活かしたいと思い、この業界への転職を決めました。
宿泊業界や接客業の経験がない場合は、自ら学ぶ姿勢や意欲をアピールすることが大切です。その上で、ホテルの仕事で役に立ちそうな経験やスキルを伝えてくださいね。
【飲食店求人への応募】
私はこれまで通信会社で営業事務として勤務してまいりました。主に、営業部門のサポート業務全般、顧客対応、データ管理、報告書作成などの業務を行い、チーム全体の効率を高める役割を担ってきました。これらの経験を通じて、コミュニケーション能力、業務の効率化、細部にわたる注意力を培ってまいりました。
飲食店への転職を志望する理由は、もともと食べることや料理が大好きで、飲食業界に強い興味を持っていたことです。また、直接お客様と接する機会が多い飲食店での仕事を通じて、人と触れ合う喜びを感じながら働きたいと考えるようになりました。
営業事務で培ったコミュニケーションスキルは、飲食店でのお客様対応にも活かせると考えています。また、データ管理や報告書作成の経験を活かし、店舗運営においても貢献したいと思っております。
貴社の店舗で働くことで、これまでの経験を活かしつつ、新たな挑戦をしていきたいと考えています。お客様にとって最高の時間を提供するために、全力を尽くす所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
宿泊業界や接客業の経験がない場合は、自ら学ぶ姿勢や意欲をアピールすることが大切です。その上で、ホテルの仕事で役に立ちそうな経験やスキルを伝えてくださいね。
未経験採用への応募無料相談
経験者
【ホテル求人への応募】
私は現在、おもてなしホテルでベルスタッフとして働いています。私のモットーは、お客様の印象に残るプラスアルファの接客です。
ベルスタッフの仕事はお客様を客室までご案内することや荷物をお運びすることであり、誰がやっても同じ作業と考える人もいるでしょう。しかし、私は自ホテルを選んでくださった事への感謝の気持ちを示したいと考え、お客様のご様子、ご状況に合わせた対応をするなど、ちょっとした気遣いを心がけております。
その結果、私が案内したお客様はリピート率が高く「この地域ではこのホテルと決めている」「あなたに会うとこのホテルに来たという感じがする」などのお言葉をいただけることが増えました。
今のホテルにおいてもこうしたお客様とのコミュニケーションにやりがいを感じておりますが、規模の大きな貴館で、より多くのお客様におもてなしの気持ちを伝えたいと考えています。
【飲食店求人への応募】
私は、おもてなしホテルのベルスタッフとして5年間勤務し、お客様に対するきめ細やかなサービスとチームワークの重要性を学びました。この経験を通じて、私はお客様一人ひとりのニーズに迅速かつ丁寧に対応する力を身につけました。
ホテル業務においては、お客様の要望を瞬時に理解し、スムーズに対応することが求められました。例えば、多くのお客様がチェックインやチェックアウトの際に持つさまざまなリクエストや質問に対して、私は笑顔を絶やさず、迅速かつ的確に対応することを心がけました。この経験から、どのような状況でも冷静に対処するスキルを習得しました。
また、ベルスタッフは他の部署との連携が不可欠であり、情報共有や協力体制がサービスの質を左右します。そのため、私は常にコミュニケーションを大切にし、チーム全体の目標達成に向けて主体的に行動する姿勢を身につけました。
飲食店の業務においても、お客様に満足していただくためのホスピタリティやサービス精神は非常に重要です。私は、ホテルで培った接客スキルやチームワークを活かし、御社のレストランのお客様にも最高のサービスを提供できると考えております。
以上の経験と意欲を持って、貴社の飲食店に貢献できることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ホテル業界などの接客業は、特に経験が活きる仕事です。転職理由も併せて伝えると、熱意をアピールしやすいかもしれません。
経験者採用への応募無料相談
また、以下の記事では、転職活動において接客経験を上手にアピールする方法について解説しています。併せてご一読ください。
【ホテル業界の就活・転職】自己PRの作成に悩んだら転職エージェントに相談しよう!
自己PRの意味を理解し、適切に話を組み立てれば、自分の強みやスキル、仕事に対する熱意などをしっかりと伝えられるでしょう。
また、自己PRの作成で悩んだ際には、転職エージェントへの相談もおすすめです。転職のプロであるキャリアアドバイザーが、希望や経験をヒアリングし、あなたの思いを引き出してくれるかもしれません。
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