ホテルの仕事でも役に立つ! 調理師免許を取得するメリットと受験資格・取得方法を解説!

調理師免許は、調理の仕事において必須資格ではありませんが、持っていると非常に役立ちます。この記事では、調理師免許を取ることで得られるメリットや、免許の取得方法について解説します。ホテルのレストランや飲食店への就職を考えている人は参考にしてくださいね。

目次

    調理の仕事に調理師免許は不要?必要?

    調理師

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    調理の仕事に携わっている人や、将来調理の仕事をしたいと思っている人なら「調理師免許」という資格は聞いたことがあるでしょう。

     

    調理師免許は自動車の運転免許と同じ国家資格ですが、免許を持っていなくても調理の仕事は可能です。それではなぜ、多くの料理人が調理師免許を取得しているのでしょうか。

     

    この記事では、調理師免許を取得するメリットや免許の取得方法について解説します。調理の仕事で身を立てて行きたい!という人はぜひ役立ててくださいね!

    調理師免許を取得するメリット

    前の項目でも触れた通り、調理師免許を持っていなくても料理人になることは可能です。しかし、就職活動をスムーズに進めたい、より良い条件で働きたいと考えるなら、取得した方が良いでしょう。

     

    調理師免許を取得することで、どのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。

    就職に有利

    調理師免許を取得することで、採用担当者の目に留まりやすくなる、応募先の選択肢が増えるといったメリットが挙げられます。

     

    調理師免許は、調理や衛生に関する専門知識を持っている証拠です。免許がなくても調理できるとはいえ、持っていると転職する際に優遇されやすいかもしれません。

     

    高級ホテルのレストランなど料理の質にこだわる職場では、求人情報に「調理師免許をお持ちの方は歓迎」などと記されていることもあります。

    好待遇が期待できる

    調理師免許は就職後にも役立ちます。「一人前」「即戦力」と見なされて、新人のうちから皿洗いなどの雑用ではなく、調理を任せてもらえる場合があるのです。

     

    就職先によっては資格手当が付くなど収入面でプラスに働くことも考えられます。調理師免許の有無で、生涯収入に大きな差がつくかもしれません。

    食品衛生責任者の資格が申請のみで取得できる

    飲食店を開業するためには「食品衛生責任者」の資格が必須です。通常、食品衛生責任者の資格を取るためには講習を受けなければなりません。しかし、調理師免許を持っていれば講習を受けず、申請するだけで良いのです。

     

    また、調理師免許の有無は、勤務先やお客様からの信頼にも関わります。ホテルのレストランや料理店で修行を積み、将来は独立開業したい!という夢を持っている人はぜひ調理師免許を取得しましょう。

    調理師免許の受験資格・免許取得の方法は?

    合格

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    さまざまなメリットをもたらす調理師免許。免許を取得するまでの道のりは2パターンがあります。受験資格や免許取得の方法を見ていきましょう。

     

    なお、調理の仕事については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。

    調理の実務を2年以上経験して受験資格を得る

    まずひとつめは、受験資格を得てから調理師免許の試験を受ける方法です。

     

    調理師免許の受験資格は「中学校卒業以上の者」もしくは「旧制国民学校高等科の修了者、旧制中学校2年の課程の修了者又は調理師法施行規則(昭和33年厚生省令第46号)附則第3項の規定によりこれらの者と同等の学力があると認められる者」かつ「調理師法施行規則第4条に定める施設で2年以上調理業務に従事した者」です。

     

    つまり、一般的には中卒以上の学歴があり2年以上、飲食店などで調理の実務経験を積んだ人ということですね。

     

    実務経験として認められるのは以下の業務です。

     

    • ・ 飲食店営業※旅館・簡易宿泊所を含む※喫茶店営業を除く。

     

    • ・ 魚介類販売業※販売のみは除く

     

    • ・そうざい製造業

     

    • ・ 複合型そうざい製造業※煮物(佃煮を含む。)、焼物(炒め物を含む。)、揚げ物、蒸し物、酢の物又は和え物及びこれらの食品に米飯やパンを組み合わせた食品を製造する営業

     

