ホテルのオープニングスタッフとして働くメリット・デメリットとは?
目次
ホテルのオープニングスタッフは特別な仕事
開業前から準備を整え、企業とともに成長していくオープニングスタッフ。オープニングスタッフとして働くことには、特別な手応えややりがいがあるものです。
この記事では、ホテルのオープニングスタッフについて解説します。オープニングスタッフとして働くメリット・デメリットやおもてなしHRに掲載の求人情報も紹介するので、仕事探しの参考に役立ててくださいね。
ホテルのオープニングスタッフとして働くメリット
ホテルに限らず、オープニングスタッフは人気の高い働き方です。ここでは人気の理由は何なのか、ホテルのオープニングスタッフとして働くメリットは何か、についてご紹介します。
人間関係を構築しやすい
オープニングスタッフとは、ホテルやお店の開業に合わせて、1度に採用される大勢の社員・アルバイトのこと。
教育を担当する一部の経験者、スタッフ以外は、ほぼ全員が新人であり同期です。そのため、煩わしい先輩・後輩関係が少なく、すぐに仲良くなりやすいという魅力があります。
宿泊業はチームワークが問われる仕事なので、スタッフ同士の関係性が良いことは業務上も良い影響を与えるはず。スタートが同じなので、人間関係を構築しやすいと言えるでしょう。
丁寧な研修が受けられる
中途入社の場合、「研修に割く人員が足りない」「指導は業務の合間で後回し・雑にされる」といった状況に陥りがちですが、オープニングスタッフとして大勢を1度に採用すると、そうはいきません。
スタッフのほとんどが新人なので、研修の時間をたっぷり取って、丁寧に指導してくれるでしょう。
施設を全員で作り上げるやりがいを感じる
オープニングスタッフは、その施設のルールやシステムを自分たちの手でゼロから作り上げていく感覚が味わえます。
スタッフひとりひとりの意見が反映され、施設を育て、改良できるため、大きなやりがいを得られるでしょう。
将来的なスキルアップに役立つ
オープニングスタッフとして働くと、すでに出来上がっている組織に後から入るよりも、ずっと多くの経験や知識を得られます。
「土台のないところからホテル・旅館を作り上げていく」という過程は、この先もずっと宿泊業界で働きたい、将来的には支配人など運営側のポストに就きたいと考える人にとって大きな学びとなるはず。
たとえ異業種に転職することになっても、オープニングスタッフとして得た経験や知識をいかし、活躍できるでしょう。
採用されやすい
ホテルや旅館を運営するには多くの人材が必要で、オープニングスタッフ採用時には大量に募集をかけることが一般的です。
そのため、宿泊業界未経験であっても採用される確率は高いでしょう。これも、採用できる人数が限られる欠員補充と大きく違うメリットです。
その施設にとって特別な人材になり得る
「オープン時から働いているスタッフ」という存在は、その施設にとって特別な人材です。勤務年数が長くなればなるほどスキルや経験が身につき、信頼できるスタッフとして一目置かれるでしょう。
そのような人材は雇用側にとって手放しがたいため、より重要なポストを任されたり、待遇が良くなったりするかもしれません。
ゼロからお客様との関係を築ける
既存店の場合、お得意様がついており、既存のスタッフとお客様との間に関係性ができている場合があります。しかしオープニングスタッフの場合はそれがありません。
すべてのスタッフがゼロの状態からスタートするため、純粋に自分自身の接客スキルがファン獲得につながるというモチベーションにつながるでしょう。
ホテルのオープニングスタッフとして働くデメリット
ホテルのオープニングスタッフとして働くメリットをご紹介しましたが、一方でデメリットと言えることもあります。どのようなデメリットがあるのか見てみましょう。
トラブルに対応できるスタッフが少ない
ほとんどのスタッフがオープニングスタッフとして集まった「新人」であるため、想定外のトラブルに対応できる人員が不足しています。
とはいえ、お客様にとってはオープニングスタッフも既存のスタッフも同じホテルマンという認識です。
どのような事態が起こったとしても、ホテルを代表する顔としての意識を持って対応する難しさがあります。
ルールが頻繁に変更されることがある
オープンしたてのホテルや店は細かいルールが固まっておらず、さまざまな動向を見ながら少しずつ運用を考えていきます。
そのため、オープニングスタッフとして入ってすぐの頃にはルールが頻繁に変更されることが多く、対応に苦慮することもあるでしょう。
