ホテルの付加価値を上げて選ばれるホテルに!

新型コロナの影響で、ホテルの在り方が大きく変化しています。経営難に陥るホテルも少なくありません。安売りをするばかりでは生き残ることができない状況の中、新しい付加価値の提供を試みる動きもあるようです。価値観が多様化する今、新しい付加価値の提供を検討することは、自ホテルの新たな価値を見いだすチャンスです。どんなことができるのか、付加価値の提供のためには何が必要なのかご紹介します。

目次

    ホテルの付加価値とは?

    iStock.com/tolgart

     

    差別化を図るために欠かせない付加価値。ホテルにおいては、付加価値を付けてホテルの評判や人気、稼働率をさらに向上させようというのは日々の課題でもあるでしょう。

     

    付加価値は、すでにあるものをさらに魅力的にすることで価値を上げ、商品を選ぶきっかけにもなるもの。ホテルの場合は、このホテルに泊まってみたいと思わせるポイントになるもので、他のホテルとの違いを明確にするものでもあるでしょう。

     

    ホテルがひしめくエリアでは特に、価格競争が激化しています。客室単価を下げて集客につなげようというのは、どのホテルも実践している策のひとつ。ホテル選びをする際、できるだけ安くて良いホテルに泊まりたいと考える人は少なくありません。

     

    確かに、客室単価を下げることで一定の集客を見込むことはできるでしょう。しかし、価格を下げるということはホテルの収益が下がるということ。価格を下げてばかりいられません。特に、新型コロナ感染拡大の影響の中では、収益をさらに意識しなければホテルの存続が危ぶまれてしまいます。

     

    必要なのは、高収益を意識したホテル経営。そのために必要なのが付加価値なのです。他のホテルとは違う魅力を打ち出すことができれば、客室単価を下げるどころか、上げたとしても集客を見込むこともできるかもしれません。

     

    ホテルの付加価値を高める方法

    iStock.com/dogayusufdokdok

     

    ホテルの付加価値を高めるためには、どのような取り組みを進めると良いのでしょうか。いくつかの例をご紹介します。

     

    客室で付加価値を高める

     

    新型コロナの影響を受けて、団体での宿泊を見込むことは難しくなっています。団体客を受け入れる場合は、一日で大勢の宿泊客の利用があるため稼働率の確保ができるので、客室単価が低くても一定の収益が見込めます。

     

    団体客が見込めない中では、質より量を重視した販売方法は通用しにくくなっています。特に大型のホテルにとっては、大打撃とも言える状況かもしれません。

     

    そのような状況下では、新しい客室の使い方を検討する必要があります。日中の数時間をリモートワークのために使えるようにしたり、動画配信サービスの提供をスタートさせたり、コロナ禍の生活様式に合わせた客室の提供を検討するのも良いでしょう。

     

    宿泊プランで付加価値を高める

     

    県をまたいでの移動が制限されることもあり、旅行客の数は大幅に減少しています。他県からの利用客が見込めない場合に注目したいのが近隣の住民。地元の住民に気軽に利用してもらえるよう、地元住民向けのプランを用意しているホテルもあるようです。

     

    宿泊客の中には、観光ができない分、客室でゆっくり過ごしたいということもあるかもしれません。チェックアウトの時間が延長できるプランや、ルームサービスがついたプランなど、ホテルでの滞在を存分に楽しめるプランを用意するのも良いでしょう。

     

    社会情勢に合わせた新しいホテルの使い方をホテルから提案することで、新しい価値に気付いてもらえるかもしれません。

     

    料理で付加価値を高める

     

    このホテルに来なければ食べることができない特別なメニューを提供するというのも付加価値のひとつ。地元の食材を使用した料理、地元の人しか知らない郷土料理。他のホテルにはない工夫を凝らしたメニューを考案するのも良いでしょう。

     

    シェフが料理している姿を見せたり、お客様の目の前でひと手間加える演出をしたり、食べる前から楽しめることで、料理の魅力がさらに増すはずです。

     

    観光地や温泉地の宿泊予約サイトを見てみると、似通った料理や食材を目にすることがあります。海の幸やブランド牛を使用した料理。それらを目当てにしているお客様が多いのは事実です。予約を検討する段階では、目で見て比較されるもの。見た目を意識することも、必要な要素と言えます。

     

    接客で付加価値を高める

     

    ホテルと言えば質の高いおもてなし。気持ちの良いサービスはお客様の記憶に強く残るものです。接客で得られる価値は、経験や体験。人と人とのつながりを持つことが困難な状況にある今だからこそ、目には見えないものに価値を感じている人も多いのではないでしょうか。

     

    しかし、非対面・非接触でサービスを提供するとなると、これまで通りの接客が通用しないこともあります。コロナ禍においては、衛生管理を徹底したり、デジタルやメディアを活用しながら新しい接客を取り入れているホテルも増えています。

     

    どのような状況であっても、安心安全の提供、信頼関係の構築が基本であることは変わりません。変化に合わせた柔軟な接客方法を積極的に取り入れて、経験や体験の差別化をはかることが必要です。

     

    ニーズをつかんでホテルの付加価値を上げる

    iStock.com/MattSchia_

     

    付加価値と言っても、いったい何から始めればよいのかと悩むこともあるでしょう。付加価値は、他とは違う特別な価値のこと。何でもかんでも付け加えれば良いというものではありません。

     

    お客様に特別感を感じていただけなければ、付加価値にはなりません。付加価値はお客様のニーズに沿ったものでなければ、価値のあるものと評価されることはないのです。まずはお客様が何を求めているのかを把握し、さらに他ホテルにはないサービスを見つけ出すことが重要です。

     

    価値観が多様化する昨今、全てのお客様に満足していただくというのは難しいでしょう。どのようなお客様に利用していただきたいのかを具体的にイメージし、必要とするものを明確にする必要があります。ターゲットとなるお客様の意見を積極的に取り入れたり、アンケートを実施するのも良さそうです。

     

    ホテルの付加価値を上げて差別化をはかろう

    iStock.com/MicroStockHub

     

    感染症対策によって大きな打撃を受けているホテル業界。多くの制限がある中で、できることは何かと頭を悩ませることもあるでしょう。

     

    コロナ禍においては、従来のスタイルを貫き通すのは困難です。重要なのは、この新しい生活様式によって価値観が多様化していることを知ることです。価値が置かれるものが変わり、ホテルの価値にも変化が起きていることを理解する必要があるでしょう。

     

    当たり前が当たり前でなくなった今こそ、自ホテルの新しい価値を見いだすチャンスかもしれません。これまでにない付加価値の提供で、選ばれるホテルを目指しましょう。

     

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