    • ・寄宿舎、学校、病院等の給食施設※継続して1回20食以上又は1日50食以上調理している施設

     

    これらの業務はパート・アルバイトでも立派な実務経験としてカウントできます。ただし、週4日以上かつ実働時間が1日6時間以上であることが条件。そして「実務経験2年間」は通算です。数カ月ごとに職場が変わっていたとしても、通算して2年以上ならOKなので、併せて覚えておきましょう。

     

    また、調理に携わる仕事であっても、次の業務内容・働き方の場合は実務経験として認められません。

     

    • ・喫茶店営業(設備を設けて酒類以外の飲物又は茶菓を客に飲食させる営業)に該当する営業での業務(飲食店営業等において担当している業務が同程度の内容である場合を含む。)

     

    • ・食肉処理(畜肉の解体、分割等)、食品製造(調味料、菓子・パン、麺、水産製品等の製造)や飲料の調製

     

    • ・ 簡易な飲食店営業の対象となる調理

     

    • ・ 接客業務(会計・ホールスタッフ等)、運搬・配達業務、食器洗浄等、直接調理業務に従事していない場合

     

    • ・栄養士、保育士、看護師及びホームへルパー等の職種として採用されている場合(通常の勤務体系で専ら調理業務に従事している場合は、認められます。)

     

    • ・料理学校等で調理実習指導等に従事している場合

     

    • ・ 会社や研究所等で食品開発業務の一環として従事している場合

     

    • ・食品衛生法による営業許可を受けていない施設で従事していた期間(寄宿舎、学校、病院等の給食施設の場合は、認められます。)

     

    • ・ 菓子製造業又は喫茶店営業の許可のみを受けた営業施設で従事している場合

     

    • ・飲食店営業の許可を受けた営業施設であっても、主にケーキやデザート類及びパン製造(調理パンのうち専ら料理の部分を担当している場合は、認められます。)の業務に従事している場合

     

    • ・外国の飲食店で従事している場合

     

    • ・高校在学期間中に従事している場合(定時制・通信制の場合は、認められます。)

     

    全日制の高校に通いながらのアルバイトや、コンビニエンスストアのホットスナック調理などでは認められないのですね。いざ受験しようという段階になって、受験資格がないと気が付いた……などという事態にならないよう、気を付けましょう。

     

    実務経験が通算2年に達したら、いよいよ免許試験を受けます。飲食店での実績を積みながら受験勉強も進めましょう。試験は筆記のみのマークシート式で、全科目を平均した正解率が6割以上で合格です。ただし、0点や平均よりも著しく点数の低い科目が1つでもあった場合は不合格。

     

    試験は都道府県ごとに実施されますが、居住地以外の地域での受験も可能。また、試験日程が異なる複数の地域で受けることもできます。もし、最寄りの会場で受けて不合格になっても、その年のうちに他県で再チャレンジできる可能性があるのですね。

     

    試験に合格した後は、居住地の都道府県で調理師免許を申請し、免許の交付を受けましょう。合格しただけでは免許取得にならないので、気を付けてくださいね。

    調理師養成施設を卒業する

    もうひとつの方法は、厚生労働大臣が指定する「調理師養成施設」などで1年以上、調理師の知識や技術を学び、卒業するという方法。調理師養成施設とは、調理の専門学校や高校・短大・大学の調理師コース、職業能力開発短期大学といったところです。

     

    こうした学校を卒業すれば試験は受けずに、都道府県への申請のみで調理師免許を取得できます。短期間で確実に調理師免許が取れる点がメリットですね。

     

    また、以下の記事ではパティシエ・ペストリーの仕事について解説しています。併せてご参照ください。

    参照:調理師免許の取得方法について/公益社団法人調理技術技能センターホームページ

    調理師免許をいかせる仕事・実務経験を積める仕事はおもてなしHRで!

    ホテルの料理

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    調理師免許をいかしたい!調理の実務経験として認められる仕事がしたい!という人は、ホテルのレストランで働くことを視野に入れてみましょう。ホテルは単なる宿泊施設ではなく、お客様に心地よい時間を提供するための場所。美味しく、安全な料理を提供することも重要視されるため、やりがいをもって働けることでしょう。

     

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