「昨日までこうだったのに!」と文句を言うのではなく、「ホテルをより良くするために試行錯誤しているんだ」と柔軟にとらえることが大切です。
オープンするまでわからないことが多い
ホテル側に「どのようなお客様が多くいらっしゃるか」「このようなニーズが多いだろう」といった予想があっても、実際にオープンしてみないとわからないことは多くあります。
例えば、予想していたよりも外国人のお客様が多い・少ない、自家用車で来るお客様が多いと予想していたけれど送迎バスのニーズがあるなど。
オープン前では見学もできないため、実際に働き始めてみると予想と違った、ということが少なくありません。
以下の記事では、オープニングスタッフの求人を見る際のポイントについて解説しています。併せてご参照ください。
ホテルのオープニングスタッフとして働く心構え
ホテルのオープニングスタッフとして働くうえで、事前に把握すべきことがあります。実際に働きだしてから「こんなはずじゃなかった……。」と後悔しないためにも、しっかりチェックしてくださいね。
新人同士の差が目立ちやすい
オープニングスタッフは全員が新人からのスタートなので、丁寧に指導してもらえるのが魅力です。
しかしスタートラインが平等だからこそ、個々の仕事ぶりやスキルがはっきりと見えることも特徴の一つ。
他人と自分を比較して落ち込みやすい性格の人にとっては、厳しく感じられることがあるかもしれません。
「全員で作り上げる」意識、協調性が大切
既存店と違い、オープニング店はゼロから全員で作り上げていくもの。「言われたことをやればいい」という考えではうまくいきません。
反対に、全員で協力して何かを作り上げていく過程を楽しめる人には向いているでしょう。
ホテルのオープニングスタッフの求人を見てみよう
ホテルのオープニングスタッフとして働くことを考えたとき、気になるのは待遇や職場の特徴、求められる人物像といったことですよね。
おもてなしHRに掲載の求人情報をいくつか見てみましょう。情報はすべて2022年8月時点のものです。
広島県のオーベルジュ・サービススタッフ
2023年の春に開業を予定している広島県のオーベルジュ。宿泊施設のほか、アートや食を楽しめる複合施設です。
同施設では、オープニングスタッフとして経験者を募集しています。宿泊部門の経験がある人は、即戦力として活躍できるのではないでしょうか。
雇用形態は正社員で月給22万円以上で年2回の賞与あり、年間休日は110日とプライベートの時間もしっかり確保できます。
また、キャリアステップとしてチーフやアシスタントマネージャーを目指したり、他セクションの業務にも携わったりと、将来を見据えて長く働き続けられる環境です。
福井県のホテル・料理人
2023年の初夏に開業を予定している福井県のホテルでは、調理経験のあるオープニングスタッフを募集しています。
雇用形態は正社員で昇給・賞与ありの月給21万円以上。スキルによって最大31万円からのスタートも可能なようです。
ホテルは漁村の中にあり、毎日さまざまな海の幸が水揚げされます。新鮮な食材を使った調理はもちろん、地元生産者と連携した食材の調達や魅力発信などにも携わることができます。
豊富な海の幸に囲まれて調理技術を磨きたい人だけでなく、海や釣りが好きな人、地元の漁師の方々との会話を楽しみたい人などにおすすめの求人です。
愛知県のホテル・フロントスタッフ
2023年夏の開業を予定している愛知県のラグジュアリーホテルでは、未経験OKのオープニングスタッフを募集しています。
接客や予約対応などのフロント業務のほか、ホテル運営業務などにも携われるようです。また、開業前のトレーニングもあるので安心して応募できます。
雇用形態は正社員で、年俸400万円以上。年間休日107日でリフレッシュ休暇やメモリアル休暇など休暇制度が充実しています。
また、表彰制度や資格取得制度などを設けているので、モチベーションを維持しながら働けます。ホテルマンとしてスキルを磨きたい人は、応募を検討してみてはいかがでしょうか。
オープニングスタッフのホテル求人はおもてなしHRで探そう!
ホテルのオープニングスタッフとして働くことには、デメリットや働き始める前に意識しておくべき心得などがあります。
しかし、オープニングスタッフは宿泊業界で今後も働き続けようと考える人にとってはメリットが多く、おすすめしたい働き方です。
オープニングスタッフのホテル求人を探す際は、おもてなしHRにご相談ください。