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日本的経営の三種の神器とは?終身雇用・年功序列・企業内組合に頼り切りの企業は注意が必要!

日本の経営の3つの柱は、天皇皇位のしるしとして受け継がれてきたことで知られる三種の神器「鏡・勾玉・剣」になぞらえ称されていることをご存じでしょうか。日本的経営の三種の神器は「年功序列・終身雇用・企業別組合」とされていますが、それぞれどのような特徴を持つのでしょうか。特徴・メリット・デメリットを知り、これからの日本的経営について考えるきっかけとしてみてください。

日本的経営の3つの軸である「三種の神器」とは?

iStock.com/gyro

 

1955~1973年の間、日本は年平均10%もの目まぐるしい経済成長を遂げました。この高度経済成長期を支えた日本の経営手法は、海外の経営手法とは異なる日本独自の観点から成り立っていたことから、世界では「日本的経営」と呼ばれています。

 

日本的経営が生まれた背景は、第二次世界大戦後に設置されたGHQや当時の社会情勢によるものとされていますが、人柄を重視する日本人の精神性とも馴染みが深い経営手法とされています。

 

その日本的経営を支える3本の柱、年功序列・終身雇用・企業別組合は三種の神器と表現され、今もなお日本社会に根付いていますが、若年層を中心に、この三種の神器に違和感を覚える労働者も増えてきているはずです。

 

では、今後日本的経営の三種の神器はどのような位置づけとなっていくのでしょうか。三種の神器のそれぞれの特徴や、日本的経営のメリット・デメリットを解説しますので、これからの日本の経営手法のゆくえに考えを巡らせていきましょう。

 

日本的経営・三種の神器の構成

iStock.com/eli_asenova

 

日本的経営の軸となる三種の神器には、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。年功序列・終身雇用・企業別組合、それぞれの特徴をみていきましょう。

 

年功序列

日本的経営の最大の特徴は、年功序列と言えるでしょう。勤続年数と役職・給与が比例するこの年功序列制度は、日本人の思想に大きな影響を与えた儒教の教えを背景に生まれたと考えられています。

 

年長者を敬う国民性を持つ日本人にとって、違和感を抱く労働者も少なかったことから、比較的容易に受け入れられ、古い歴史を持つ企業を中心に今でも多くの企業で採用されている制度です。

 

終身雇用

「定年を迎えるまで正社員で企業で働き続ける」という終身雇用制度も、日本的経営の三種の神器のひとつとして挙げられています。

 

多様な働き方が認められるようになりつつある現代では、非正規雇用のニーズが高まり実際に非正規雇用者は年々増加傾向にある一方で、「できれば正社員になりたい」と答える非正規雇用者も少なくありません。

 

未だ休暇・賞与・給与などの待遇差がある企業も多いことから、正社員至上主義は日本人労働者に深く根付いている考え方とも言えるでしょう。

 

企業別組合

最後の日本的経営の三種の神器は、企業別の労働組合です。

 

欧米では、職業別や産業別で労働組合が作られることが一般的であることに対し、日本では管理職を除いた企業の従業員が職種や部署問わずに労働組合を形成することができるという特徴があります。これは世界的に見てもかなり稀なようです。

 

日本的経営・三種の神器のメリット

iStock.com/takasuu

 

時代錯誤な印象を受けてしまうような日本的経営・三種の神器ですが、大きなメリットがなければここまで定着はしなかったということは言うまでもありません。日本経済の成長を支え続けた三種の神器の3つのメリットをみていきましょう。

 

長期的な視点での成長

長期雇用が前提の日本的経営では、長期的な視点で企業成長が考えられることが大半です。

 

そのため、人材教育にしっかり時間をかけたり、成果を出すまでにある程度時間がかかることさえ認めている企業も多くあります。また、安定的に収入が得られるうえ、勤続年数に応じてポジションが上がっていくという環境は、従業員にとって働きやすい環境と言えるでしょう。

 

従業員のエンゲージメントの向上

ひとつの企業に長く勤めれば、それだけ企業にも愛着がわくものです。共に働いてきた先輩や後輩のため、長い間お付き合いいただいている取引先のためを思えば、仕事にも精が出ます。

 

勤勉で社会的な繋がりを重要視する日本人にとって、自然とエンゲージメントが高まる労働環境にあったと言えるでしょう。この思いにより生産性が向上し、成長を続ける企業もあるようです。

 

無理のない団体交渉

企業別の労働組合がある日本では、企業の実情を踏まえたうえで話し合いが行われるため、スムーズな団体交渉が可能です。

 

一方、欧米であれば職種別・産業別など広い括りで労働組合が形成されることが一般的であるため、経営状況の良くない企業の労働者であれば、要求に応じてもらえないということが少なからず発生します。

 

労働環境の改善を求める労働者にとっては、日本的経営のひとつともされる企業別組合の存在は大きなメリットと言えるでしょう。

 

日本的経営・三種の神器のデメリット

iStock.com/elkor

 

時代の変化により、日本的経営の三種の神器のデメリットが大きくなったと感じる労働者も少なくありません。どのような点がデメリットと考えられているのかをみていきましょう。

 

組織の流動性の欠如

日本的な経営手法の中では、年功序列・長期雇用が前提であることから組織の流動性が少なくなることは避けられません。

 

新しい従業員を雇うためには相応の利益の確保が必要であるうえ、年功序列であることが原因で、退職者が出るまで上の席が空くことがないためです。時代変化が加速する中、新しい風を意図的に吹かせることが難しいということは、デメリットと言えるでしょう。

 

年少者の意欲減退

年功序列制が徹底されている企業では、一定の年齢や勤続年数に到達するまでは、どんなに仕事に精を出そうとも基本的に大幅な昇格や昇給はありません。これでは、実力主義・成果主義を強く主張する若年層の労働意欲が低下してしまうのも、無理はないでしょう。

 

結果として、仕事をそつなくこなすような人材ばかりが多く残ることにも繋がりかねません。

 

年長者の賃金のコスト増

日本的経営では、労働者が年を重ねるだけ賃金が上がっていくという年功序列制が三種の神器のひとつとされてきましたが、少子高齢化が進めば企業は負担する賃金コストが増える一方ですよね。

 

賃金に見合わない労働者に対しても、高い賃金を支払わなければならないことを負担に思う企業も少なくないはずです。

 

三種の神器が中心の企業はこれからの日本的経営を考えるべき

iStock.com/metamorworks

 

日本的経営・三種の神器は、日本の経済成長に多大なる影響を及ぼしました。しかし、時代は移り変わっていくものです。未だに日本的な経営する企業に対し、違和感を感じる労働者が多くなっていることは事実です。

 

かと言って、年功序列制・終身雇用制の考えを全て撤廃し、完全成果主義にシフトをしてしまえば「食べていくためには致し方ない」と、不適切な営業・経営が横行するというリスクも孕んでいます。

 

よって、企業はこれまでの日本的経営の良い部分を残しつつ、時代に適した経営ができるよう常に考える必要があると言えるでしょう。ぜひ、社会情勢や自社の労働者に適した経営を目指してくださいね。

 

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